今夜のFOMC後は急落相場！？：11月2日（水）後場

日経平均株価　￥27,663（▲￥15）

後場の相場概況

6月に電撃的に0.750pの利上げを行った時も、ニックのアドバルーンの通りにFRBは政策した。それってパウエル議長や理事の面々とニックがツーカーな関係にあることを意味するよね。

そのニックが、FOMC直前または当日というのに、昨日今日と連続して、FRBの利上げ上限に関してコメントを出した。最初は4.5％といい、次に5％台といい、そして6％も可能性としてはあり得る、と。なんじゃそれ！？そんなことは株式市場は全く織り込んでいないし、とにかく今のこのインフレは粘っこくて、それくらいやらないと鎮圧は出来ないと、FRBメンバーが考えてるってことだろう。

今の株式市場の戻りは、12月0.750pではなくて0.500pに利上げペースを緩めるという予想と、それならば来年はもしかしたら利上げはないかも、という希望的な観測が材料になってるわけだが・・・。そんな前提は脆くも壊れちゃうような、そんなニックのアドバルーンだよね。

まさか彼が市場をけむに巻く、または混乱させるためにそんなことをしているわけじゃないだろうからね。もしかしたら、週末の雇用統計とか来週のCPIの数字がそうさせてるのかもしれない。

というわけで根性入れて、弱った気持ちに鞭打って売り玉を建てたよ。

後場の取引とポジション

1570 日経レバ　￥14,380（△￥5）
空売平均）￥14,354×5680（含み損￥148,000）
とにかく今夜の米国はどうあっても下げてくると、決め打ちしての売り建て。メチャメチャ疲れた。決算期でないならば銘柄分散できるけど・・・。まぁ、勝負だね。

9983 ファストリ　￥82,950（▲￥100）
空売）￥83,400×200（含み益￥90,000）
空売）￥83,380×200（含み益￥86,000）
空売）￥83,350×600（含み益￥240,000）
FOMCの当日にニックに何度も（利上げに関して）言及させるというのは、ちょっと異常事態。このまま株が上昇してゆくのを防ぎたいという思惑と見たけど。株が上がったらインフレは収まらない！？

6758 ソニーG　￥10,755（△￥705）
空売）￥11,265×2000（含み益￥1,020,000）
空売）￥11,250×4000（含み益￥1,980,000）
調子に乗って決算勝負で大火傷したわけだが、それでも急激に買われた銘柄って、地合いがおかしくなると投げられるからね。今日は踏ん張ったけれど、ソニーってあまり魅力が無くなってきた。

6954 ファナック　￥19,695（▲￥285）
空売）￥19,920×3000（含み益￥675,000）
下方修正までして正直に（決算を）出してきたファナックだけど、実際その通りになると思うよ。で、状況によってはもっとひどくなるかも。なにせ全世界的なリセッションが待ってるわけだから・・・。

6501 日立　￥6,969（▲￥50）
空売）￥6,976×4000（含み益￥28,000）
空売）￥6,969×2000（変わらず）
重工よりも全然悪い決算で、日立も買われまくってる。一体どうしたんだ？って感じするよね。海外勢の物色の可能性が両銘柄ともに濃厚だと思うけど。いかにも決算こけたところで買いに入るって外資のやりそうなことだから・・・。

7011 三菱重工　￥5,142（▲￥124）
空売）￥5,219×4000（含み益￥308,000）
前場に利食いして、なぜか戻ってきたので再度売り建て。どうしてあの決算でこうまで買われるのか不思議なんだけどね。需給が崩れることを祈るしかない。

6857 アドバンテスト　￥7,760（▲￥110）
空売）￥7,760×8000（変わらず）

6920 レーザーテック　￥21,250（▲￥135）
空売）￥21,250×2000（変わらず）

今夜、米国市場は売られるんじゃないか？って思ってるし、まして米売国が同盟国（日本しかないじゃん！）に対して半導体装置の対中輸出制限に追従するよう求めてきてるわけで、売られるしかないということでポジションを建てた。エレクは決算前なので手が出なかったけど。

7270 SUBARU　￥2,517.5（△￥165.5）
買）￥2,445.0×1000
買）￥2,442.0×1000
売）￥2,517.5×2000（+￥148,000）
決算勝負をするつもりでいて買うのを忘れてしまったSUBARU。あまりの悔しさに押してきたところで入ってせめてデイトレで、というわけで2000株をお茶を濁した。今日の爆損を埋める絶好のチャンスを逃したよ。

本日の収支（前場・後場合算）：-￥4,410,000

雑感彼是

今日の日本市場も昨夜からの米国市場も、今夜のFOMCでは利上げが12月に緩むというハト的な観測をしている。米国10年物国債の金利と3ヵ月物国債の金利が逆イールドになったことをFRBは気にしていて、政策転換もある得るんじゃないか？という大甘のスタンスさえあるらしい。

けれどもEUはもう完全にスタグフレーション入りを諦めた。寄合所帯のEUで統一的な金融政策を推し進めると、経済の優劣から破綻する国がバンバン出てくるんで、ラガルド総裁も強硬な利上げが出来ないでいる。けれど全域平均でも10％以上のインフレに見舞われてて、バルト三国あたりは20％を超えるハイパーインフレ状態だからね。イタリアも財政は実質破綻してるわけで、身動きが取れずにスタフレ入りを見守るしかないというとんでもない状況にある。

中国経済も今度ばかりは修復不可能な状況にあって、米国もドル高バンザイ、輸入物価が安くなっていい、などとは言ってられない状況になってきた。つまり、米国のインフレというのは、ドル高のお陰で8％台を維持してるんだよね。

しかもバイデンは、イタリアにロシア産原油を代理で買わせて、それを輸入してるらしいしね。そうすれば原油がインフレ要因にならなくて済む、みたいな事なんだろうけど。そこに持ってきて、イランがサウジを攻撃数と言い出した。原油価格を引き上げるポーズだろうけど、もうOPECもバイデンの言うことは聞かないしね。

状況は非常に切迫してるんだろうと思わざるを得ないよね。