ボロボロの日本市場を改めて見てみる
- 2022.12.10
- 放言
今の米国市場は、ここにきて出てくる経済指標がマチマチで、どうしていいのか分からなくなりつつあるという感じ。特にダウは、ここまで勢いで買ってしまったけれど、今のポジションのままでいいのか?っていう疑問を、多くの投資家が抱いてると思うんだ。だから昨夜のPPIが予想よりも高ければ「あれっ!?」となっちゃう。予想より高くても順調に下がってきてるわけだから、まぁ、それほどビビリはしなかった、というかむしろ買われたんだよね。
そこに、あの意味不明のミシガン大学消費者態度指数というのが出て来て、これがまた消費意欲満々と言う感じで嫌~な感じになって来て、最後は「インフレは簡単には下がらないんじゃ?」と疑心暗鬼になって投げちゃった!というとっても嫌な大引けになってしまったけどね。
だいたい市場はいつもPPIなんて無視してきたのに、ここにきて此の先インフレがどうなるか分からないって気分になちゃって、来週に対して身構えてる、ということもあってそういう反応になったんだろうけど、なんか米国には「来年は株が上がるぞ!」っていう極楽とんぼがたくさん飛び始めちゃってるから、個人投資家もますます分らなくなっちゃうよね。
まぁ米国市場はそんな感じでスタンスとしては「FRB様がインフレを退治してくれるから来年は株高」ということで変わりはないんだろうけど、今回は日本市場、特に日経平均についてだけど、どうしてこんなに儲からないんだろう?って感じになってきてるんでその辺を書きます。
順調・平滑な値動きのダウ
これはダウの6カ月・日足だけども、本当に羨ましいくらい株式投資にはもってこいの値動きじゃないか!?6月底をダブルで確認した後上昇に転じ、8月天井を打って9月、10月とダブル底で今度は上昇に転じる。上昇1.5ヵ月、下落1ヵ月のサイクルでもちろんギャップも少ない。これなら株を買って(売って)安心して持ち越せるだろう。はっきり言って米国の個人投資家は幸せだね。個別銘柄でアクシデントを喰らわない限り、大ヤラレしないから。だからETF全盛って分る気がするけどね。
これが本来の株式市場の姿(値動き)だと思うんだよね。日本市場も昔は、というか俺の記憶でも10年位前までは割とこれに近かったような気がするけれど、あの東証がアローヘッドを導入してから、グチャグチャになっちゃった!外資のシステム処理速度に合わせなければ・・・という危機感もあったのだろうけど、所詮は東証の役員さんなんて何も分かっていないからね。
結果として約定タイミングも処理速度、処理量、といった何もかも国内勢は惨敗したわけ。証券のシステムなんて遅すぎて古すぎて話にならないわけでアローヘッドに合わせた形で投資しなければならなかったんだけど・・・。いずれにしても以来、日本市場は海外勢の草刈り場と化してしまったわけだよ。
その結果、日経平均は値動きがボロボロになってしまった!
ボロボロの日経平均株価の動き
これ、日経平均の6カ月日足チャートだけど、移動平均線を消してしまうと如何に連日GU・GDを繰り返してボロボロになってるか分るよ。実際、俺も再起をかけて株取引とブログを始めたとき、こりゃもう儲からない、ダメだ、と思ったもの。だって株を持ち越せないんだから・・・。
一週間我慢して持っててやっと含み益になったと思ったら、翌日の寄り付きで含みが吹っ飛ぶ!それで食費も吹っ飛んで「緑のたぬき」になっちゃうし、株千代の餌代もでないから、たぬきの麺を水で洗って(塩気を抜いて)やってたりね。
兎に角翌日の相場予測を出来ないと短期投資で生活費を稼ぐなんて夢のまた夢だなと。時間が何年もある人ならば放置でいいのかもしれないけれど、こっちは目先の生活費を叩き出さないといけないわけで、貯金もないし何もない。ヤバくなるとカードキャッシングしたこともあるけれど、とてもじゃないけど20%近い金利だからやってられないからね。
チャートを見れば見るほど、「わざとやってんじゃないか!?」って思えた。もちろん外資は最初はボロボロの大証システム相手に先物で崩してたから日本株は預金口座、くらいに思ってた。アローヘッドになってやり放題に拍車が掛かって。で、次にCFDを始めちゃって先物連動で・・・。とにかく株式市場が誘導できるボロボロ市場ってみると徹底的にやってくるからね。
その結果がこのチャートってことだよ。
もう滅茶苦茶、ボロボロだよね。連日株価がこれだけ暴れちゃうと市場参加者にとってはトレンドもヘッタクレもない!ザラ場に出てない評論家はシレっとトレンドがどうの、なんて言うけれど、バカ言ってんじゃねぇよ!って言いたくもなる。
そんなことで、俺の場合今のやり方を考えたというか、始めたわけだけどね。そうでもしなければ、犬と一緒に野垂れ死にだったからね。
でもこの日本市場でNISAかいなって思う。長い目で見ればって言うけれど、バブル崩壊を見てるからねぇ・・・10年、20年をそう簡単には信じられないんだよね。この後何が起こるか分からないしね。デリバティブ取引があらゆる場面に浸透しちゃってそれが債務化すると恐らく6000兆円以上あると言われてる時代、仮想通貨がどうのと言ってもすでに通貨自体本質的な価値は失ってるわけで・・・。まったくヤバイ時代なんだよね。
その中でFRBが金融政策してどうの、って通用しなくなる時がくるかも。パウエル議長だって結構冷めた目で見てると思うよ。ただし、事業経営の肌感覚みたいなことから言うと、今の金利水準はほとんど地獄のようなものだから。個人の金融状況も非常に危険で、にもかかわらず消費意欲が落ちないというのは、「インフレはもう終わり」と思い始めてるからだよ。それが一番危険なんだけどね。
まぁとにかく、日本株は海外勢の草刈り場。無残なチャート。意味不明の値動き。CFD連動。騰がるも下がるも海外勢のポジション次第。ほんと、増税マシンと化した岸田総理くらい無様だね。
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