今日明日を境に株式市場が変わるかもしれない

今日明日を境に株式市場が変わるかもしれない

11月CPIの発表は22時30分。にもかかわらずCFDは日米ともに買い決めの様相。ある程度予想できるのは分るけれど、まるでもうインフレは終了で、ソフトランディングできると決めつけてる大変危険な、というか適当な予想でリスク資産を買うという・・・なんともエモーショナルな取引をしちゃうんだね、と感心するよ。

さてそうこうしているうちに中国ではコロナ規制を緩和しつつあると同時に、感染者が急増してる。オミクロンはインフルエンザより怖くないと言い出してるけれど、問題は死者の数も急増してることや、ゼロコロナくらいに厳しくやらないと中国の公衆衛生事情では歯止めがかからなくなる危険があるとか。

その結果、圧倒的な医療不足が露呈して、またぞろ棺桶が足りないと言い出すかも。後はワクチンを何度も投与してる日本と比べると、中国ではほとんど抗体を持ってる人がいないから。それに新種が出てきたり、他の防疫に手が回らなくなったりして・・・。そう思うとゼロコロナという習近平の政策は、周辺国にとってはかなりメリットがあったなと思ったり。

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さてその中国は先日習近平がサウジを訪問し今後の協力関係を確認した。このニュース、ほとんど気に留める人はいなかったけれど、世界にとって相当に重要なニュースだったと思う。なぜなら中国はロシア産原油を相当に抑えている上に、今度はサウジの良質な原油も確実に抑えて、これで米国以上のエネ大国の地位が確定したということ。

その米国はシェールはあるものの、民主党政権(バイデン)は共和党の権益のような石油業界だからシェールはやりたくない。世界一の原油産出国なのに、国家備蓄も相当量放出してしまったにもかかわらず、シェールを汲まないんだよ。と言うわけで中国は着々とエネルギーを抑え込む政策に邁進している一方、サウジはもう米国はどうでもいいと思ってるね。これってまた一つ、米国の世界でのパワーバランスが崩れることを意味するしね。

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こうなってくると、後ろに米国がいないなら・・・とばかりにイランが騒ぎ出すし、俄然中東辺りがキナ臭くなっちゃう。なんだか荒れそうな予感するよ。

そしてこのところめっきりと大人しくなったロシアのプーチン大統領だけど、いよいよウクライナ侵攻は失敗だったとなりかねない劣勢に陥っていて、しかも自身の健康状態も相当に悪化しつつあるという観測記事も出てきてる。そして「核による先制攻撃を否定しない」とも言いだした。それでもプーチンを世界は無視しつつある。本格的な冬の到来とともに、そろそろ最終段階が近付いているのかも。

多分2023年は、FRB利上げだ、インフレ抑制だ、とばかり言っていられない相場になるのかもしれないなぁ・・・と。波乱の要因は他にありそうな雰囲気も。勿論ドルの流動性危機はいつ爆発するか分からないし・・・。

さぁ、CPIナイトだ!