日本株独歩高という初夢。夢は夢だから・・・

日本株独歩高という初夢。夢は夢だから・・・

相変わらず米国市場はインフレとFRB利上げに関して楽観的な姿勢を崩していないらしい。またイベントに対して買いが先行する相場状況というのも変わっていない。とにかく米国経済は深い景気後退は避けられて、ソフトランディングするだろうと投資家の多くが思ってる・・・。そんなセンチメントで2023年の株式市場はスタートを切ったということだね。

けれどもドル円市場の見方はもっと慎重で、やはりFRBのターミナルレートは最低でも5%は超えてくるだろうという見方をしているような動き。一旦はドル円は¥129.51まで押して、僅か1日、2日で¥3-近く円安になるという相変わらずの暴れっぷり。もっとも日経平均はドル円連動なので、円安は大歓迎、という相場付きだから、今夜も速攻で¥170以上戻してる。

そういう動きを見ると、金曜の雇用統計までは米国市場はもみ合いか、ジリジリとして決算を待つということなのかもしれないと思うし、日本市場は兎にも角にもドル円次第ということになって、市場の独自性を完全に失ったまま、の他人任せ相場。こんな相場で日本株のファンダメンタルズを盛んに言ってるのは、ほとんどナンセンスだよ。

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今夜12月のFOMC議事要旨が発表されたけれど、FRBはタカ派姿勢を全く崩していないね。12月に利上げ幅を縮小して0.500にしたのは、あくまでも今回の一連の急速利上げ効果を待ってみる、という意味合いからだとはっきり言っている。「歴史は、時期尚早の緩和政策への転換を警告している」だって。

だから米国市場は、期待をまたしても裏切られるというか、勝手に楽観しておいて、勝手に悲観するという、なんか物悲しさも漂うような値動きになってるね。日本もだけど、米国でもあまりにも楽観観測を唱えるアナリストや評論家が多いんだろうね。ファンドや投資銀行にしても各論ではみな楽観を言っていて、投資チャンスだ、と言いつつトップの経営者たちは2023年は厳しいと言っている。

そうやって、多分米国でも個人投資家からの搾取というか嵌め込みがもう、当たり前のようになってるという殺伐とした雰囲気ね。それが恐らく今月後半から始まる決算で方向感が確定的になって、なおかつその最中にFRBは利上げをするわけで・・・。

その決算だけどGAFAMはとんでもなく厳しい発表をするんじゃないかな?激震の震源はAPPLEだろうけど。ニューヨークに飛来したドイツの飛行船ヒンデンブルグのように炎上墜落なんてこものあり得るかも、と思ってる。もちろん株価の話だけどね。

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さて、日本市場だけど、昨日の引け値は日経平均¥25,716。案の定EPSも¥2,141に低下していてPERは12.01とかろうじて12台を死守した格好。今夜は戻しているから明日の寄り付きでPER12を割るようなことはないと思うけど、GUで寄り付いても現在のドル円¥132.600が2月の利上げを織り込んでの数字だとすれば、上値は重いんだろうしね。

で、こんな時マクロ的な話も恐縮だけど、とにかく今の日本市場は個人的には7203トヨタの値動きが象徴していると思うんだよね。トヨタはEVのフルラインナップを宣言はしたけれど、その姿勢はやはりオールEVに対しては相当に否定的だ。何も分からない日本の政治家どもは、国際的な流れだからという理由だけでEV化を推進します、と言ってる。

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トヨタは「そんな浅はかなことを・・・」と言いたいのだと思うし、トヨタとしてのアドバンテージを削がれる方向であることは言うまでもないしね。トヨタならば産業界から「日本経済を憂慮」しても、僭越でもなんでもないわけでね。EVなんてゴルフカート止まりでいいのよって社長は言いたそう。

EVをフル生産したら電力需要はとんでもないことになるのが分かってて、ただでさえエネ問題で世界が大混乱してるのに、将来の電力はどうするの?って事だよね。それに新興国・発展途上国を考えたらEVなんかガラクタだよ。でもこれからはまさにそこが自動車のメイン市場になるわけで、だったらトヨタってもしかすると分社化しちゃうかも。税金取れないよ(苦笑)

そうなって日本経済は立ち行くはずもないし、やはり日本経済をダメにしてるのは政治家なんだってことだよね。まぁ日本だけは経済好調なんてナイナイ。だって国内に市場もないし少子化だし増税だし・・・。おまけに円高なんてなったら。なので日本株だって海外市場がダメならダメなんだよね。

というわけで、中国がダメで米国がダメで欧州がダメ。日本市場独歩高って初夢はいいとして、夢は夢だから・・・。