注意一秒怪我一生・・・ふざけた交通標語だけど・・・

注意一秒怪我一生・・・ふざけた交通標語だけど・・・

連日順調に上昇してきた日米株式市場だけど、来週はいよいよFOMCとGAFAの決算になるし、日本市場はこれから本格的な決算シーズンに突入するわけで、この週末しっかりと準備しておかないと痛い目に会うかも。とにかく来週は値動きが荒くなりそうだし、逆目を言ったら一気に大火傷ということも十分にありそうなので要注意。決算勝負をするにしても小型株だけは避けた方がいい。あれが逆目になったときに遣られ方って、過去に何百回も経験したけれど、本当に吐きそうになるくらいだからね。

先端半導体関連の輸出規制に注意

日本株にとって、いや日経平均やTOPIXという指数にとって最も頭の痛い話が、米国の対中先端半導体輸出規制。これに日蘭が同調することを決めたわけで、これが指数を牽引する半導体関連銘柄の上値を抑え込むのは確実な情勢になってきたからね。その意味で半導体製造装置各社が、今回の決算でそれをどう業績見通しに織り込んでくるのかが、3Qでは最大の注目点といってもいい感じ。

とにかくエレク、アドバンテスト、スクリーン、レーザーテック、といった主力製造装置メーカー、ディスコ、SUMCO、信越化学といったシリコンウエハ系、ニコン、キャノン、HOYA等露光装置系、さらには素材系メーカーと様々な企業がひしめく中で、日本政府がどこまで協調するかが全く分からない。オランダのASMLなんかは相当に怒ってて、その意味ではASMLはだめでニコン、キャノンはOKということもないだろうし・・・。

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スマホ関連電子部品に注意

それとここにきて暗雲が漂い始めたのが、スマホ関連の電子部品で、何とスマホの出荷台数が2022年10ー12月期(4Q)において、18.3%減というとんでもない状況に陥ってしまったという事。これによって2022年は11.3%減になってしまったという、ここにきて急速にスマホのコモディティ化が進んでしまったわけだよね。なので電子部品各社はその対応としてEVに活路を見出そうとしているけれど、そこにあの日本電産の下方修正決算が来てしまったわけだよね。

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電子部品関連企業の主力企業はこれから決算発表となるわけで、鬼門は言うまでもなく村田製作所とTDKでこの両者の中国比率が5割越えであることを考えると、非常に厳しいと思う。まだTDKの方がAPPLE比率が高いと思われるのでマシかなとは思うけど、いままで順調な業績を続けていた反動が一気に出る可能性があるよね。ソニーG、京セラ、太陽誘電、日東電工、アルプスアルパイン、ミネベアミツミなんかも当然大きな影響を受ける可能性がある。

しかしスマホも機種ごとに多機能になってきて、電子決算手段はもとより、実に様々な手段に使われていて・・・と言うよりもすでにスマホは必要十分以上の機能で優劣を争っている状態で、こうなってくるとパソコンと同じように急激なコモディティ化が進むだろうし、ハイスペック化は買い替えサイクルを伸ばす。そして何よりも、データ移管、クラウドの問題も含めて、個人情報は中国に限らず丸裸と言ってもいいわけで・・・。今後はクラウドで問題が続出するのは目に見えている。

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指数は楽観禁物

と言うわけで、半導体関連、電子部品関連という日本のある意味お家芸が不調になってくると、日本株は指数としては上がり様が無くなってくると思う。そこに加えて円高の流れを止めようがなくなってくる。米国FRBは今年一年、金利を高水準で据え置かないわけにもいかないだろうし、日本では日銀の金融政策が政府・財務省によってほぼ完全に否定されているような雰囲気だから、日銀の後継役員人事あたりでは(国会提出は2月10日)一層利上げ圧力が増す可能性があるからドル円は要注意。それによって株価も大きく変動する可能性が高いよね。

となると、これからは呑気に指数で勝負というのはお預けになるだろうし、もしも買いで狙うとすれば、どう考えてもメガバンク株を筆頭に他の金融株の循環物色とか、防衛関連株、少子化対策株といったテーマ株以外に活路を見いだせない感じがする。で、今は金融株でも証券が出遅れ物色される可能性があるかも。防衛関連だと、重工、川重はもちろんIHIとかも買われてるけれど、三菱電機、ダイキン、なんかも外せない。小型株の細谷火工や石川製作所は弄りたくないけれど、ミネベアミツミなんかは意外に面白い。今回の防衛力強化では実戦を想定した装備拡大がさけばれるなか、弾薬備蓄が全くないことが浮き彫りになってるし、ウクライナを見ても弾薬欠如が戦況を左右してるからね。

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株価が順調に上昇してきたので、こんな時は楽観ムードになって、警戒感が薄れるだろうし、ポジションも大きくなってるパターンが多いけれど、個人的にはこんな時は思考は逆を行く覚悟が必要だと思ってて、来週は戻り天井を意識した値動きをじっくりと見てみようと思ってるし、突き抜けたら結構気合を入れて売り玉を建てるかもしれない。あとは決算勝負も挑むつもり。この週末にその対策をしっかりしてみようと思ってます。けれど1日に穴が開くので・・・辛いなぁ・・・。注意一秒怪我一生ってふざけた交通標語だけど、株式像場もFXもなんかこの標語が合うんだよなぁ・・・。

(アイキャッチはイエレン財務長官。この人なにか懸念してるんだよなぁ・・・)