地政学リスクを織り込まない日本市場:6月14日(金)後場

地政学リスクを織り込まない日本市場:6月14日(金)後場

日経平均株価¥21,116(△¥84)

まるで何事もないような日本市場の動きに思い切り違和感を感じた後場。地政学リスクを少しは織り込まないとという思いに満たされた。

後場の相場観

週末の日本市場にしては、株価の動きがほとんどなかった。世界経済の懸念も満載の週末ということだが、株式市場は特段反応せずに大引け。この辺りのポジションは動かしようがないということか。

前場に引き続き後場の株高維持を牽引していたのが9983ファストリ、6861キーエンスあたりの値嵩。その意味では出来高からしても、強引に吊り上げられている相場という感じが拭えない。そうした海外勢のポジショニングならば、早々怖がることもないと思う。

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今日特質すべきは6758ソニーで、米国ヘッジファンドが「半導体事業を分離してエンタメだけで」と、任天堂になれ!みたいな要求を突きつけてきての上昇。阿呆くさくてこんなヘッジファンドなど相手にする必要はない。

5Gになってネット配信のゲームがこれから強いのに、プレステだけでやれるはずもなく、さりとてスマホに力も入れづらいというのは任天堂と同じ。とりあえず自爆覚悟で売ってみた。

後場の取引

9984 ソフトバンク ¥10,005(△¥20)
空売)¥100,30×2000(含み益¥50,000
空売)¥10,010×2000(含み益¥10,000
空売)¥10,005×2000(変わらず)
空売)¥10,000×6000(含み損¥30,000
ビジョンファンド2号では資金がなかなか集まらず、GSに依頼したと言う記事がでたSBG。その理由は自ら投資会社に転身させたにもかかわらず、運用内容の開示がほとんどなされないことに尽きる。しかも決算は含み益ベースとくれば、SBGをどう評価すべきか、疑心暗鬼になって当然だ。

その上、米中対立が表面化して、中国共産党員であったジャック・マーと米国内での活動が追求されているのは分かっていることで、そのあたりの不安も付いて回っている。

さらにアリババは香港市場で秘密上場を企てて、米国から資本退避の姿勢も見せ始めた。当然増資となるわけで、アリババの評価もまた懸念となりつつある。

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さらにスプリントの合併もほぼ不可能という判断もとびだしてきて、SBGは今、窮地と言える。そうした事情を今後どう織り込むか・・・そこに焦点は絞られると思う。

個人的には孫会長は最大の危機に直面していると思う。介入している米系ファンドが支えきれるかどうか、見物ではある。


7203 トヨタ ¥6,743(△¥17)
空売)¥6,775×3000(含み益¥96,000
空売)¥6,770×2000(含み益¥54,000
空売)¥6,766×1000(含み益¥23,000
空売)¥6,765×2000(含み益¥44,000
空売)¥6,764×1000(含み益¥21,000
空売)¥6,760×2000(含み益¥34,000
この後場の展開では、買うに買えない・売るに売れないと言う感じの値動きだったが、短期筋も前場上昇で買ったのか、多少の利食いも出ての大引け。

日本市場が来週の週にどのような展開になるのか、非常に興味深いわけだが、恐らく週初には安倍首相が消費税増税を決めるだろうとおもう。仮に、僅かな確率でひっくり返すなら、来週の相場は荒れる。

そのためには、今夜あたり米国市場が大荒れになるようなニュースが飛び出す必要がある。まぁ、何もないだろうけど。一応は視野に入れてる。

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6758 ソニー ¥5,498(△¥164)
空売)¥5,498×7000(変わらず)
空売)¥5,497×2000(含み損¥2,000
空売)¥5,494×4000(含み損¥16,000
冒頭に書いたとおり、ヘッジファンド介入が株価を吊り上げるという思惑から買い進まれたソニーだが・・・どうもそういう手法が気にいらない。ちょっと時代錯誤のヘッジファンドという感覚が否めないので、抗って見ることにした。

どうせまともにやってもやられてしまう銘柄(苦笑)ならば、ここはこんな不純な動機でも同じかもしれないと・・・。


6954 ファナック ¥19,325(△¥20)
空売)¥19,355×800(含み益¥24,000
空売)¥19,350×800(含み益¥20,000
空売)¥19,345×800(含み益¥16,000
空売)¥19,340×600(含み益¥9,000
今日の地合いでとりあえず日経平均の吊り上げには使われていないのか?と言う感じになったので、後場売れると判断した。この需給であれば米国市場が今夜弱くなってくれたらリベンジができる。

個人的には戻る局面もあるかもしれんけど、最終的には売り物に押されるんじゃないかと思ってる。そろそろ地政学リスクを意識してもいい頃と思った次第。

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本日の収支:(前場・後場合算)+¥190,000


後場の反省と今夜の米国市場予想

結局再度、昨日と同じ銘柄を売り持ちして週末を迎えた。大引け後に改めて思うと、今夜の勝負の勝ち目は相当に薄いかも、と感じてる。けれど、こういう相場で$26,000台になって新値を狙えるような、そんな地合いなのか?という思いもあるんだが・・・。

やはり思い出すのは金融政策の変わり目は相場の変わり目という師匠の言葉なんだよね。理屈なしに需給がそうなる、みたいな金融相場独特の値動きなんだろうねぇ・・・。

どうも素直に買えない俺がいる。

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さて今夜の米国市場に関しては、上値追いよりも地食いが優勢になるんじゃないか?と言うのが俺の読み筋。やはり地政学リスクは日本にいると分からない部分があるし、意外に海外では意識され始めるんじゃないか?というのがその理由。

まぁ、それにしても今日の9984SBGには本当に疲れ果てたよ。

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