日本市場を売りまくって損失補填!?
- 2023.03.15
- トレード雑感
海外勢、特に米国の投資銀行やらヘッジファンドやら、完全に日本市場で益出しする以前のモードに切り替えたな。この大引け後のエグイ値動きはどうよ。いかに小売売上高がある、PPIがある、ネガティブかも、と言ってもこの売り方は尋常じゃなくて多分に意図的、作為的、仕掛けだよ。まぁ、もっとも米国債10年物金利が急落してきてるけど、結局今の相場は、まだまだ安定するような雰囲気じゃないよねぇ・・・。
やはりもうFRBの利上げでもインフレでもなくて、本当に本格的に景気を意識するような、企業業績を見るような相場になるかもしれないね。でももしもそういうセンチメントになるのであれば、今の景気は本当に悪化してて、特に個人消費はちょっと絶望的なくらい悪化してるんじゃないかなぁ・・・。確信はないけれど、でも個人のファイナンスの状況を考えたらそりゃやはり、今まで通りの消費をしてる場合じゃないってなるよね。
いやいや、買い方はきついよねぇ・・・。ポジションをどうするかは個人の判断以外にどうすることもできないけれど、こういう流れっていうのはやはりこれから危機的な状況が来る前触れのような気がするんだけど。こうなってくると流石のFRBも利上げはもうできないでしょ。今のところ、0.250pがコンセンサスみたいだけど、もう何もしなくても景気は悪化してゆくし、その結果インフレも徐々に低下するでしょ。
ここで、考えさせられること、というとやはり相場ってのは刻々と変わるものだし、変に一方的な見方はすべきじゃないということ。みんなが楽観になって上値を買えば買うほどに、その後の反動が怖いということだよね。変な楽観は本当に危ないよね。
さて、そういうのを煽ったアナリストやストラテジストには、責任を取ってもらいたいというか、責任を取らなきゃならないという意識を常に持っていてもらいたいと思うよ。何度でも書くけれど、いきなりセロ金利が5%になったら影響が出ないはずがない。しかもゼロ金利、または超低金利の資金がこれでもか!というだけ市場に供給されて、それをベースにビジネスや投資を組み立ててる。なので、あっという間に政策金利が急騰したら、市中金利なんてとんでもないレベルに跳ね上がるだろうし、その結果ほとんどすべてのビジネスの組み立てが崩壊してると考えるべき。
過去にFRBはインフレ急騰の場面で、急激に利上げをやっても、まだインフレ退治できなかった、と言う局面を見過ぎてる。その当時と今とでは、マネタリーベースは比較にならんし、金融緩和の量も半端ないという現実を無視してるというか、過去は過去、今は状況が全然違うと考えるべきなんだろうねぇ・・・。
さて、小売売上高がどんな数字になるのか分からないけれど、厳しい状況になったことは確か。多分良い方向の数字が出ても、買い上がらないんじゃないかって思う。
何とも厳しい局面になってきたものだよ。
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