株式投資のフェーズが変わる!?

株式投資のフェーズが変わる!?

FOMCは0.250pの利上げを断行、パウエル議長、イエレン財務長官の発言は強気だった・・・。利上げ自体は市場コンセンサス通りだったけれど、市場は今回一連の銀行破綻に際して緊急で大幅な「実質的な金融緩和措置」を行いながら、利上げをするというFRBの姿勢に矛盾を感じているはずだよね。

パウエル議長は「ひたすら物価の安定・インフレ抑制」を追求し、イエレン財務長官は「すべての預金を保証することはあり得ない」と。金融システムが強靭だという金融当局者の立場を強調して利上げを行うことが「安心して」というメッセージになるというわけだよ。

Advertisement

個人的にその強気は何処に根拠があるのか分からないけれど、つまりは日本で言うところの日銀当座預金にあたるレポ市場の資金が大量にあるので大丈夫という事なのかも。ここでは5%もの金利運用が出来てるわけで、いざとなればこの資金を使えば金融システムは守れるということかも。

肝心なことは景気がこの先、どうなるのか?ということ。FRBがこのタイミングで利上げをするということは、インフレはいまだに厳しい状況で、なおかつ今後も高止まりするという見込みなのだろうと思うし、さらには住宅着件数の増加や一向に下がらないサービス部門の物価など、少し気を許すとインフレ反発を招きかねない要素があることを大いに気にしているのかもしれない。ECBの0.500pの利上げがさしたる混乱を示さなかったことも強気材料かも。

けれどもここでの利上げは多分、結構効いてくるだろうと思うし、いい加減株式市場も楽観するのは危険だというメッセージになるかもね。まぁ預金救済・銀行救済のためにジャブジャブやっちゃったから、元の黙阿弥って感じだし。投資ももう従来のフェーズが変わったんじゃないかなぁ・・・。