米国市場の空売り規制要望と債務上限問題

米国市場の空売り規制要望と債務上限問題

米国市場では地銀株への空売り規制への要望が日に日に強まってるという。けれど、銀行っていうのは日本でも米国でもいざとなれば金融安定の名のもとに当局を当てにするというか、そういう体質なんだなとちょっと呆れるね。ヘッジファンドでもなんでも、大量の空売りを浴びせてくることなど、いくらでもあり得ることで、それも承知で資本市場に上場しているはずなのに・・・。

何かあればそれがルール内の行為であっても、規制を求めるというか、そういうことをするのはフェアじゃない気がするんだよ。かつての日本も空売り規制を乱発したし、中国なんかもそうだった。けれど米国市場で規制をするという意味は大分違ってくるというか、資本の自由市場の維持という意味でも、そういうのはあまりやって欲しくない。

それよりも大きすぎる資本に対する根本的な規制というか、そういうことを検討すべきじゃないか?って思うんだよ。空売りを浴びせられて株価が下がったから大変だ、とばかりにそこから空売り規制を始めるというのは、違うんじゃないか?って思うけどね。

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FEDも米国政府も金融システムは強靭だって言ってるわけで、規制する必要はないんじゃない?というか出来ないでしょ!それよりも空売りを浴びせられた銀行の内容が脆弱ならば、それを改善しなきゃいけない。預金を引き出されたくらいで自己資本が毀損してどうにもならないなら、当然手持ちも債券を売るしかない。そうでなければFEDが出資するとか貸し付けるとかするしかない。そのくらいは想定内なんだろうと。

都合が悪くなるとルールを変えてしまうのが金融システムなんだよね。なんかよく分からんね。預金保護にしても規制があるのに全額保護しますって・・・。だったら最初から規制なんかしなければいいのに。それが嫌ならリスクをしっかりと預金者に取らせないと・・・。

というわけで、まだまだ、厳しい状況はこれからやってくると思うし、プロローグの段階で規制なんかしてたら、本番になったらどうするの!ってことだよ。

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というわけで今夜は債務上限問題に関してWHと議会関係者の会合が行われるけれど、これに関しても株式市場はいつもの騒動ということであまり気にしていないような感じ。けれど何気に米国債10年物金利はモコモコと上昇してるし、債券市場では大きなイベントとして捉えていることが分かる。

これで金利が跳ね柄るようなら、またぞろ銀行が売られるだろうしね。それも承知の上でFEDは利上げをしたわけで・・・。なんか米国市場って変だよね。

さて今日は主力企業の決算が目白押し。ダイキン、商事、住商、郵船、任天堂、伊藤忠、ローム、出光、伊勢丹・・・。今週は5日間で2156社の決算発表だって。そして来週の月曜に598社あって一応終了になるけれど・・・。こういう日程は意味不明!