ちょっと日本市場の色が変わってきたかもしれない

ちょっと日本市場の色が変わってきたかもしれない

今の日本市場の高値要因をいろいろと調べてるんだけど、どうやらファンダメンタルズとかじゃない気がしてきた。日経平均のEPSが¥2,028だから金融引け値はPER14.49とか、CFDではPER14.58だとか、そういうことをいくら考えても現状は無駄なのかも、ということ。つまりは海外勢にとって、日経平均というのはどうなのか?って言うのが、問題にされてるのかもしれないなぁ・・・と。

かなり見辛いかもしれないけれど、上図がコロナ前から現時点までの日経平均のドル換算チャート。これを見ると今の株価はドル建てではほぼコロナ前水準と言うことになる。一方ほぼ同じ期間での米国ダウ日足が下図になる。

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インフレ急伸、金利急上昇、QT開始、そしてその後の銀行破綻による金融システム危機を経て現在があるわけだけど、それでも余裕でコロナ前水準を上回ってるんだよね。

凄く単純に考えると、米国金利は当分高止まりするんだろうと思うし、そうなると今のドル円水準は米国金利が動かない限り、現在の水準でほぼ固定されることになるんじゃないかな?日銀も当面は利上げする気配は感じられないしね。

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仮に株式市場の背景がそうならば、海外投資家から見たら日本株というのは、まったく効率のいい投資とは言えないよね。今までは日本株ってそんな意識で見られてたし、とにかく目先の値幅を作って利鞘を抜こうという市場、そして確実に抜ける市場、と見てきた。米国市場に何かあったら流動性の高い日本市場がクッションになる、というかその程度だった。

けれど、投資の神様であるバフェットが一昨年から商社株をバシバシと買い出したし、さらに買い増しまでして、何十年かぶりに来日までした。それで大手商社経営陣のバフェット詣でまで起こったとなると、これはちょっと話が違ってくるかもってねって、他ならぬ海外投資家が感じているのかも。

だとすると、日本株ってまだ上があるんじゃない?というか、買っていこうか・・・バフェットも買ってるから、という雰囲気もあり、また為替水準が安定するなら買って行っても(これ以上ドル高にならない限り)大丈夫なんじゃないの?ということで「買ってしまってる」んじゃないかって思うんだよね。

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従来なら、PER14に達したら売りでした。ファンダメンタルズを考慮するので割高と感じてしまっていたからね。けれども昨年ドル円が乱高下して(ドル建てでは)コロナ前を一気に割り込んできてえらい目に会った。そこでバフェットは買い足したということで、一気に相乗り機運が高まってきた、みたいなことだと感じるよ。

米国ダウ並みに戻ると感じたら、日経平均は$250くらいは欲しいところ。となると¥135/$ならば円建てでは¥33,750ってことになる。ってPER16.65だけど・・・(笑)

でも、ダウなんか現状でもPER22とかになってるんだから、あり得ない話じゃないかもしれないね。ドラッケンミラーが言うような大暴落がなければの話、なのは当然だけど。

ふ~ぅ・・・これからどうやって投資すればいいんだ!?ってことになったりしてね。とにかく月曜終わっての話なんだろうけど。