今の日本市場、80年代のバブル前と同じ雰囲気がするけれど・・・

今の日本市場、80年代のバブル前と同じ雰囲気がするけれど・・・

何だかよく分からんけど、何も理由はないのに突如として株が上昇し始めて、気が付くと日経平均は¥31,000の大台と突破してる。それでもなお、まだまだ行くぞ!という雰囲気になっていて、長く沈滞していたからこそ、なんだかなじめない雰囲気だなと。

けれどもみんなは気が付いているか分からないけれど、大都市の不動産価格はいま、とんでもない上昇フェーズに入ってるんだよね。ひと昔前の話、例えば30年前のバブル経済の時の不動産はぶっ飛んでたけれど、それでも東京都心のマンション価格は平均がピークでも4000万くらいだったと思うよ。

ところが最近のタワマンといったら1億、2億は当たり前の世界になってるらしいよね。で、銀行もサラリーマン共働きに貸すっていうんだからビックリだよ。日本は部分的には完全にバブル入りしてると思うよ。

と言ってもまだ全部が全部じゃないと思うけどね。株価だって半導体関連が日経をぶち上げてるけどそれはまだ一部のセクターに過ぎないよね。それと同じで不動産も大都市部に限定した動きで全部が全部じゃない。でもバブル初期って言うのはそういうものなんだよねぇ・・・。どこか一部で狼煙が上がる。それをきっかけに祭りは始まるんだよ。地方なんかであるイベント前の午前中の号砲のような感じだよね。

どうも今回のこの株価の上昇ってバブルの香りがプンプンするんだよなぁ・・・。似てるもの、あの前回のバブルの前とそっくりな匂いするもの。

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あの1980年代後半からのバブルの理由は「プラザ合意」によってドル安円高が起こり、輸出がボロボロになって時の政府は何をしたかというと利下げと金融緩和だった。でも本当は「円高」が要因で日本人の消費意欲に火をつけたって事だよ。

そのプラザ合意に至る過程ってほとんど今と同じなんだよ。以下WIKIからの引用ですけどね。読んでビックリするよ。

1980年代前半、レーガン政権下(レーガノミクス)のアメリカ合衆国では、前政権から引き継いだ高インフレ抑制政策として、厳しい金融引締めを実施していた。米ドル金利は20%にまで達し、世界中の投機マネーがアメリカに集中した。ドル相場が高めに推移したことで、アメリカには輸出減少と輸入拡大による大幅な貿易赤字がもたらされた。一方で、高金利により民間投資は抑制され、需給バランスは改善された。結果として、インフレからの脱出には成功した反面、国際収支が大幅な赤字となり、財政赤字も累積していった。

インフレーションが沈静した後は金融緩和が進行し、アメリカ合衆国は復活したと言われるほどの景気回復で、貿易赤字増大に拍車がかかった。金利低下により、貿易赤字国の通貨である米ドルの魅力が薄れ、ドル相場は次第に不安定になった。

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こうした状況の下、1970年代末期のようなドル危機の再発を恐れた先進国は、自由貿易を守るため、協調的なドル安路線を図ることで合意した。とりわけ、アメリカの対日貿易赤字が顕著だったため、実質的に円高ドル安に誘導する内容だった。これがプラザ合意である。

発表翌日の9月23日の1日24時間だけで、ドル円レートは1ドル235円から約20円下落した。1年後にはドルの価値はほぼ半減し、150円台で取引されるようになった。(WIKIPEDIAより引用)

 インフレが鎮静化すると今度は金融緩和時代になって、金利低下でドル売りが加速してグチャグチャになると。そして日本ばかり儲けさせてどうする、みたいな雰囲気になって強制的に円の切り上げを行った。何が協調的なドル安路線だよ!

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今の中国のように輸出で成長してきた日本経済だけど輸出企業が即死した。ならば、国内を活性化するしかないと考えるのは当然と言えば当然の話。とにかく憧れの舶来品は半値で買えちゃうし、海外旅行も行き放題!BMWはカローラだ!と言うわけで、日本人の心理状態が妙なことに傾いてしまった。中曽根首相がTVCFで「輸入品を買いましょう!」とやっちゃったから消費意欲に火か付いちゃうよ。

オマケに金利を下げて金融緩和で貸し出しも大ゆるになったら、今まで厳しい利払いをしなくてはならなかった住宅ローンが、金利半分で借りられちゃうから夢のマイホームに突撃するよな。輸入企業は儲かりまくって何をしたか?っていうと国内の不動産を買いまくった。そこに輸出企業が本業の穴埋めに不動産を買いまくる!

不動産をたくさん持ってる企業は本業の業績なんかどうでもよくて、含み資産が膨らめばいいわけで・・・。その結果が株バブルってことになった。PER60、、、だって業績なんかどうでもいいわけだからね。工場の立地がいいとかで株がバンバン買われちゃうんだからね。3年後にはPBR0.1だ、なんてね、マジで騒いでた。

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でね、今回の株式上昇の理由が面白くてね。前回のバブルが苦し紛れの国内の自発的な買いに海外勢も相乗りしたという図式だったけど、今回はその真逆の展開なんだよね。安いと思って海外勢は買ってきてるけど、それ以上に日本経済が完全にインフレ転換したと見てるから。インフレなのに金融緩和!そんな有り得ない金融政策が目の前にあるんだよね。それだけでバブルの資格は十分なんだけど・・・。

でも時間がかかる。今のままではバブルにはならないんだよ。なぜなら国内の資金が買いに回らないからだ。だから今後の展開を待つしかない。

かつて米国がインフレになってそれを鎮静化させて利下げに転じたら、最大の好景気が訪れた。なので多分今回もそうなるんだろう。で、金利が下がれば当然ドル売りになるし、そうなると円高トレンドに入るから似てるよね。その時に日銀が今の金融緩和路線だったらどうよ?

そして政府が海外労働者の受け入れ枠を拡大したらどうよ。インバウンドがあまり減らなかったらどうよ。これから金利が上がるかもしれない、となったら大都市の不動産ブームはジワジワ地方に広がったりしてね。駆け込みで不動産景気が来るかも。

今回の株価上昇は海外勢が主導してるけど、個人やクジラが買い転換したらどうなんだろう?一旦はドスンと遣られるかもしれないけれど、その後だよ。ジワジワきて戻り高値をブレイクしたら、いよいよバブリーな相場が本格的に始まるかもしれないよ。だって似てるからね。