フィッチが米国債格下げ!:8月2日(水)前場

フィッチが米国債格下げ!:8月2日(水)前場

日経平均株価 ¥32,861(▲¥615)

米国債格下げ!イエレンが激怒した理由を考えるべきかな。



前場の相場概況

今まで日銀が金融緩和政策を変更せず、湯水のように資金供給をしまくって、金融政策によるデフレ脱却を目指していたことが、米国株を大いに押し上げた。日本の資金は国内での緩和効果は微々たるもので大半が米国株や債券へ投資されたという事実。これがもしかしたら米国のリセッションを防止し、景気指標が悪いにもかかわらず、株高を演出していたのではないかと思う。

その日銀がYCC幅変更という実質的な利上げに舵を切ってきたことは、国内経済よりもはるかに米国市場を脅かしているということが徐々に明確になりつつある。

そしてタイミングよくフィッチが米国債の格付けを引き下げたことは、ダブルで米国市場を脅かすことになるかもしれない。少なくとも運用上のメリットは減少するわけだからね。

そして最も問題なのは、この日銀とフィッチのタイミングが、米国地銀危機の真っ最中だということだ。一触即発の状況にある米地銀が連鎖破綻するようならば、米国の金融システムは今度こそとんでもない状況に陥るかもしれない。これに関してFRBも財務省も「金融システムは盤石」と度々発言してきたけれど、実際には米国の地銀はもうどうにもならない状態に陥っていることを、最もよく理解しているのはほかならぬイエレン財務長官だということだ。

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加えて米国は秋から来年にかけて大量の長期国債を出すことが決まっていて、果たしてそれがはけるのか?という大きな難題が待ち構えている。そのためにイエレンは中国に出向いたわけだが、その中国はBRICS通貨の発行、デジタル人民元の拡大という課題があるわけで、渋っていたという。

だとすれば頼みの綱は日本だけなのだが・・・そのために、昨年度予算が11兆円以上も余って繰り越しになっていても、岸田は増税をやる。何とも愚かな選択。

けれど、それも岸田事件でどうなるか全くわからなくなった。そう考えると、まさか岸田事件が、世界恐慌の引き金になるということも、可能性が出てきたと言える。

風が吹けば桶屋が儲かる・・・バタフライ効果・・・その可能性が出てきたということだよ。

前場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥20,315(▲¥780)
空売り平均)¥20,558×2240(含み益¥540,000
米国債の格付けは単純な格付けではないと思ったのでね。後場は勝負を賭けるつもり・・・。決算が厄介だけど・・・。

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8306 三菱UFJ ¥1,134.5(△¥1.5)
買)¥1,094.0×30000
買)¥1,088.0×10000
買)¥1,085.0×10000
買)¥1,083.0×30000
売)¥1,145.0×80000(+¥4,560,000
好決算の後の地合い悪・・・こういう時は買いが集中する場合が多い。けれども、材料が材料だけに地合いは極めて弱いので、早々に利食いするに限る、という感じ。決算がいくら弱くても金融株の買持は相当に危険だと思うのでね。もう弄れないなぁ・・・。ここを売る勇気もないし・・・。

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7203 トヨタ ¥2,519.0(△73.5)
買)¥2,438.5×10000
買)¥2,430.0×10000
買)¥2,420.0×10000
売)¥2,538.0×10000(+¥995,000
売)¥2,535.0×20000(+¥2,200,000
兎に角主力で買えるのはUFJとここだけだから、前場の買いの資金は集中するよね。他に買える銘柄はないし・・・。と言うわけでデイトレのつもりで入ったから、噴いたら売る。それしかないし・・・。


前場の収支:+¥6,110,000


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雑感彼是

イエレン財務長官はいよいよ追い詰められたね。債務上限をクリアしたはいいけれど、目先予算を短期国債で賄って、とりあえず凌いだ格好の米国連邦予算だけど、高金利の短期国債をロールオーバーし続けるわけにいかず、米国は秋から来年にかけて150兆円とも250兆円とも言われる長期国債に振り替える予定でいた。

ところが日銀がYCC変更をいきなりやって、フィッチが格下げしたものだから、長期国債起債が思い切り苦しくなってしまった。

今のところ米国市場は、大きなことと捉えていないけれど、これは相当にまずい状況になると思うよ。油断しない方がいい。