米国市場暴落警戒:8月2日(水)後場

米国市場暴落警戒:8月2日(水)後場

日経平均株価 ¥32,707(▲¥768)

米国市場暴落警戒。米国金融システム、第二の危機に突入する!?



後場の相場概況

米国市場はインフレ低下しつつも経済は好調に推移しているという、ある意味では理想的な経済の回転によってFRBまでもが、徐々にハト派姿勢となりつつある。7月の利上げを最後に利上げは終了するかもしれないという観測が株高に拍車をかけた。

だが果たして米国経済は好調なのだろうか?雇用や個人消費は底堅いのだろうか?個人的にはこの米国経済の在り様がミステリーだ。普通に考えて、1年でFFレートが5%跳ね上がった経済が好調だとは到底思えない。これは経済の原理原則を無視してる!

けれどもそのミステリーが、もしかしたら間もなく解決されるかもしれない。

今回日銀が唐突にYCCの変更を行ったことが、米国投資家の動揺を誘った。理由は債券市場の大幅な金利変動が、極めて脆弱な米地銀に最後通牒を突きつけるかもしれないということ。少なくとも今秋から大量に起債される予定の長期国債に関する懸念を大手メガバンクを締め付けることで解決しようとしたイエレン財務長官の目論見が怪しくなったことだ。

今でも米地銀からの預金流出は止まらず、FRBからの借り入れ残高は増加し続けている。これはつまり、綱渡りの経営状態であり債券金利が上昇した場合、急激な自己資本の毀損に見舞われ、破綻する可能性があるということを表す。

そのような状態の中で大量に発行される米国債を誰が引き受けるのか?という極めて厳しい課題解決のために、イエレンは訪中しこれ以上の米国債売却を思いとどまるよう懇願した。しかし、BRISC新通貨発行を控えた中国の態度は頑なだったと言われる。

そのタイミングでフィッチが米国債の格付けをワンランクとは言え格下げしたことは、つまり米国債金利が今秋以降跳ね上がる可能性を示唆している。

Advertisement

アナリストによっては、今回の格下げは二流のフィッチによるもので、大した影響は出ないだろうと発言する向きが多いが、果たして今の米国金融の状況で、安定的に国債が消化できるのか?というと極めて難しくなったと言えるのではないか?そしてそのことに対して株式市場も反応するのではないか?と思う。

さらに米国の消費が好調であるなら、中国の輸出が悪化の一途を辿っていることにも納得できない面がある。そして米国のトラック物流大手が業務を停止したことも、おかしい話だろう。もちろん個人のファイナンス状況は悪化の一途を辿ってるし、サービス価格が高止まりしているのも家賃支出が落ちないことが大きい。

今の米国経済の好調は、作られた好調、作られた株高である可能性があると思っている。そろそろそのミステリーの解答がもたらされても不思議じゃない。

では日本経済は・・・?

Advertisement

後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥20,115(▲¥980)
空売平均)¥20,427×3900(含み益¥1,210,000

8306 三菱UFJ ¥1,128.0(▲¥5)
空売)¥1,138.5×4000(含み益¥42,000
空売)¥1,138.0×4000(含み益¥40,000
空売)¥1,137.5×8000(含み益¥76,000
空売)¥1,137.0×12000(含み益¥108,000
空売)¥1,136.5×4000(含み益¥34,000
空売)¥1,136.0×4000(含み益¥32,000
空売)¥1,135.0×4000(含み益¥28,000

8316 三井住友 ¥6,470(▲¥66)
空売)¥6,535×4000(含み益¥260,000
空売)¥6,533×1000(含み益¥63,000
空売)¥6,530×2000(含み益¥120,000
空売)¥6,528×3000(含み益¥174,000

8411 みずほHG ¥2,382.5(▲¥42)
空売)¥2,415.0×4000(含み益¥130,000
空売)¥2,414.5×4000(含み益¥128,000
空売)¥2,410.0×4000(含み益¥110,000
空売)¥2,406.0×4000(含み益¥94,000
空売)¥2,402.5×4000(含み益¥80,000

Advertisement

8031 三井物産 ¥5,567(▲¥102)
空売)¥5,617×4000(含み益¥200,000
空売)¥5,616×2000(含み益¥98,000

空売)¥5,610×4000(含み益¥172,000

9983 ファストリ ¥34,530(▲¥1,400)
空売)¥34,660×400(含み益¥52,000
空売)¥34,650×400(含み益¥48,000
空売)¥34,640×400(含み益¥44,000
空売)¥34,630×400(含み益¥40,000

6723 ルネサス ¥2,677.5(▲¥65)
空売)¥2,690.0×4000(含み益¥50,000
空売)¥2,689.5×2000(含み益¥24,000
空売)¥2,687.5×8000(含み益¥80,000
空売)¥2,687.0×2000(含み益¥19,000

7063 信越化学 ¥4,555(▲¥120)
空売)¥4,591×4000(含み益¥144,000
空売)¥4,588×2000(含み益¥66,000
空売)¥4,587×4000(含み益¥128,000
空売)¥4,585×4000(含み益¥120,000

6857 アドバンテスト ¥19,400(▲¥910)
空売)¥19,400×3000(変わらず)

Advertisement

日銀のYCC変更幅は僅かに0.500Pで、上限1.000pで買いオペを実施するというもの。しかし、これを米国は思い切り騒ぎ始めた背景は、米国債の買い手不在という厳しい現実がある。そこに、タイミングを計るように米国債の格下げがあったことで、米国金融市場は相当に同様するだろうと思った。

そういう考え方になるのは、米地銀の財務状況が預金の流出と不動産価格の下落で危機的な状況に陥っているという情報があったから。個人の金融状況も悪く、さらには大量の米長期国債が出ることが分かっていることも、危機感を煽るだろう。

この半年間の米国景気指標は、何もかもがちょっと信じられない物だった。その上今の米国のこれほど酷い政治状況を見せつけられると、政府側の情報の信頼性が薄れて当然だ。

そしてこの混乱はますます加速的になるかもしれないと思うと、流石に米国への信頼感は無くなってしまう。ましてバイデンの手下となり果てた岸田が、木原が何をやってるか、と考えると、日本もすでに終わってるような気になってきた。

Advertisement

とりあえず後場から決算の終わった銘柄を中心に売りまくってみたけれど、この勝負が勝てるようなら、8月の株式市場は日米ともに暗雲の中に突っ込んでいくような状態になると思うのでね。

なので個別のレビューは意味ないので書きませんでした(悪しからず)。


本日の収支(前場・後場合算):+¥6,110,000


雑感彼是

Advertisement

日本経済の大前提は、国内消費でもインバウンドでもなく、海外の景気動向に決まっている。その意味で企業業績が好調に回復してきた2023年3月までは、こうした株高が出現しても納得は出来たのだが・・・。

業績に頭打ち感が出始めた4月以降に、逆行するかのように日本株は急騰を開始したけれど、その理由は当時も今も、今一つ腑に落ちない部分がある。海外勢(欧州勢)の日本株買いという説もあるし、その後に米国勢が追従したという説もある。

部門別では確かに海外勢の買い越が続いているけれど、だとするならば日本経済、日本企業の何を見て投資しているのだろう?中国経済が墜落状態で、欧州も極めて厳しい状況になっているいま、米国経済だけが景気後退を免れるから、という理由も取ってつけたようだ。

海外が悪ければ、日本経済も悪化する。少なくとも無能な総理の下では、経済がまともに機能するはずがない。ウクライナを支援する、防衛予算を倍増する、のは米国の軍需産業のためであり、国内に恩恵はない。九州の半導体工場も出来る頃には世代遅れの汎用品ばかり。

そこで自民党はNTT株を売却するという・・・。日本が世界に誇れる虎の子の技術をも外資に売り渡そうとするような、売国内閣をこれ以上許したら、日本が亡ぶ。

そんな国の株価が独歩高するなどとは、片腹痛いこと。