日本株は調整入り！？：8月4日（金）前場

日経平均株価　￥32,130（▲￥28）

前場の相場概況

けれども明らかに買戻しと言うのが分かる上げ方になったから、順張りで入った人も多かったと思うけど、こうした上昇は買い戻せば終了するわけで、変に上昇期待を持つと、火傷をするという典型だよね。寄り付きは25日線と75日線の中間あたりで、中途半端な感じがするけど、12日の下値（￥31,791）を意識したのだろう。

と言うわけで朝寄りから建玉を買戻しにかかって早々に手仕舞いして様子を見ていたら、いきなりのショートカバーとなって、上が測れないから買い事はしなかった。けれども上昇が止まれば売れるのは十分に分っていたけれど、もう少し調べて見ないと、何とも言えない部分があるし、今夜は雇用統計なので、そのシュミレーションもまだできていないのでね。

前場は新たな玉を建てることはしなかった。

とにかく今は決算の最中でやり辛いことこの上ない。さりとて決算勝負をしているわけでもないし、チェックするにもドル円の影響まで見て行かないといけないので厳しいんだよね。特にジジイにはきつい作業なのでね。

ただし、今夜は雇用統計が良好だと、米国債10年物金利が跳ねる可能性もあるので、狙ってはいるけれど、後場にじっくり考えます。

前場の取引とポジション

8058 三菱商事　￥7,166（△￥56）
空売）￥7,161×1000
空売）￥7,160×1000
空売）￥7,157×1000
空売）￥7,153×1000
空売）￥7,150×2000
買戻）￥7,021×6000（+￥805,000）

8031 三井物産　￥5,507（△￥49）
空売）￥5,510×2000
空売）￥5,500×3000
空売）￥5,490×1000
空売）￥5,485×2000
空売）￥5,480×2000
買戻）￥5,425×10000（+￥690,000）

日経CFDが下げてくれば負けないとは思っていたけれど、いきなり原油が戻ったので冷や冷やものだった。こういう時なかなか素直に調整モードには入らないのは、バフェットで人気が出てしまったからだろうなぁ・・・。円安の恩恵もあるし、なかなか売りでは獲れないなぁ・・・。商社株も揉みあいに入って大分難しくなった気がするけどね。

6723 ルネサス　￥2,537.5（▲￥70.5）
空売）￥2,625.0×4000
空売）￥2,623.0×4000
空売）￥2,622.5×2000
空売）￥2,622.0×2000
空売）￥2,621.0×2000
空売）￥2,620.5×2000
空売）￥2,620.0×2000
空売）￥2,619.5×2000
買戻）￥2,571.0×2000（+￥97,000）
買戻）￥2,570.0×2000（+￥100,000）
買戻）￥2,557.0×2000（+￥127,000）
買戻）￥2,555.0×2000（+￥132,000）
買戻）￥2,550.0×12000（+￥881,000）
ここが売られたのは需給だね。利食いしたくて、したくて、といった投資家が多かったのだろうし、半導体そのものの需給はもうタイト感もあまりなさそうだし。ただここも為替差益の恩恵を結構受けてる。なので、強気の投資家が多いから、戻るかもしれない。けれども結構、売られたね。

8035 東京エレクトロン　￥21,075（△￥165）8/10
空売）￥21,030×1000
空売）￥21,000×1000
空売）￥20,910×1000
買戻）￥21,040×3000（-￥180,000）

6857 アドバンテスト　￥19,005（△￥120）
空売）￥19,020×1000
空売）￥19,000×1000
空売）￥18,885×1000
買戻）￥18,935×3000（+￥100,000）

10日にエレクの決算があるけれど、これが終わらないと半導体装置関連で気合を入れて勝負出来ないのが辛いね。しかし、今日は両銘柄ともプラス圏。けれども普通に考えて今日は買い辛いはずなんだけどね。もしも今夜雇用統計で10年物金利が跳ねたら、それこそ半導体は売られまくる危険がある。米国債10年物金利は4.199pまであったけど、4.300pとか行ったら・・・。　

4063 信越化学　￥4,573（▲￥22）
空売）￥4,608×4000
空売）￥4,605×4000
空売）￥4,595×4000
買戻）￥4,551×12000（+￥620,000）
ヤバイ！今月自社株買いが本格化するんだよね。こんなの売ってたらマジでヤバイよ。ちょっとあまりに不用意だった。

6981 村田製作所　￥8,129（▲￥63）
空売）￥8,300×1000
空売）￥8,280×1000
空売）￥8,259×1000
買戻）￥8,145×500（+￥77,500）
買戻）￥8,130×2500（+￥364,000）

6758 ソニーG　￥12,870（▲￥65）8/9
空売）￥13,010×2000
空売）￥12,970×2000
買戻）￥12,890×2000（+￥240,000）
買戻）￥12,850×2000（+￥240,000）

村田は押した後全体相場がショートカバーされたので戻って、そこから本格的に売られて75日線割れ水準まで来た。ソニーGは75日線下で浮上の気配なし。勝負しようか迷う。

前場の収支：+￥3,200,000

雑感彼是

フィッチの米国債格下げの影響を甘く見てるとしたら、火傷するかもしれないよね。国債が格下げと言うことになると、基本は米国のすべての債券・信用がワンランク以上格下げになる（カントリー・シーリング）。フィッチのシェアは15％程度なわけだが、起債の際には主要格付け会社2社の格付けを必要というルールに基づくと、結構な割合になる。

なので、関連する債券やローン金利などが上昇することになって、これは米国経済にとって結構大変な事なんだよね。なので、株式市場が大きく下落するのも当然と言えば当然の話。けれども、米国市場がもっと警戒しているのが、日米間のレパトリ（米国運用を国内運用に切り替える）ことが加速するんじゃないか？っていうこと。

フィッチは日銀の政策決定会合を見てたんだ。そして植田総裁がYCCを変更してくと、国内の生損保や銀行から強く言われちゃって「じゃ」ということでやってしまった。そうなると、日本も金利上昇は当然起こるわけで、為替リスクのない国内運用の方が（儲かるなら）いいに決まってるからね。

となると、今まで黒田日銀がやってきた未曾有の金融緩和の状態で、円キャリーでほぼ全部、米国投資にまわってたわけで、それが米国株高や安定的な債券市場の要因だったものが、引き上げられたらヤバイという危機感が当然あるんだよ。で、実際に今後ジワジワとそうなってゆくかもしれないし、為替が円高に転換するタイミングでドッと来るかもしれない。

その上来週からいよいよ米国政府が短期国債から中期国債への切り替えを始めるわけで、大量の国債発行が待ってる。イエレンは相当ビビってるんだよ。
まぁ、8月はある程度軟調な展開を覚悟した方がいいのかもね。変なところで火がつかないと良いけど。