米国7月小売売上高サプライズ

米国7月小売売上高サプライズ

7月米国高利売上高に対して株式市場は大きく反応している。

21:30 (米) 7月 小売売上高 [前月比] 0.2%
(0.3%)
0.4% 0.7%
21:30 (米) 7月 小売売上高(除自動車) [前月比] 0.2% 0.4% 1.0%

一見絶好調に見える小売売上高だけど、これによってFEDウォッチの9月20日FOMCでの利上げ可能性が上昇しているわけではない。88.5%が現状維持だと予想しているわけだからね。

ならば、株価が下落で反応しているのは何故なんだろう?って言う疑問がある。この発表を受けて素早く反応下のPは米国債金利で10年物金利は4.278pまで急騰したけれど、そこではチャンスとばかりに買い物が入って4.166pまで急落。そこからジワジワと4.210pを突破してきた感じ。

個人的にはこの小売売上高は、投資家の見方が変わってきてるんじゃないか?って感じるんだよね。ブルームバーグも記事にしてるけど、もはや問題は「いつまでこの高金利が続くのか?」っていうことになってきていて、それが今回のような数字が出ちゃうと「先延ばし」されるんじゃないか?って感じてしまうんだろうね。

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もう一つ面白いのは6月初めに米国債務上限問題が決着したから、対米証券投資が急激に伸びたこと。

29:00 (米) 6月 対米証券投資 -1676億ドル
(-1616億ドル)
1478億ドル
29:00 (米) 6月 対米証券投資(短期債除く) 258億ドル
(236億ドル)
1959億ドル

あれれれっ!?ちょっと変だぞって思ったのは、米財務省(イエレン)はとりあえず緊急で短期国債を大量発行し目先の資金を確保しつつ、徐々に長期国債に切り替えていくって言ってたはず。なのに短期債が481億ドルも売り越されてる。

これが債券市場が混乱してた原因なのかな?と思ったよ。もちろん米国債だけじゃなく地方債とか社債とかも含んでる数字だから、金利上昇をジワジワ始めたらみんな売ったんだろうけどね。でも債務上限問題が決着した後に金利上昇というのも、なんか腑に落ちないんだけど。

こういうのが逆イールドの理由なんだろうけどね。

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なんかでも、米国の消費って本当に堅調なんだろうか?って、どうも俺は疑ってるんだよ。本当に個人の経済状況はとんでもなく悪化してるわけで、その中でもまだお買い物をするんだなって本当に不思議だよ。一体どういう経済感覚を米国民は持ってるんだろ?って思ってしまう。

長い期間、米国経済は右肩上がりで、企業も個人も借金して消費することに、これほど抵抗のない国民って本当に例を見ない、みたいな感じじゃないか?中国人もそういうところはあるけれど、でも今はそれが仇になってボロボロになってる。1億人いる共産党員だけは安泰で、中国とはその1億人を指す、みたいなことを言ってるし。

米国も格差拡大で、富裕層だけがますますお金儲けできればいい、という社会に完全になってるんだろうね。1千万人の富裕層がアメリカだ、なんて言い出すんじゃないか?

結局、米国と中国って似てないか?俺は凄く似てると思ってしまうけどね。特に最近は・・・。