LONLY MAN ♪ by SHOGUN
- 2023.09.18
- MUSIC
たまたま、大昔の思い出の曲を耳にして・・・
若い時は少なくとも今よりは感受性が強くて、やりたいことなんか見つけられないのに、いろいろなことをやらなきゃ、という切迫感だけはあって、とても苦しい時代を過ごした記憶がある。
出来ればものを書いて生きて行けたら、と思って数年、野間文学賞を受賞した立松和平の「遠雷」という作品に触れた。もちろん今でもハードカバーは所蔵しているけれど、当時は「軟派な小説なんか・・・」と言う気持ちがある反面、そのペンネームから左翼か!?なんて感じたりしてね。とにかく読んでみようと思った。
重苦しく、内容は「農家のあるある」だと思った。若者の挫折感みたいなものがページから零れ出るような作品は、なぜかどんよりとした気持ちになって後味は悪かった。
それから数年してATG作品として映画「遠雷」が封切られたとき、劇場で見る機会があった。主演は永島敏行でこの人は農家の鬱屈を表現するのに適役って感じだったけれど、何と言っても新人でデビューした石田えりが素敵だった。彼女は日本アカデミー賞でもこの作品で新人賞を受賞してる。
血気盛んな自分にとって、とにかくビニールハウスの中でのラブシーンで石田えりがヌードになったことにショックだった。そういう設定で違和感も全くなくて、若い二人なら当然・・・というシーンだと思うけど、あれはきっと日活でポルノを撮っていた監督だからそうさせたな?と。気が付くと男優に嫉妬してたりしてね。
で、またしばらくすると今度は彼女が結婚したというニュース。「誰とよ!」ってことで、調べると芳野藤丸というミュージシャンだと。あれ!?もしかしてSHOGUN?
これはもう大ショック!マジで2晩くらい寝つきが悪かった記憶があるもの。自分の物でもないのに「獲られた!」「奪われた!」という感じでおまけに変な妄想までする始末。若い時ってそうでしょ?
それは単純に石田えりさんが結婚した相手が、と言うのもあったけれど、何と言っても日テレの「探偵物語」のエンディングテーマ曲が大好きだったから。もちろん、この作品は松田優作の出世作でもあったし、当時のTV業界には如何に才能あふれる人材が集っていたかが分かるナンセンスドラマ。とにかく松田優作がVESPAに乗って渋谷で探偵をするというシチュエーションだけとってもハイセンス!それに当時から成田三樹夫のファンだったから、楽しみに見てた記憶があります。
その「探偵物語」の音楽にSHOGUNを使ったというのもなかなか。当時スタジオで活躍していたミュージシャンが集まってもう裏方は飽きたという感じで作ったバンド。英語の歌詞はケーシー・ランキンという人がバンドに加入したため?とにかくしつこいブラス・アレンジが流行ってたこともあるけれど、その間がエンディング映像とバッチリ合ってたんだよね。
場所は渋谷・公園通りのPARCOの隣だとすぐにわかった。実際行ってみたしね。タイトルは「LONLY MAN」。
いずれにしてもこの曲は大好きだったし、石田えりさんを獲られたのは気分悪いし、複雑な気持ちだったなぁ・・・。15年くらいして商売をはじめたとき、社員のカラオケに行って苦し紛れにこの曲を歌ったら、余りにブラスが長すぎて間が抜けて大恥かいた。
俺の望み通り離婚した石田えりさんは大胆なヘアヌード写真集とか出したりね。仕舞いにはRIZAPなんかやってたし。浜ちゃんの奥さん(釣りバカ日誌)路線でずっと行って欲しかったのに・・・。
それからまた15年くらいして、改めてYOUTUBEでSHOGUNを見たら変な親父がボーカルしてた。「誰!?」って感じ。でもそれが芳野藤丸だって気付くのに3日くらいかかったよ。
っていうか気が付くと俺もジジイになってるのだから、仕方ないね。若いころの思い出の曲です。
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