始まった次の戦争！イスラエルはイランを叩くのか！？

けれどもこの週末には、ガザ地区を実効支配している過激テロ組織「ハマス」がイスラエルに対して大規模ミサイル攻撃をしただけでなく、イスラエル領土に小規模ながら侵入し、戦争行為を行ったというニュースが駆け巡った。これに対しイスラエルは空爆で対抗しているけれど、この戦闘で多くの民間人が犠牲になったり捕虜として拉致されたりしているわけで、これはどう見ても「テロ組織による国家侵略」であって「イスラエルが自衛権を発動するのは当然の事」だと思うけどね。

過去の歴史も複雑な中東・パレスチナ問題だけど、こういう問題で歴史を全面に押し出すと、双方の水掛け論になるだけだろうし、今現在には何の意味もなさないのは明らか。過去に、それもこの地域だからモーゼの十戒とか聖書の世界になっちゃって、そこからどちらが良いの悪いの言ってもどうにもならないし、近代でもイスラエル建国の経緯や中東戦争という大きな出来事があって、やっとPLO（パレスチナ解放機構）との間で様々な話し合いの結果現在の様相に落ち着いたと思ったら、今度は混乱に乗じたハマスやレバノンのヒズボラなどのテロ組織が、グチャグチャにかき回し始めるという図式。

迫害されたユダヤ人や土地を取り上げられたパレスチナ人と言った人民のための戦いと言うのは、今となっては色褪せた大義名分であって、本筋はもうハマスというテロ組織の蛮行であることは言うまでもなく、例によって裏ではイラン、クエート、そして恐らくディープステートと言われる金融資本のシナリオに違いない。

実際ウクライナでは戦争になった。けれどもウクライナに勝ち目がなくなってそろそろ停戦と言うタイミングで今度は中東に戦禍の狼煙が上がるというのは、いかにも図ったようなタイミングではないのかな。

そもそもイスラエルがイランに対して武力を発動し核施設を破壊すると宣言しているのは、イランがイスラエル殲滅を国是と掲げているから。そんなイランに核を持たせたら大変なことになるというイスラエルの危機感は当然の事。そしてイランはウラン濃縮をほぼ核弾頭に使えるレベルにまで達していると言われていて、実際に開発が佳境に達していると言われる。

そのイランと電撃的に国交回復を果たしたサウジは、米国に対し核保有を認めるよう迫っている。もしもイランが核武装を達成したのならサウジとて丸腰ではいられないから。もっともBRICSの枠組みからしてもロシアや中国から供給されるのは時間の問題と見られているけれど。

というわけで恐らく今回のハマスのイスラエル攻撃は、イスラエルのエタニアフ首相のイラン攻撃断行が目前に迫っているというタイミングを計って行われたものと思う。ハマスはガザ地区の住民を人間の盾としているわけで、本格的な戦闘になれば一般人のおびただしい犠牲者が出る。テロ組織と言うのはそれを計算しているから厄介なんだよね。

今回のハマスとイスラエルの紛争は、国境侵入ということで戦争といってもいい状況だけど、イランの核開発が裏にあるだけに、単なる小競り合いでは済まないと思う。第一ただのテロ組織が3000発や4000発のミサイルなど、調達できるはずがないわけで、下手をすると戦火が拡大する可能性は十分にあると思う。

さてこれを受けてWTI原油は一気に$5ぶち上がった！そして場合によっては前回高値をぶち抜いて$100の目も出てきたと思う。と言うことは、週末の雇用統計を経てもなおFRBの利上げは終了したのでは？という観測で上昇した株式市場が今夜どうなるか？はおのずと想像できる。週末の株式市場の上昇の要素に多分に原油価格の下落があったと思うからね。

それがここで一気にインフレ再燃の懸念に繋がれば、上昇分を全溶かしする可能性もあるんじゃないかな？やはり10月相場はとことん、荒れる気配だね。

余談になるけれど、相変わらずバカっぷりを発揮してる岸田首相は、今回のハマスのイスラエル攻撃に対し、どっちつかずの中途半端なコメントを発している。これは、本当に危険な領域だと思う。ハマスはテロ組織であって、イスラム過激派でもなんでもない目的のためなら手段を選ばない、人民の命の犠牲など配慮しない、という武装組織なんだよ。

しかもガザ地区を武力で実効支配しているテロ組織が、いきなりイスラエルに3000発、4000発ものミサイルを撃ち込んで、領土侵入し、イスラエル国民を拿捕するという蛮行を行っているにもかかわらず、非難出来ないバカ首相が岸田なんだよ。この人は本当に何も勉強しないし、分かってない。もはや完全に痴呆バイデンの茶坊主だな。テロを非難できない無能な首相としてまた一つ勲章が加わったね。