良好ファンダ対地政学リスク:10月27日(金)後場
- 2023.10.27
- トレード日記
日経平均株価 ¥30,991(△¥389)
テクニカルで反転サインだが・・・いよいよ怪しくなった中東・中国、そして米国
後場の相場概況
今夜はFOMC前最後の重要指標である9月PCEの発表だが、これはもうどんな数字になろうとも株価に影響することはないだろう。同様に債券金利も大きな動きはないんじゃないか?なので週末のドル円は冷静に¥150~¥150.5くらいの動きで止まると見てる。
なので、この週末の日本市場はショートカバーで大きく戻すとともに、後場になっても値を垂らすような週末の売りはなかったし、大引け後も日経CFDは上値を追う展開になっている。
さて週末になるたびに気になるのが中東情勢と言うことになる。今週は週初から株式市場はあまり中東情勢を材料視しなかった。これは今回の紛争をイスラエルという国家とハマスというイスラム系テロ組織の戦闘と位置付けているからで、週を通してイランという国家を対象にしていなかったということは戦争ではないという事。
けれども、ニュースは、ガザ地区のパレスチナ人の危機的状況や犠牲者数ということにクローズアップした報道ばかりで、対立の本質を報道したものはほとんどない。中東専門家という知識人が解説しているけれど、ほとんどが勝手な解釈を披露しているだけで、何も分からない。
けれども、この紛争の基本は、このタイミングでイランがハマスに対しイスラエル攻撃を指示したということを、余りにも無視し過ぎているか、そうした意見を言わないか、またはそう思ってないか、のいずれかだろう。
なので、マーケットの織り込みも民間のニュース報道が優先されるから、結果として材料視しないだけのこと。そうこうしているうちに米国の下院議長が決まり審議が再開される運びになって、やおら景気動向に関心が集中した。
ただし、すでに米国はヒズボラやイラン革命防衛隊のシリア領内の基地を爆撃した。と言うことは気が付けば米国は今回の紛争に直接参加したということになる。それが何を意味するのか・・・考えないといけない週末だと思う。
やはり中東情勢の状況は原油価格に端的に表れる、と感心した。
後場の取引とポジション
1570 日経レバ ¥18,255(△¥560)
買)¥17,910×5000(含み益¥1,725,000)
今夜のPCEに影響されないだろうとなると、週初のイベントはほぼ何もないわけで、相場的には強気に持ち越せる状況だと思うけれど、やはり何が起こるか分からない怖い状況ではある。もっと言えば、今回下院議長になったジョンソン下院議員というのはトランプ派らしいので、軍事予算の追加では非常に揉めるのは必至。そんな状況で、16兆円の予算を認めさせるためには、後に引けない状況である必要がある・・・。それって本当にヤバイ状況じゃないかなぁ・・・。なので、週末と言えど全く安心できないね。
8306 三菱UFJ ¥1,255.5(△¥29)
買)¥1,225.0×70000(含み益¥2,135,000)
こうなってくると、やはりメガバンク株しかないかなという感じがする。本当に勝負するなら、こんな銘柄には思い切り資金をぶち込まないとダメなんだろうけど、とにかく来週月、火、と病院通いなので・・・。火曜には生検の結果が出て癌となれば治療生活が待ってるし・・・。あくまでも個人的な状況で強気ポジションが獲れないという事です。
前場から買いが先行し、後場の利食いもこなしての引け。十分なんじゃないかな。
7203 トヨタ ¥2,637.5(△¥43)
買)¥2,595.0×40000(含み益¥1,700,000)
ブルームが指摘したトヨタの為替差益も含めた業績観測は、だいたいアナリストのコンセンサスになっているんだね。なので今更業績で買うというのも、ちょっと違う気がするけれど、買って、ご丁寧にも持ち越してしまったのだから・・・。あまりにも思慮不足なポジションだったと反省しきり。本当に重要なのは来年かなと。これくらい大きな銘柄は、短期で考えちゃだめだね。
1699 原油先物 ¥424.2(△¥0.2)
買)¥423.6×20000(含み益¥12,000)
買)¥418.0×10000(含み益¥62,000)
買)¥417.8×30000(含み益¥192,000)
買)¥417.5×10000(含み益¥67,000)
今日最悪の取引は、前場に3万株を売ってしまったこと。そしていろいろ考えた挙句に、やはりこの週末は持ち越さないといけない、と思い直したけれど板の動きがタイトで指値買い一発しか出来なかった。こういう時は、つまりはWTI原油の上下は無視して、買い上がって行かないと玉数は無理なんだよなぁ・・・。
日本市場が引けた後のWTIは垂れ気味になっている。投機筋は中東紛争を見切ったという事らしく、上値はあまりなかったけれど、やはりどう考えても米国とイランが登場するなら話は別なんじゃないかな。それに話は出てないけれど、結局ハマスの狙いはガザ沖の天然ガスの権益であるということ。その交渉のために人質を取ったらしいから。
けれどもそんなことのために、すでに双方合わせて8000人以上の命が失われた・・・。ハマスにすれば6000人もの同胞を死なせてしまったわけで、相当にビビっているらしいけどね。もはやパレスチナ人にとってもハマスは英雄なんかじゃないし。
本日の収支(前場・後場合算):+¥550,000
雑感彼是
中国の前のNO.2だった李克強氏が急逝した。いろいろ問題があったことは確かだけど中国共産党の中で唯一、経済を知って政策を出来る人だったと思う。けれども同時に中国の景気指標はインチキであるという事を暴露した人でもあるので、習近平はもっと早くに切りたかった。けれどもそれが出来ない事情と言うのもあったんだね。
3期目に突入した習近平は、周囲を側近で固めた。結局、経済の分かる人もいなくて、イエスマンばかり。まさに独裁者のよりそうなことを、本当にやってしまって、結果がよろしくないと、バシバシ切るしかない。中国って経済も政権もガタガタなんだ。
イランはイスラエルを滅ぼすのが国是の国家。一方イスラエルはサウジと国交回復交渉をやっていた。そこにBRICS構想を持ち込んで習近平が仲介してサウジとイランが国交回復してしまった。そもそもこれが中東のパワーバランスを崩してしまったのは明白。
米国はシェールがあるから中東から腰が引けた。バイデンはアホなのでイランの核開発を暗黙に認めて、その上制裁中だった米国内のイラン資産凍結解除までやらかした。そうなったらイランは何を考えるか?と言うことだよ。
イランはイスラエルに対し、ハマスやヒズボラというイスラム組織をけしかけてるけれど、サウジと国交を回復したことでイスラエルとの緩衝地帯を手に入れた。なので、パレスチナ人にどれだけ犠牲が出たとしても、資金と武器を供与してイスラエルと喧嘩させる。自分は遠隔地なので高みの見物ってね。
良く事情も散らないくせに、大国ぶってしゃしゃり出てきて中東をかき回した中国(習近平)は本当に世界の癌だな。
こんな状況になって、バイデン政権に居るユダヤ系幹部が黙ってると思ってるのか!と言いたいけどね。とにかくそういう勢力はシリアとイラン、特にイランを叩きたくて仕方ないのよ。来週あたりからそうした勢力の反撃が始まるぞ!
-
前の記事
ショートカバーで爆上げ。いつものパターン:10月27日(金)前場 2023.10.27
-
次の記事
「一寸策は闇」:現在のマーケットはまさにこの言葉通り! 2023.10.28