好事魔多し！安心できない株式市場

けれども「好事魔多し」と言うけれど、早速米国ではムーディーズがここに来て米国信用格付け（米国債格付け）を「ネガティブ」に修正してきた！これって17日の政府機関閉鎖の可能性を意識した修正なんだって即分かった。またまた米国では下院で暫定予算の作成が難航してるらしいので、タイミングを合わせてきたって事かも。前回揉めたときにやるならやれば良かったのにねぇ・・・。

これで恐らく週明けの米国債金利は、またしても跳ね上がる可能性が出て来て、その結果高い位置でホバリングしているドル円がなぁ・・・。今、￥151.525と米国金利が低下しても、円高にならなかったけれど、この位置でそうなると、いよいよ介入しなければならないレベルに跳ねるかも。￥152超えてきたら流石に介入だろうねぇ・・・。このまま放置したら今後の米国債の起債予定からしても、危険だから。

さらには、来週のCPIと小売売上高に対して、米国市場は買い向かう覚悟をしたんだと思うけど、なんか嫌な感じになってきた。週末の状況を見る限り、完全にイケイケで、特にSOX指数がなんと▽4.04％の上昇って、そんな数字見たことないくらい強烈だ。

だからもしも債券金利が跳ね上がるようなことにでもなると、来週の米国市場は荒れるんじゃないか？と思わせる。荒れるどころじゃなくて大荒れの可能性もあると思うし、それでも債券市場が強気で金利上昇が思ったよりも少なかったら、予定通り14日、15日には買い向かうんだろうけど・・・。その辺の予想はこのムーディーズの一撃によって全く分からなくなってきてしまった。

せっかくポジション持ち越しが上手く行ったと思って眠ったのに、ちょっと寝て起きたらこれだよ！なんかまた大荒れ相場かいな、と思うとウンザリしてくるよね。最近は体調が良くないんで、持久力もあまりなくて、乱高下はキツイ。

さてそんな中にあって、ガザ特では戦況が重大な局面になってる。北部の主要病院をイスラエル軍が取り囲み、いよいよ病院地下にあると言われてるハマスの司令部を攻略すると・・・。病院には大勢の患者や医師、それに非難してる人々がいるらしいけれど、一日4時間だけ末からその間に出なさいとイスラエル軍は言っている。

一方ハマスは病人・怪我人以外出るんじゃない！と。あくまでも地下の司令部を守るのは人間の盾だ、ということ。全くどうしようもないね。もしも、イスラエル軍が病院攻略を強行して民間人の犠牲者が多数出るとすると、非難殺到なんじゃないか？

WTI原油は＄75台を底にして、一旦は反発の気配になったけど、イランがねぇ・・・。周辺のシーア派組織を使ってミサイル攻撃、なんていうことも、革命防衛隊のシリア基地を米軍は堂々と攻撃しちゃってるし。なんかもうあの辺りは国境という概念さえなくなってしまってるのかも。個人的にはいまのままで推移するとは思えないんだけどなぁ・・・。

そんな中、迷走を続けている岸田首相、岸田内閣。国民の支持率が急落してしまい、奥の手の減税・給付金を繰り出すも、なんと財務省から「増税分は使い果たしたので財源は国債発行で」と、まるで岸田降しをやってるような発言が・・・。財務省としては鈴木財務大臣を次期首相に、ってことなんだろうけどね。あの善幸の息子をね。

なんかあまりのアホっぷりに財務官僚も呆れたってこと？減税していいって誰も言ってないよ！みたいなことを首相に向かって言い放ってるも同然じゃないか？こうなってくると岸田首相は財務相の犬どころか木偶、張りぼての類だな。経済、経済、経済って叫ぶと、財源、財源、財源って応酬するのは野党じゃなくて財務省だったという、お粗末極まる落ち。もう見てて、本当にあほらしくなってくる。

そして外務大臣の上川氏は（イスラエル・ハマス戦争に関して）G7表明をまとめたとか言ってるけれど、結局中国が尖閣領海内に勝手に設置したブイを文句ひとつ言えないで黙認してるし・・・。外務大臣が聞いて呆れるわ。

しかし、どうやったら岸田のような首相が誕生するのかねぇ・・・。これがまた不思議そのものだよ。宏池会の領袖というのは分らなくもないけれど、周りの議員は岸田の能力とか、分らないのかねぇ・・・。当の岸田の政治目標は今となっては総裁選再選のみ。普通は日本の国益のために政策を全面に押し出すのが、筋じゃないの？

首相自らが保身に走る国、ニッポン！

こんなことで良くなるはずもないね。

と言うわけで穏やかな週末を過ごすどころか、俄然キナ臭くなってしまった。