今回の雇用統計に買い向かわない海外投資家:2月2日(金)後場
- 2024.02.02
- トレード日記
日経平均株価 ¥36,158(△¥146)
今夜は雇用統計だけど、後場買い向かわなかった日本市場(=外人投資家)
後場の相場概況
はっきり言って今日の後場はほとんど手も足も出なかった。要するにこの相場の行方が全く分からない。けれど、決算を見る限る業績は予想以上にバラついてるという印象。本当はもっと良いのでは?と思っていたけれど、意外にショボイ決算が目立つ。こうみてて、まともに潤ってるのはマジでインバウンドの恩恵をもろに受けた陸運と空運くらいしかない。小売りも悪くはないけれど、値上げしているので当然と言えば当然かも。
今日ザラ場で、丸紅と三井物産の決算発表があったけれど、ほとんど予定通り減収減益でサプライズはなし。期待値が高かった分だけ株価は売られて下がったけれど、世界景気が良いとは言えないわけで、その辺の影響は素直に出てくるだろうと思っていた。
そして今期決算を大幅下方修正してどん底に沈んでいた住友化学が、完全に爆死するような決算を発表した。こんな一流企業がここまで経営を間違えるか!?と思うけれど、まぁ、放漫経営以外の何物でもないと思う。伝統的な設備産業で顧客もある程度堅いはずでしかも旧財閥系となると、普段経営者は何もすることがないからね。
それともう一つ、川崎汽船の決算もすさまじかった。というか前年の決算が凄まじ過ぎたというべきか・・・いずれにしても現時点での海運事情は非常に厳しいのは目に見えている。スエズ運河閉鎖もあるけどパナマ運河の渇水の航行制限の方が効いてるっぽいね。大きく入った空売りがいつまでも解消されないはずだよ。
さて、大引け間際にブルームにこんな記事が掲載されていた。
投資家達がどうもおかしい、と疑問を投げかけていた雇用統計だけど、年次改定という名目で見直されるというもの。これによって、ダブルワークとか正規・非正規の区分けが見直される可能性は低いと思う。現実を発表することに政権側が難色を示すだろうからね。
とにかく今、米国では凄まじい数のレイオフがテック企業を中心に行われていて、これで実質的な失業率は相当高くなっているはずだが、パート・アルバイト的な短期的な雇用が実態を覆い隠す。一日3時間のバイトでも雇用数は1なのだからね。
というわけで今夜は1月の雇用統計が発表になるけれど、果たして株式市場が耐えられるか?が見物だろうと思うけど。
後場の取引とポジション
1570 日経レバ ¥24,590(△¥255)
空売平均)¥24,622×2440(含み益¥80,000)
今夜の米国市場は雇用統計の数字をネガティブに捉えるんじゃないか?と思ってる。と言っても昨日も予想を大外ししてるので当てには出来ないけれどね。米国市場はもしかしたら今夜、初めて景気後退を意識するような相場になるんじゃないか?と思うんだよ。地銀もみなキナ臭くなってきてるし、どうやら3月は利下げはない、みたいな雰囲気になってるし。そうなると、雇用統計が芳しく無ければ、必然的にセンチメントが悪化すると思う。それでも利下げ期待が台頭してきて株価上昇、と言うのであれば、もう何も言うことはないね。素直に負けるだけだ。
8058 三菱商事 ¥2,545.0(▲¥16.5)
空売)¥2,564.0×4000(含み益¥76,000)
空売)¥2,563.0×4000(含み益¥72,000)
空売)¥2,562.0×2000(含み益¥34,000)
空売)¥2,556.5×2000(含み益¥23,000)
空売)¥2,555.5×4000(含み益¥42,000)
8002 三井物産 ¥5,846(▲¥216)
空売)¥6,030×1000(含み益¥184,000)
空売)¥6,027×1000(含み益¥181,000)
空売)¥5,980×4000(含み益¥536,000)
8001 伊藤忠 ¥6,745(▲¥2)
空売)¥6,840×2000(含み益¥190,000)
空売)¥6,781×4000(含み益¥144,000)
8053 住友商事 ¥3,359(▲¥34)
空売)¥3,381×4000(含み益¥88,000)
空売)¥3,380×2000(含み益¥42,000)
空売)¥3,379×2000(含み益¥40,000)
空売)¥3,376×4000(含み益¥68,000)
さて商社。何といっても前場に丸紅の決算が出て、株価は下落したけれど、しげしげと決算内容を見ると別にどうと言うことはない予想通りのもの。そもそも、商社の決算に何を期待するのか?という感じだったわけで、売られるのイは期待の裏返しもあるし、個人投資家が多く買ってるという側面もあると思う。だとすれば、やはり先行して売られてた商事の動きの印象が強くて、この際全部売り建ててみようと思った。
まずは午後決算の三井物産は決算勝負になるけれど、多分同じような内容になると思ってたのでイケイケ。とにかく他社もやられっぱなしの伊藤忠も含めて、後場寄りから売り建てた。キナ臭いと思うのは住友商事なんだけどね。もしかしたら下方修正もあるかもしれないという程度だけど。
いずれにしても、こういう投資ってやりがちだと思うけど、素直にやってみたらと思わせる地合いでもあるからね。それにバフェット、バフェットって煩いんだよ。と言うわけで来週は5日(月)住商と伊藤忠、6日(火)商事、が決算発表なので、勝負したる!
6758 ソニーG ¥14,475(△¥85)
空売)¥14,500×4000(含み益¥100,000)
ソニーはオマケ。とにかく個人投資家の期待値が高すぎると思うからね。
本日の収支(前場・後場合算):+¥50,000
雑感彼是
毎度、毎度、米国の景気指標に対して嫌と言うほど買い向かうから、それが嫌で売り建てられなかったけど、引け前にブルームの記事がでて、それが原因か?と思ったのも後の祭り。こういう時に、考えることは、何故勝負できなかったのだろう?ということ。でも、実際問題は何か個人的に根拠がなければ、勝負ではなくて博打になる、と言うのはいつも自分に言い聞かせてることだから・・・。
まぁ、後場なんて売れるはずがないよね。結局は何の根拠も探せなかったのだから。さりとて買いはどうなんだ?と言うのがあるけれど、AMAZONやメタの決算はもう時間外で買われ過ぎてるらしいし、あるとすればAPPLEの見直し買い位だろうから、過度な期待をしても仕方ないからね。ネタ割れしてるのを買い向かうのも怖いから。
というわけで、大人しく週末を過ごせるかな、と思ってます。
さて日本株に関しては所謂「節分天井」というアノマリー、でもないかぁ・・・諺でもないし、いずれにしてもそういうタイミングを意識する必要があると、特に今年の場合はそういう地合いというかタイミングのなってると思うのでね。
今夜の雇用統計は久々に楽しみだな。
-
前の記事
日本市場は今夜の米国株高を想定:2月2日(金)前場 2024.02.02
-
次の記事
米1月雇用統計に慌てた株式市場 2024.02.03