日経平均はイケイケ!?このバブル相場はどうなるんだろう?

日経平均はイケイケ!?このバブル相場はどうなるんだろう?

今の米国市場はバブルでしょ!完全にバブってる!だから日本株もバブル。だって日本株は海外投資家が買うから上昇するという絶対的な要因があるから。株が買われるときと言うのは、それなりの理由がある。銘柄を選ぶときにはその企業の業績やら将来性を理由にするし、指数なら政府や日銀の政策を理由にするし、特に日本株の場合はドル円を理由にする。けれども提灯を付けたいから日本株は割安だとか、新NISAの買い需要とかPBR改善のための自社株買いを全面に出してくる。

日経平均は10万円!?

自分は相場には参加していなかったけれど、日本の狂乱バブルを知ってます。人間というのは恐ろしいもので、株が上昇し始めると、「割高」とか「経済状況を考えると高すぎて買えない」と言う意見がたくさん出てくるもの。けれども、そういう意見を言う人たちでも、株の上昇が続くと、何やら「このまま株はさらに上昇するのか?」って思い始めちゃう。もちろんバブル相場に突入しているわけだから、株は容赦なく上昇する。で、しばらくすると上昇するのは当たり前になって、いまの株価を自然に受け入れるようになるんですよ。

それでこんな時は日経平均10万円説とかを唱えるアナリストが必ず出現します。エミン氏とか藤野氏とか平気で、まるで未来が予見できるように巧妙な理由を付けて下手をすれば「それでも割安」なんて言い放つんです。日本はデフレからインフレになったのだから、株価は上昇して当然という朝倉とかいうアナリストもいたりね。彼らは一応に鼻息が荒い荒い!上昇相場というのはそういうものなんだろうと思うけどね。自分の予想が現時点では当たってるからね。

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海外投資家の買いの理由

ではなぜ海外勢は日本株を買ってるかと言うと、日銀と為替と新NISAという言い訳の出来る理由があるから。今回のSQで¥37,000を獲ってくるきっかけとなったのは、日銀の内田副総裁のトンデモ発言です。この人は、「マイナス金利を解除しても利上げは簡単にはしません。金融緩和は継続します」と言い放っってしまった!あの時ザラ場に居ていきなり前場に株価が急騰したので調べたら引け後にそういうニュースがきっかけだったと。その時に思ったことは一言「狂ってる!」ってね。総裁が政策決定会合後の会見で言うのなら分かるけど、平時に取材で今後の金融政策を副総裁が断言するってあり得ないから。

円安も新NISAも理由ではあるけれど、今の日経平均の動きはあの内田副総裁の言葉が全てだよ。日経平均は週末も上昇し、金曜夜間での上昇し、そして今日も上昇してる・・・。バブル相場にガソリンを流し込んだようなものでしょ。しかも意図的なのか無意識なのかは分からないけれど、言っちゃった!それで日経平均の上昇に火を付けちゃった。はっきり言って中銀副総裁の資格なしだね。というか東大アホでしょ。

日銀副総裁が金融緩和継続に太鼓判を押して、円安になって、新NISAがあって、東証が何をトチ狂ったかPBR1割れ企業はダメだと言い出した市場で日本企業が無能だからひたすら内部留保を自社株買いに振り向けて・・・。そりゃ個人投資家も中国人も欧米系投資家もセンチメントは同じです。だからバブル!ってこと。

俺みたいな売り坊は何度も担がれて、無様を晒すことになるから徐々に信用もなくなって、最後にはあれはアホだと言われます。もちろんマイケル・バーリも担がれて終わっちゃったし、その昔のジェシーリバモアも結局大儲けを全部スッて終わりました。で、バブル相場の特徴は、仕手株と同じで、最終局面に迫れば迫るほど上げ幅が大きくなる。投資家心理というか、いつでもそういうものなんだよ。

まぁそれはいいとして、普通日本市場のようにこれだけ条件が揃っていたら、世界中どの市場でも、爆上げすると思う。もしも米国市場でこんなに条件がイケイケになったら、それこそ何処まで行くか分からない。とにかく今の日本市場には、株高の条件が揃い過ぎてるとは感じるよね。だからエミン氏も藤野氏も朝倉氏も、主張は皆同じでこの点を指摘してます。

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ちょっとおかしい米国市場

けれども米国市場はちょっと様子が違うよね。米国市場の状況はこの何十年もの間一貫してます。そう、要するに政府債務が増加すると同時に株価も上昇してる。いつだって同じ。経済危機が起こったらFRBはQEをするけれど、それ以上に政府支出は爆増する。結局FRBが金融政策で株価をコントロールしているように見えるけど、実はFRBは株価なんてどうでもよくて、常に雇用と物価をコントロールしてるだけ。で、FRBの金融政策は金利に対しては効果的なんだけど、政府支出があまりに増えすぎた結果、もはや雇用はコントロールできなくなった。

いくら金融を引き締めても政府支出は本当にとんでもないスピードで増加しちゃってるので、雇用や企業業績はFRBの意図したようには動かない。それが証拠にFRBの利上げでたちどころに経営がおかしくなったのは金融機関だけです。逆イールドになって、特に中小金融機関は一気に窮地へ。でも一般企業は苦境とは言え中小金融機関ほどにはなってない。これで言えることは、FRBというのはもはや経済の管理能力を失いつつあるということ。

パウエル議長もね、よく見れば何一つまともに米国経済をコントロールできてない。インフレになったプロセスでは後手に回り、インフレ低下局面では思ったように下げられず・・・。でも何とかうまくいきそうになったのが去年の3月で、米銀3行が破綻したときだけど、でも政治圧力で救済しちゃってさらにQT効果を台無しにした貸付も行ってしまった。多分パウエル議長は無力感を感じてるだろうと思うよね。だってつい昨年初めには不況にして失業率4.5%にしないとインフレは下がらんと言ってたんだよ。けど、思い切り財政を噴かされて、挙句に雇用統計も出鱈目な数字だされて、上手くいってるようでもパウエル議長は実は裏目の連続だからね。

とにかく中小銀行はどうにもならないくらい落ち込んだままで、そうなると今度はその関連もヤバくなるのは当たり前の話。そう、商業用不動産にまず火が点いて、今度は個人住宅ローンの引き受け先であるノンバンクが銀行融資が受けられなくなって風前の灯。で、米国の景気が急速悪化する時って必ず不動産がトリガーになるのはこれまでの歴史が物語ってる。在宅ワークが増えてオフィス需要が減少したことが原因だというけれど、景気がいい時にそんなことはあり得ない。結局家賃が高騰してビジネスでペイできる水準じゃなくなったからでしょ。

住宅ローンはもっと悲惨で、銀行はこれ以上リスクを取りたくないし、資金もないから、住宅ローン専門ノンバンクの利用比率が60%を越えちゃった。基本ノンリコースなので、ローン支払いできなければ現物を返せばいいという心構えで借りるから。けど、予想通り支払い延滞やデフォルトが急増してきてここもヤバイ。ということは融資してる中小銀行の貸し倒れ懸念が急拡大しているという事。額の大きい商業用不動産の債権は中小銀行も債券化・流動化してるので、債券市場にも飛び火する。日本や欧州の金融機関に飛び火したのもその影響。

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パウエルとイエレンは不仲!

真面目なパウエル議長としては非常に微妙な立場に立っていて、というか前任のイエレン財務長官が、まるでFRBのトップであるかのように圧力をかけてくるから堪らないよね。パウエル議長の政策をことごとく邪魔をしてるのは現政権とイエレン財務長官なのでね。完全に権力争い、というかイエレンがとんでもなく出しゃばり過ぎて、「私の方が上なのよ」みたいな圧力をかけてくる。そもそもFRBが中小銀行救済のための特別融資を始めたのは、政権の圧力だからね。中小銀行を破綻させると多くの民主党支持票を失うから。けれどもパウエル議長もFRB自体が債務超過になってることを考えるとこれ以上やってられん!ということで3月に完全終了と発表した。

温厚なパウエル議長もいよいよ堪忍袋の緒が切れたのかも。先日TV出演して、多少の(金融機関に)痛みがでるかもしれないと、そして利下げは簡単にはできないと発言し、警告を発した。イエレンはイエレンで、住宅ローンを引き打ててるノンバンクが危ない、と言い出した。この流れからいよいよ米国経済は不動産も絡めた金融危機が来るのはほぼ確実かなという感じになってきた。でも大統領選挙イヤーで大きな危機にはできないからまた預金者全額保護みたいなことで火消するのかも。

でもここが分岐点で、このことに相応して個人のファイナンスの痛みが表面化してきたりすると結構厄介なことになるかも。さてそうなると、また米国金利が急上昇という局面になって、今度は株価も黙っていられない。▲10%くらいはあると見てるけど。

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米国市場が風邪をひき、その時日本市場は?

なので米国市場が風邪をひいたとき、日本市場はどうなるか?と言うことだけど、好条件の揃い踏みの市場だけど、そうは言っても2月後半くらいからは売り物がちになってるところに3月の米国がキナ臭くなってくると、売られることは避けられないんだけど・・・。米国は日本に莫大なウクライナ支援をさせようとしてて、それは強烈な円売り圧力なので、もしかしたらドル円がとんでもないことになる可能性も大いにあるんだよ。あれよあれよと言う間に¥149台に居るけれど、米国金利が急上昇、日本は利上げしない、と言う環境下で莫大なウクライナ支援なんてことになれば、下手すると¥160とかもあるかもしれず、そうなれば日本は完全にインフレが急拡大しちゃう。それを受けて多分日経平均は切り返して急上昇するかもしれないけれど、日本経済はパンクだね。

というわけで、株価が急騰したとしても、そこからどうなるか全くわからない。インフレを懸念して急騰後暴落するか、または不動産に火が点いてバブル本番になるか・・・。どちらにしても日本がグチャグチャになりそうで怖い。

そもそもバブルというのは、どうなるか分からない状態なので日経平均10万円説もでれば暴落説も出てくる。どうなるかは分からんので、決めつけるわけにもいかないんだよね。けど、株で成功する人は、必ずどちかにベットするんだよ。上手く当たれば一攫千金だけど逆目に合えば一文無しみたいなね。そういうタイミングで新NISAを推奨するかなぁ・・・って感じ。でも、現実問題として証券や銀行が素人に推奨してるのは、SP500インデクスかオールカントリーなんだよ。大半の新NISAはいまのところ日本株を買ってない。そんなことでいいのかなぁ・・・。