植田日銀総裁会見での御花畑の記者達。低レベル過ぎて・・・

植田日銀総裁会見での御花畑の記者達。低レベル過ぎて・・・

しかし・・・、今日の植田日銀総裁の会見で・・・、耳を疑うような日経の記者の質問・・・。日経の記者って馬鹿なのか、アホなのか、それともデスクがそういう質問をしろ!って命令しているのか・・・。とにかく会見を改めて聴いていて唖然とした。

日経記者の質問は2問。
「今回の金融政策変更に関して名前を付けるとしたらどうなりますか?」
「YCCを撤廃しましたが、金利水準が今後緩やかに上昇した場合、それを許容しますか?」

もう質問内容があまりに馬鹿すぎて、何ともコメントを書きようがないけれど、まず最初の「金融政策の呼称」だけど、そんなものは新聞が勝手に考えろってこと。しかもそんなものはどうでもいいし、日銀が金融正常化と言っているのだから、正常なものに名前なんかあるわけないし、そんなくだらない質問をするなら出て行けよ、くらいのバカバカしい質問。卑しくも日本の金融政策決定の最高機関に対して、この場でする質問じゃないという認識もなし。アホの塊!

それから、金利が緩やかに上昇したらそれを許容するのか?って聞くけれど、じゃ共産主義のように勝手に介入して勝手に金利を弄るとでも思ってるのかねぇ・・・。確かに日銀の政策金利は短期金利の誘導と言う側面はあるけれど、それでも金利はマーケットが決める。それに対していちいち日銀が介入なんかせんよ。だからその意思表示としてYCCを撤廃したんだよ。本当に大ボケな記者だよ。

しかしこの場で日経ともあろうものが、こういうアホ過ぎる質問をするかねぇ・・・。

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それならまだ司会のNHK記者の方がマシ!
「日本経済はいまだ実質賃金がマイナスと言った状況にもかかわらず何故このタイミングで政策変更なのですか?」としょっぱなに質問したのはナイス。それに対して「賃金と物価の好循環が確認できて、今後2%の持続的・安定的物価目標が年度末にかけて達成できる見通しになったから」と答えてる。

NHKでさえもこのくらいの質問はするんだよ!良く聴け、馬鹿日経記者!

と言うことで、この植田総裁の解答は突っ込み処満載なので、ちょっと書くけれど、要するに日銀は2%の持続的・安定的の物価目標を達成したとは言わず、2024年度末までには達成できる見通しだから政策変更したと。ってことはまだ未達という認識のもとに早くも金融政策を変更してしまったってことだよ。だったら、2%のインフレが維持できるのなら、実質賃金がマイナスでもいいのか?ってことになる。

肝心要の問題は日銀は放置してるんだよ。賃金が上昇すればいつかは実質賃金がプラスに転じるでしょ、くらいの感覚・・・。だから植田総裁ってのは財務相の忠犬だっていうのよ。しかもだからこそ、この人の金融政策を全く信用できないということに繋がるんだよ。

昨日のブログで少し書いたけど、可処分所得がマイナスかで利上げすると、それは全部家計負担になる。そうなれはただでさえ苦しんでる国内経済は失速しかねない・・・。消費税を上げても大丈夫!といいつつ上げると国内経済は失速してしまうのとまるで同じなんだ。だから、みんな何祭りやってるんだ!ってことなんだよ。

日銀に対して突っ込むべきはNHKの質問を深堀することなんだ。



さて日経記者のウルトラ馬鹿質問の前にもう一人朝日新聞記者が馬鹿質問を繰り出した。
「今後の利上げのイメージは何かありますか?」だと。そんなことを聞いてどうするんだよ!って思わないか?日銀は普通の中銀ならば、インフレが過熱してきたら利上げするだろうし、景気が思わしく無ければ据え置くだろうし。将来に対するイメージなんか持ちようがないし、持っても意味がない。

極めてテクニカルな会見のはずなのに、「イメージは?」とか「名前は?」と質問するかよ、ボケ!

さすがに植田総裁も、半分笑いながら答えてたけど、その笑みの意味は、「あまりに馬鹿な質問過ぎてまともに答えられない」って意味だよ。

まぁ時事通信の記者も同じような質問をしてたな。「長期国債の買い入れ額は6兆円と継続だが今後は?」と質問してたけど、そもそも片や財務省が増税してて、その中で日銀が長期国債の買いオペをしても、潤うのは金融機関だけ。もっと言うと円キャリーで米国金融機関が儲けてるだけ。いわば日本経済にとってはあまり意味のある政策ではないので、QT(長期国債買い入れ減)は償還とにらめっこと言うことになるだけなのは分り切った事やんけ!

ロイター記者は、要は「国債持ち過ぎなのでは?」という痛いところを突いてたな。それに対して植田総裁は、「国債買いオペを金融政策の手段とはしたくない」と本音がでちゃった。「これ以上買いたくないけれど、買わないと日本国債が狙われちゃうのでね」とでも言いたそうだった。つまりは、本音では「買ってるから国債金利は何とかなってるだよ」と言いたそうだったな。

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とにかく、いつもながらだけど、今回の日銀会見ではもう馬鹿記者のオンパレード。こんなことでいいのか?みたいなことを感じるよね。質問の内容は局アナレベル!改めて日本のメディアはもやは全壊してるな、と思ったよ。

日銀は金利を上昇させないと、ダメなのは分かってるし、そうしないと各国との為替バランスが崩れるだけ。その結果様々な弊害が出ることも重大だけどね。指摘されてる円キャリーバブルもその一つ。でも、日銀に利上げ出来る状況をことごとく崩しまくってる財務省は、本当にとんでもないよ。財務省にとっては日本経済なんかどうでもいいのね。なので、日銀が実質所得プラスという状況で満を持しての利上げと言うのが、本来あるべき姿で、利上げの絶対的な必要条件なのよ。

にもかかわらず、早まる・・・。勇み足。悪癖。そしてそこを付けないで、「何て名前?」と聞いた御花畑の記者たち。こういうことをいままで延々と繰り返してきたことが、30年間日本経済が停滞し、賃金が据え置かれたことを誘発してるのよ。

ほらほら、金融緩和的政策を続ける、と発言したから、今夜米国ダウがぶっ飛んでるじゃないか!もちろん植田総裁は今夜の米国市場の動きなど見てもいないだろうけどね。

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