TOPIX大幅上昇でバリュー相場へ:6月25日(火)後場

TOPIX大幅上昇でバリュー相場へ:6月25日(火)後場

日経平均株価 ¥39,173(△¥368)

TOPIX大幅高で完全にバリュー相場へ移行した可能性あり

後場の相場概況

日経平均△0.95%、TOPIX△1.72%で明らかにバリュー株の物色が中心だった日本市場は後場になっても一段高という非常に強い相場になった。まさか!?とは思ったけれど、今日日経平均が三角持ち合いを上にブレイクするとは思わなかったね。

まぁ、よく騙しというのがあって、ブレイクして見せたけれどすぐに下落して、となると今回は騙しだった、とがっかりすることも少なくない。でも、今回はちょっと一味違うと思うのは¥38,600前後の大きな出来高をこなしても上値ブレイクで、後は¥40,000までは出来高さえついてくれば普通に到達すると思う。なので、そう悲観的に観る必要はないと思うけどね。

やはりポイントは昨日のビットコインの動きだったねぇ・・・。その裏にはやはり、金融関係で変な動きが出るんじゃないか?っていう警戒感が大きいと思う。というか、報道されないけれど、ここに来て、とんでもない状況が起きつつある。

まずは米国政府、とりわけイエレン財務長官の発言には、少なからずマーケットが同様したかもしれない。「ロシアは戦争経済に移行していて、ロシアと貿易することは戦争に加担しているのと同じなので、企業や金融機関は制裁の対象になる」というもの。すでに米国はロシアの米国内資産の凍結を宣言していて、その上ロシアと取引関係のある企業や銀行は制裁されるとなったら、当然のこととして、米国内に投資している中国やロシアの投資家は、資金を引き上げるだろうと思う。

その影響が少なからずビットコインが売られた原因なのではないかと思う。

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そもそも今の米国政府は、今後起債せざるを得ない莫大な米国債の消化に頭を悩ませている。そもそも近年、中国やサウジは米国債を売りまくっていて、EUも現在の政治的混乱から米国債売りに傾きつつある。勿論日本が次に為替介入となるとドル売り円買いなわけで、無尽蔵に介入できるわけでもない。

米国は米国債の引き受けを当然日本に割り当てるだろうけど、それとて必要量の10分の1程度。となると残りは米国の国内消化ということになるのだが、果たして買い手がいるのか?という深刻な問題を抱えている。

商業用不動産に関するファイナンスの焦げ付きのために米国地銀は米国債を売りたくて仕方ないわけで、とても新たな購入が出来るわけもない。また日本が政策金利を引き受けると、レパトリが発生しドル売りの対象となる。つまり、現時点での米国財政は、四面楚歌の状態にあると言える。

原油取引の半分は現時点でもパトロダラーではなくなっていて、サウジやロシアは人民元でOKということになっている。要するにドルに対する需要が減少すればするほど、ドル不足は解消される方向でなおかつ米国政府が起債ジャブジャブを続けるとなると・・・。

恐ろし過ぎて、おいそれとは書けないけれど、いずれにしても、恐らくビットコインは相当に下落することになるかもしれないし、割高な株価は是正の方向に向かうというのは必然のような気がする。なので持ち合いブレイクの日経平均だけど、個人的にはあくまで短期決戦という見方をせざるを得ない。

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後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥28,710(△¥545)
買)¥28,580×2000(含み益¥260,000
買)¥28,525×1000(含み益¥185,000
後場寄りでGUを掴んでしまい、ちょっと悔しかったけど、結果として上昇したので、悔しさを忘れた。まぁ、相変わらず想定が出来てないなぁ・・・。


8306 三菱UFJ ¥1,641.5(△¥62)
買)¥1,603.0×10000(含み益¥385,000

買)¥1,600.0×10000(含み益¥415,000
買)¥1,599.5×20000(含み益¥840,000
買)¥1,599.0×10000(含み益¥425,000

8316 三井住友 ¥10,350(△¥320)
買)¥10,115×2000(含み益¥470,000
買)¥10,100×4000(含み益¥1,000,000

8411 みずほFG ¥3,265(△¥138)
買)¥3,156×20000(含み益¥2,180,000

後場になるとUFJと三井住友は利食いに押されるたけれど、出遅れていたみずほFGは強い動きだった。これで戻りが鮮明になってきたけれど、7月に日銀会合に対する期待が高まれば、年高を獲ってくるかもしれない。いよいよ調整終了という感じになるか!?


8725 MS&AD ¥3,366(△¥176)
買)¥3,336×10000(含み益¥300,000

8766 東京海上 ¥5,780(△¥260)
買)¥5,690×8000(含み益¥720,000

前場で値を飛ばし過ぎたMSADは値幅が出なかったけど、東京海上はそこそこ。両銘柄ともに気が付くと5%前後の上昇幅になってるので、明日はGDの気配濃厚かな。でも、この局面、損保株は外せなかった。決算がどれだけ上ブレるか分からないしねぇ・・・。

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8601 大和証券G ¥1,207.0(△¥43)
買)¥1,175.0×20000(含み益¥640,000
大和も後場は伸び悩んだ格好。でも野村よりもいろいろと材料があるからね。


8058 三菱商事 ¥3,165(△¥117)
買)¥3,070×20000(含み益¥1,520,000

8031 三井物産 ¥7,446(△¥51)
買)¥7,340×6000(含み益¥636,000

後場になってもまだ売り物が来た物産。三井住友海上と三井住友が海外で持ち株を売却するという報道があったけれど、それ以前から不可解な動きをしていたのでね、インサイドの情報はやはり洩れるんだね。けれど、何とかプラスで引けた。


7203 トヨタ ¥3,296(△¥146)
買)¥3,199×20000(含み益¥1,940,000

7270 SUBARU ¥3,448(△¥94)
買)¥3,389×14000(含み益¥826,000

大きく押していたトヨタはリバウンド幅も大きかった。自動車に過度の期待は出来ないにしても、もう少し戻さないと話にならないだろう。この先売られることが分かっているのなら、その分は値幅として確保しておかないとね。SUBARUは・・・買われないのが不思議。




7011 三菱重工 ¥1,650.0(△¥36.5)
買)¥1,625.0×30000(含み益¥750,000
流石にPER24なんてレベルではおいそれと高値は抜けないか、と思っていたけれど、あの日立を見てるとそんなの関係ない!みたいな気分にさせられたよ。懐柔会と決め手、重工にも勢いで入ってしまった。


7012 川崎重工 ¥6,032(△¥299)
買)¥5,918×1000(含み益¥114,000

買)¥5,916×1000(含み益¥116,000
買)¥5,915×1000(含み益¥117,000
買)¥5,911×2000(含み益¥242,000
買)¥5,902×1000(含み益¥130,000

買)¥5,900×6000(含み益¥792,000

7013 IHI ¥4,477(△¥396)
買)¥4,370×8000(含み益¥856,000

重工の動きが良くなかったので前場には手を出さなかった川重。ところが買いが強くて前引け後確認するとIHIが爆上げていた。ということはバリュー相場で、割安放置銘柄が一気に水準訂正になる?そう考えて思い切って後場寄りから川重狙い。けど勢いてIHIのこの素っ高値を買い、選んでられないとばかりに重工にも入って、買いポジパンパンになった。ようやく狙ってた川重が買われる展開になった。

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5842 インテグラル ¥4,645(▲¥35)
買)¥4,615×400(含み益¥12,000
買)¥4,600×1000(含み益¥45,000
買)¥4,585×400(含み益¥24,000
買)¥4,580×600(含み益¥39,000
買)¥4,575×400(含み益¥28,000
じり貧だった。やはり値位置の問題かな。


【現物】
9432 NTT ¥150.9(△¥1.5)
現買)¥148.5×100000(評価益¥240,000) 

現買)¥148.0×300000(評価益¥870,000
現買)¥147.8×50000(評価益¥155,000
現買)¥147.7×50000(評価益¥160,000
低位ながら、7連騰になったNTT。一旦は押してくるだろうけど、流石に・・・。


本日の収支(前場・後場合算):+¥4,710,000


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雑感彼是

いろいろマーケットを取り巻く状況が変化し始めた気がするんだよ。とにかくイエレン財務長官の焦り様は尋常じゃないと思うし、表情もかなりやつれてるように見えた。FRBパウエル議長、イエレン財務長官と言えば、米国経済を背負って立つ極めて重い十字架を背負っているわけで、半端なプレッシャーじゃないはずだ。

にもかかわらず政治家はジャブジャブ財政をふかしまくるし、経済指標もドレッシングするし、おまけに国際情勢は激動の変化の中にある。日本でも岸田首相批判がピークに達している中で、辞任したくて仕方ないだろうけど、辞めないのは米国がNOと言ってるからです。仮に保守系の首相になってしまうと、ウクライナの戦費や米国債の引き受けがとん挫する可能性があるから。

日銀にしても利上げが出来ないのは、利上げすると機関投資家が米国債売り日本国債買いに回るわけで、それは米国にとっては容認できないことでしょ。

なので日本政府はいま、原油の多くを米国産に切り替えようとしているし、となると為替介入なんかしてる場合でもなくなってくる。もしも人民元(実質的なブリックス通貨)のドル兌換に待ったがかかったりしたら、世界中は大混乱に陥るだろうしね。

そのことをもはや隠さずに、イエレン財務長官は言い出した、と受け取っても間違いではないと思う。

荒れる前には良く騰がる!今日のIHIとか先日来の伊勢化学とか・・・。ザラ場を見ていて嫌な予感しかしないんだよね。

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