為替介入!連休中の追撃は?:7月12日(金)後場
- 2024.07.12
- トレード日記
日経平均株価 ¥41,190(▲¥1,033)
どうやら財務省は為替介入したらしい。連休中は追撃注意?
後場の相場概況
後場の日本市場はほぼ戻りなしで、日中安値に迫る大引けとなった。海外勢も流石にこの介入は寝耳に水というかほとんど警戒していなかっただろうから、後場はポジションをリバランスするのに汲々としていたという雰囲気だった。戻るに戻れない状況下で、昨日の陰線が、テクニカル的には「宵の明星」が確定した形で結局下髭をほとんど引けない陰線坊主のような相場になったね。
昨日のSQに関する読みは、本来はまるきり外れたと思う。が、突然の介入で結果的にSQ値は予想通りとなったものの、引け値で大きく下回ったことで、恐らく海外勢のポジションも相当に歪んだんじゃないかな。ただし円高方向へ行く分には、海外勢の痛みはそれほどでもないわけで、問題はこの連休中に再度の介入があるか否か、介入がないにしても日経CFDがどちらに行くのか?で展開はがらりと変わってくると思う。
仮に再度の介入と言うことになると、流石に投機筋の円売りポジにも危機感が出てくるだろうし、ドル円のトレンドが変わっても不思議ではない。そもそも米国の9月利下げ開始が市場のコンセンサスになる中での介入であっただけに、早々楽観もしていられないだろうし、これがドル安のトリガーになることも十分にあり得る状況だからね。
だがしかし、これで日銀の7月利上げは無くなったと言える。日銀が「為替のための金融政策」という禁じ手を使わずに済んだということ、そしてその分日本国債の買い入れ額が減らせるという効果もある。
介入後、現時点でドル円は¥159.100辺り。これでは介入効果はほとんど実体経済には反映されないし、介入した意味もない。なので出来れば、¥150くらいまでは戻さないと日本経済のインフレヘッジは出来ないということになる。
後は米国の景気後退を織り込むような株式市場の動きになるのか?が問題だけど。
後場の取引とポジション
8306 三菱UFJ ¥1,750.0(▲¥42)
空売)¥1,759.0×4000(含み益¥36,000)
空売)¥1,758.0×8000(含み益¥64,000)
空売)¥1,757.5×8000(含み益¥60,000)
空売)¥1,757.0×12000(含み益¥84,000)
空売)¥1,756.0×4000(含み益¥24,000)
空売)¥1,755.0×4000(含み益¥20,000)
8316 三井住友 ¥10,790(▲¥275)
空売)¥10,815×2000(含み益¥50,000)
空売)¥10,810×4000(含み益¥80,000)
8411 みずほFG ¥3,408(▲¥76)
空売)¥3,410×4000(含み益¥8,000)
空売)¥3,409×4000(含み益¥4,000)
空売)¥3,408×8000(変わらず)
メガバンクは一見戻りそうな感じだけど、とりあえず月末の日銀会合で利上げはナシということがほぼ確実と見てるので、需給からしてまだ下げたりないと見てる。もっとも今夜の米国市場から大手金融決算が出てくるらしいけど、好決算ならやられるかな。なのでもう一発追加で介入を期待してる。
8725 MS&AD ¥3,700(▲¥162)
空売)¥3,702×4000(含み益¥8,000)
空売)¥3,700×4000(変わらず)
8750 第一生命 ¥4,543(▲¥192)
空売)¥4,543×4000(変わらず)
空売)¥4,537×4000(含み損¥24,000)
8766 東京海上H ¥6,180(▲¥296)
空売)¥6,215×4000(含み益¥140,000)
空売)¥61,80×2000(変わらず)
生損保を売ったということは、月末の日銀が昨夜の為替介入によって利上げナシのGT増額ということを考える。となると、債券金利上昇で国内の国債がだぶつく可能性があって、生損保にとっては嫌な展開だと思うから。今日も▲4%以上下げるってなかなか尋常じゃないよね。
9984 SBG ¥11,395(▲¥525)
空売)¥11,450×2000(含み益¥110,000)
空売)¥11,430×4000(含み益¥140,000)
テクニカルでも売りだろうけど、半導体関連がとりあえず一服するのであれば・・・。
8035 東京エレクトロン ¥35,700(▲¥2,350)
空売)¥35,840×1000(含み益¥140,000)
空売)¥35,700×500(変わらず)
6857 アドバンテスト ¥6,460(▲¥381)
空売)¥6,500×4000(含み益¥160,000)
空売)¥6,460×4000(変わらず)
エレクとアドバンがこれだけ落ちる相場なんか滅多にあるものじゃない。NVIDIAとかそういう事じゃなくて半導体が売りになった証拠とみて後場もまた全然敵に勝負を仕掛けた。3連休で2立ち合いを持ち越すという今までにない冒険を犯す。
6146 ディスコ ¥62,530(▲¥6,010)
空売)¥63,400×1000(含み益¥870,000)
テクニカルでもなんでも勝負するしかなかったディスコ。
6315 TOWA ¥10,550(▲¥620)
空売)¥10,710×4000(含み益¥640,000)
半導体関連では低い値位置なので、買いたい投資家も結構多いと思うんだけど・・・勢いで売り建ててしまったよ。
4063 信越化学 ¥6,621(▲¥94)
空売)¥6,621×8000(変わらず)
後場の寄り引け同値の信越化学は一本値での売り建てになって、非常に怖い感じに見える。でも売りは売り。
本日の収支(前場・後場合算):+¥22,780,000
雑感彼是
株価を左右するもう一つの要素、つまりはバイデンの辞任または選挙選不出馬がこの連休中に決まるか否か、ということもある。もちろん7月中には明らかにしないと時間的に間に合わないという制約のある中で、民主党としては一刻も早くこの問題に決着をつけないと選挙どころではなくなってしまうのでね。
バイデンが、と言うよりもバイデンの家族が強気なのは、一つにはバイデンが辞めちゃうといハンター・バイデンが豚箱に直行という事情もあるし、もう一つはバイデンが集めた選挙資金も問題がある。他候補を擁立した場合、選挙資金は最初から集めなおさないといけないという難問が待ち受けてるわけで・・・。
もちろん寄付した人が了承してもいろいろな問題があるというわけで・・・。
とにかくバイデンが使い物にならない木偶であることは間違いなく、選挙戦は降りることになる。その場合の後継を巡って、民主党内はもうグチャグチャになってる。こうした事情も株式市場には少なからず影響しそう。
また、いよいよG7対BRICSの対立が・・・、ロシアの資産を没収してウクライナに提供するという件を巡って、サウジが「そんな強権を発動するなら、手持ちのG7債券を叩き売るぞ!」と脅して「じゃ、金利分だけ」という妥協をするという情けない結果となった。
これが何を表すか?と言えば、そもそもその債券はドル建て、またはEURO建てということだから・・・。
そんな緊張感の中でバイデンはゼレンスキーをプーチンと言い間違えて・・・。
まるで世界の政治はジョークの世界に突入しつつある。
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