日本市場は問答無用の大暴落!:8月2日(金)後場

日本市場は問答無用の大暴落!:8月2日(金)後場

日経平均株価 ¥35,909(▲¥2,216)

指数(日経平均)が▲6%近い下落の意味をじっくり考える必要がある。

後場の相場概況

前場にも書いた通り、今夜の雇用統計次第では、ちょっとヤバイ方向になりそうな予感。というかこの日本市場の暴落は確実に今夜の米国市場にも影響を与えると思う。日本市場のザラ場中、ダウCFDの動きがあまりなかったことも不気味。得てしてこんな時に厳しい下げが来るんじゃないか?

兎に角今日の日本市場は救いようがないね。ダウ▲5.81%、TOPIX▲6.14%、グロース250▲7.53%と全滅。主力銘柄が▲10%が当たり前の相場ってこれまで経験してないと思う。新型コロナの急落も酷かった記憶があるけれど、ちょうど癌が見つかったりでガタガタしてて、余りザラ場の記憶がないんだけどね。

それでも昨夜は、それほどセンチメントが悪化してるとは思わなかったけど、1時を回ったころから何やら怪しい雰囲気になってきて、それで記事を書き始めた。

記事の中で今日の相場のことを「この調子だと▲¥1,500~▲¥2,000くらい覚悟ですよ。大暴落だね。」と書いたけど、現実にはその上を行ってしまったしね。そして最後、末尾に「今夜の相場、引けにかけて明確な買戻しが出るか否かが超重要ですから。見逃せないね。」と書いたのは、今の米国市場で大流行りの個別銘柄のワンデイオプションを意識してるからです。

それを手仕舞いするために必ず大引け近くでは買いが出る。空売りの買戻しもあるはず。けれど、チャートでそれが明確に出ない時には、売り玉ぶつけられる時。なので、下落相場で買戻しの形にならない時は、売り圧力が強いということだからね。

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一昨日の植田総裁の会見で、どこかの女性記者が「0.5%の壁を意識しますか?」と質問したことに対し植田総裁は「壁とは考えていない」と答えた。いろいろ発言があったけど、個人的にはここの問答が一番タカ的と捉えられたに違いないと思う。こうして植田総裁が急にタカ的になった背景は、政府筋、財務省筋、そして金融機関からの圧力で、やむを得ず利上げした、という背景があって、例の気持ち悪い笑みを浮かべることなく、非常に表情が硬かったことからも、「本意ではない」と言いたそうだった。

それを見て、「日本経済は沈没する」と感想を書いたのだけれど、本当に沈没しそうだからね。圧力で政策を変えてたのでは、植田総裁である必要はないからね。

株式市場がこうなる背景、と言うのは市場参加者が日本株に対してどう捉えるかが問題なのであって、そもそも深夜の情報リークから始まって、その通り利上げして、となると日銀は一体どうなってるんだ?ってことになるし、そういうアクションを海外勢は嫌うでしょう。

植田総裁は就任時に「金融政策にはサプライズが必要」と明言していたけれど、深夜のリークじゃ現物ポジションを弄れないわけで、誰も納得していなかった。そういう事の反動があると思うんだよね。

さて雇用統計だけど、良ければ利上げ回数が減る、となって米株は下落してドル円は¥151くらいまで戻る。その場合の方が日本市場にとってはプラスかな。でも悪ければ一気に¥147位があって、そこで米株が景気後退を嫌気して急落すると、日経CFDはもう一丁来るかも。

買い方さんにとっては嫌な週末になったね。

後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥23,885(▲¥3,090)
空売平均)¥26,912×3840(含み益¥11,620,000
前場も、そして後場もだけど、買い戻すタイミングがなかったというか、その気に慣れない相場展開だった。とにかくここまでの暴落になると、需給の悪化が半端ないし、後場からもう一段下げると思ったのは強制執行の売りがあると予想したから。こうなるとチャートで戻れない、理屈で戻れない、という苦しさがある。

さてそうは言っても、これだけの下げはテクニカルリバウンドの資格はもちろんあるし、出来高も相当に多かったと思うのでね。今夜米国市場が日本市場を追いかけるように急落しなければ、月曜は戻れるかもしれないけれど・・・。個人的には利下げはFRBが景気後退を認めることなので戻れるのか?という懸念は感じてる。なので、とりあえずどうなってもいいかな、ということで週末持ち越しです。

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8306 三菱UFJ ¥1,516.0(▲¥209.5)
空売)¥1,580.0×4000(含み益¥256,000
空売)¥1,576.0×4000(含み益¥240,000
空売)¥1,575.0×4000(含み益¥236,000
空売)¥1,574.0×4000(含み益¥232,000
空売)¥1,573.0×12000(含み益¥684,000
空売)¥1,572.0×4000(含み益¥224,000
空売)¥1,571.0×8000(含み益¥440,000
空売)¥1,569.0×4000(含み益¥212,000
好業績と言える決算内容でも、最終損益が微減ということだけで、売られる要素は十分!それに与信費用を1200億円以上増額したってことを、債権にそれだけ危機感があるのか?という風に捉えたらネガティブだから。ここに来て利食いするのに十分なタイミングだったという事だろう。それにしても▲12.14%なんて観たことないよ。

なので今夜米国市場が弱かったら、雇用統計が弱かったら、続落の可能性もあるとみて、午後から売り玉を建てた。もちろん決算の三井住友には触れなかったけれど、案の定好決算。でもね、外債比率、米国比率を高めると言っていたので・・・。みずほFGはもっとだけどね。


7011 三菱重工 ¥1,544.0(▲¥184.5)
空売)¥1,796.5×4000(含み益¥1,010,000
空売)¥1,795.0×4000(含み益¥1,004,000
空売)¥1,792.5×4000(含み益¥994,000
空売)¥1,791.0×4000(含み益¥988,000
空売)¥1,789.0×4000(含み益¥980,000
空売)¥1,787.5×4000(含み益¥974,000
空売)¥1,780.0×4000(含み益¥944,000
さてこんなに大きな主力銘柄をPER30超えまで買ってきたこと自体が無理筋なんだよね。いくら防衛増額と行っても、円高になるとパトリオットは儲からなくなる。もともと防衛省の仕事は儲からないので有名なのでね。多角的に経営しているということは、景気後退や株価急落の影響も大きいという意味もある。ものは取り様だけど。
とにかく需給が回復するまで調整しないとね。上値で出来高が多かった銘柄は簡単には戻らないという典型かもね。

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6501 日立 ¥3,093(▲¥370)
空売)¥3,469×4000(含み益¥1,504,000
空売)¥3,466×4000(含み益¥1,492,000
空売)¥3,460×4000(含み益¥1,468,000
空売)¥3,458×4000(含み益¥1,460,000
空売)¥3,208×4000(含み益¥460,000
不思議なくらい好業績を叩き出した日立だけど、それでもPERは今日の引け値で24倍台。日本市場をけん引してきた代表的な銘柄と言えど、水準訂正されるんだ、という見本のような気がする。なんとか75日線絡みで踏ん張っているけれど、下抜けたら相当にきついことになると思うのでね。売り坊としてはそれを狙ってます。


9984 SBG ¥7,868(▲¥687)
空売)¥7,985×4000(含み益¥468,000

6758 ソニーG ¥12,215(▲¥870)
空売)¥12,395×4000(含み益¥720,000

決算はそれほど悪くないのに、コンセンサスに届かず、でアームが厳しい売りに晒された。AI関連は収益化が未知数であって、今回の決算ではほとんど影響が出なかったことも、SBGにとってはネガティブ。黒字が遠のくね。

一方決算前のソニーGの人気は継続してる。好決算が分かっているのならここは黙って株価を落とすべき。ということで後場からでは遅いのは十分分かっているけれど、今夜の米国市場の下方ブレイクがあると、予想しているので売り建てた。

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6857 アドバンテスト ¥6,313(▲¥550)
空売)¥6,909×4000(含み益¥2,384,000
空売)¥6,863×4000(含み益¥2,220,000

6920 レーザーテック ¥22,600(▲¥2,740)
空売)¥23,075×2000(含み益¥950,000

4063 信越化学 ¥5,921(▲¥565)
空売)¥6,513×1000(含み益¥591,000
空売)¥6,510×1000(含み益¥589,000
空売)¥6,508×1000(含み益¥587,000
空売)¥6,507×1200(含み益¥703,200
空売)¥6,505×2200(含み益¥1,284,800
空売)¥6,200×1600(含み益¥446,400

6503 ルネサス ¥2,192.0(▲¥203)
空売)¥2,308.0×2000(含み益¥232,000
空売)¥2,304.0×3000(含み益¥336,000
空売)¥2,303.0×1000(含み益¥111,000
空売)¥2,302.0×2000(含み益¥220,000
空売)¥2,300.5×1000(含み益¥108,500
空売)¥2,300.0×6000(含み益¥648,000
空売)¥2,298.5×1000(含み益¥106,500
空売)¥2,296.5×1000(含み益¥104,500
空売)¥2,296.0×1000(含み益¥104,000

極めてボラが大きくなってる半導体を売り持ちするのは恐怖以外の何物でもないけれど、やはりここに来て、一旦は資金が抜け始めていることは確か。手が出んかったけど、エレクが今日▲12%というのはあり得ない。あり得ないけれどあったわけで・・・。

何かあればアドバンテストは急騰するだろうけど、レーザーはやはり財務懸念、在庫懸念、仕掛懸念が尾を引いていると思ったし、信越化学は米国景気に比例する銘柄と思っていて、ルネサスは半導体在庫がだぶついてるということで。

まぁ、昨夜のSOXの▲7.14%は伊達じゃないだろうし・・・。


本日の収支(前場・後場合算):-¥4,910,000


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雑感彼是

個人的な予想では、こういう下落相場は遅くとも7月中にはあると思っていた。セルインメイに期待したけれどAIブームにかき消されて、6月も連続上昇で7月11日の宵の明星に至ったわけだけど・・・。その時点では誰も、こんな相場が来るなって言ってなかったしね。あの宵の明星のとき、2日線までのスピード調整、なんて声もいたるところで聞こえたけどね。

こうなって、これだけ深い押し目になったから逆場ってOKという判断には個人的には賛成しかねるんだよ。「落ちるナイフを掴むな」という格言めいたレベルじゃなくて、此の先円高が見えている日本市場、と言う見方が絶対に必要と思うんだよ。

前々から主力企業の好決算は為替差益の賜物って、その都度書いてきたけれど、これからは経営者の本当の力が試される場面。毎日美酒美食に酔っていたポンコツがトップの企業なんか絶対に惨めなことになると思うしね。

今のセンチメントは最悪です。それは分ってることだけど、こんな時に何かが起こると・・・、確率は相当に低いのだろうと思うけど、この週末は要注意だと思う。もし何かがあれば、一気に下に持っていかれる気がするし・・・。

それと気になるのは、米国大統領選の民主党候補になったカマラ・ハリスがいよいよ極左の正体を現してきてる。カマラなんていうのは民主党の中でも最も左に位置する人だからね。まじで、あんなのが大統領になったらとんでもないことになりそう。トランプなんか比較にならないほどヤバイってこと。これも大きな懸念の一つでしょ!