ザラ場の日経平均は「典型的な綾戻し」だった!?
- 2024.11.28
- トレード雑感
連日荒れ気味の日本市場の日中値動き。今日もまた東京エレクトロンに買いが集中して、日経平均よいう指数を巻き込むように大幅高となったけれど、なぜあんな買われ方をしたのだろう?と改めて考えると、個人的にはショートカバーだったと結論付けたところ。
ザラ場でもショートカバーだな、とは思ったから売りポジションを手仕舞いするつもりは毛頭なかった。なぜならば、ドル円で下げてきた相場が、いきなりドル円と逆行するような買われ方なんかするはずがないし、第一理由が見当たらない。
確かに東京エレクトロンの中国向け比率は結構高いのは事実で、経営陣もそれが気になるから暫時低下させようとしている。ASMLの決算見通しが芳しく無い中、東京エレクトロンの下期見通しは順調な数字を示していた。けれども市場はそれを信じなかったというか、米国の対中制裁強化となれば、下期の数字はちょっと無理だろうと見ていた。
なので2Qの好決算にもかかわらず、株価はダラダラと下げ続けた。東エレクトロンは8月5日のブラック・マンデーの下げを割り込んだ珍しい銘柄なんだけど、ちょうど今日の急騰前の株価は、ブラック・マンデーの下限位に位置していた。
それが、ブルームの記事でここを売っていた海外勢が一気にショートカバーした、ということだと思う。同じようにスクリーンもブラック・マンデーの下限辺りからの6.25%の反発でこれも事情は同じだったと思うし、国際電気に至ってはブラック・マンデーをはるかに割り込んだ水準からの反発で12.64%高とこれも同じ。
でも言ってみれば所詮はショートカバーなんだよね。確かに半導体装置関連の今までの動きは相当厳しかったし、個別に掴んでる投資家にとっては現物でも半値に近いところまで落ちたので、相当に苦しいと思う。あのレーザーテックなどは高値から1/3になってしまい、なおかつASMLの存在があるので、今日もマイナス圏さえ抜けられなかったわけで、今後下手をすれば数年単位で高値を抜けることはないと思う。
そして同じ半導体装置関連でもアドバンテストは同時にかわれたことは買われたものの、結局は▲3.47%の下落となったし、ディスコも▲0.26%とマイナスのまま。
こういう様相を見れば、今日の上昇が日経平均の年末ラリーの始点になる、と言う見方には個人的には賛成できない。一度動き出したドル円のトレンドは、資金が膨大なだけに簡単に変わるようなことはないと思うし、恐らくトランプ大統領就任までは、円高方向のジワジワした動きは続くのでは?と思ってる。
なので、今日のザラ場でドル円を無視した逆行高はトレンドではなくて、やはり下落途中の「典型的な綾戻し」だったと思う。今夜はサンクスギビングで米国市場は休場、そして金曜は時間短縮と言う事なので、米国株は今週大きく動くことはないだろうと思う。感謝祭というのは全米に散らばった家族が集まって、祈りをささげるというキリスト教の行事だからね。それには、1日では無理ということで週末ままで4日間仕事を休む。
でもその間に為替は動くし、CFDも動く。何だかんだと言っても今の日本株はドル円次第という側面は抜け出せないので、今週は再び¥38,000を割り込んでくるような動きになると予想します。
これが今日のザラ場に対する個人的な感想で、ポジションの理由付けです。雑感彼是で書けなかったので改めて。
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