2025年から始まる歴史的大変革に身構える
- 2024.12.03
- 放言
従来通りの株式相場、米国のFRBが指針を与えウォール街が主導する米国三市場を中心とし、それに付随する様々な金融取引が作られてマーケットを形成し、米国政府やFRBがばら撒き続けるマネーを集金するシステムは、正直にいって2024年12月が最後かもしれないと個人的には考えている。もちろん、2025年1月になれば、すべてが変わるという意味ではなくて、現行の経済慣習や経済構造が大きく変革するスタート地点に立つという意味。
これだけ書いても「バカげた妄想」「くだらない陰謀」「根拠のない予想」といくらでも言われてしまうだろうけど、そもそも投資家というのは、妄想に虎の子のお金を賭けるものだからね。そもそも投資という行為そのものが、どうなるか分からないことに対して欲望を託す行為だから。
これは株式投資だけでなく全世界の投資という行為は全て基本的に同じで、それぞれの予測に大枚を賭けて勝負をする。それこそが今現在の経済基盤を形作っている。投資と言う行為は「予測」に基づくものだから、ほとんどの場合は予測通りには行かずに失敗するわけで、ほんの一握りの成功者を導き出すに過ぎないものだと思う。でも、それがあたかも経済拡大、経済成長という一つの確固たる構造的に裏付けられた経済システムであるかのように思わせることで、マーケットは成立しているということ。いやマーケットだけではなく現在の経済そのものが成立しているのかもしれない。
ただ、このシステムはもはや限界に達している。いままでこの経済システムを維持するために、社会の富をひたすら集中させかき集めることで、維持してきたものが、今となっては中央銀行に大量の通貨供給をさせ、政府は慢性的に成長と言う名のもとに国家予算を毎年増やし続けないといけない状況に陥っている。つまり今の経済構造を維持するためには、此の先際限なく金融拡大してゆくしか方法がないんだよ。
国家債務は当然増え続け、その資金源としのマーケットを中央銀行に管理させて、常に資金調達できるようなコンディションに置く以外に道はない。今の米国を見れば明らかで、毎年国家予算が莫大に増え続ける理由は、米国社会の維持費が爆増するからで、それを躊躇うと米国社会そのものが破綻しかねないから。
けれども投資と言うものは予測に基づいているものだから、そして予測はそうそう当たるものではないので、社会やマーケットは常にリスクにさらされている。そのリスクの目を摘み取って片っ端から縫合してゆくのがFRB(中銀)の役割なんだけど。
新型コロナ禍でマネタリーベースも負債もその曲線勾配が急激になってしまって、今ではまるで相場の最終局面の様相を呈している。今までは毎年2%の予算増で良かったものが、リーマンショックで5%になり、そして新型コロナ禍で10%になった。そうなると此の先さしたる出来事が無くても経済成長を維持するためには毎年10%以上、前年よりも拡大予算が必要になってしまう。
そんなことだからここ数年、強烈なインフレに見舞われた。今の経済システムではインフレは悪ではなくて、経済維持のための特効薬のはずだったのに、いざインフレになってみたら、社会を維持することが困難であると分かった。というか、インフレを克服しないと、より莫大な資金を経済社会全体に投入するしか方法がないことが明確になった。けれどもそれをすればインフレはエスカレートするばかりなので中銀(FRB)は金融引き締めというポーズをとって経済の混乱という傷を縫合したに過ぎない。
今の経済はカネがカネを生む複利という魔物によって支配されているシステム。これを維持するためには途方もない原動力が必要で、だからこそ常に株式マーケットを活況に右肩上がりに維持しなければ、少なくとも財政拡大や短期金利よりもはるかに高いリターンを生む仕組みを維持しなければ、確実に経済システムに綻びが生ずる。
その、今の経済システムの限界点は、現時点だということに、トランプやイーロンマスク、ジェイミーダイモンははっきりと認識しているし、バフェットは確実に予見しているし、全米の著名な経済学者たちは沈黙しているのだ。
と言うわけで2期目を迎えたトランプ政権では、この経済システムを全面的に変更するしかないという観点から、イーロンマスクとジェイミーダイモンを中心に暴挙と評されるであろう大ナタを振るうことになるだろう。表面に出るイーロンマスクには巨大な権限を与え、裏方のジェイミーダイモンは新たな経済秩序の構想に専念している。閣僚人事でサプライズを連発するトランプをメディアは揚げ足取りばかりするし、マーケットはトランプ相場を予見しようと必死になっている。
仮にもうマーケットは何も考えられずにただただ例年の年末高というアノマリーを追いかけようとしているだけにしか見えない。今夜の日経CFDなどは、ドル円が¥149.07まで円高が進んだというのに逆行高しているのを見ると、思考停止状態であることが分かる。
けれども、個人投資家として今見るべきは目先の値動きであるはずもなく、激動の年に備えること。誰の予想が当たるとか当たらないとか、そういう次元でしか見れないとするならば、2025年は確実に退場の憂き目に会うだろう。
今年もあとひと月、簡単なことではないので、いっぺんに書くことはできないけれど、出来るだけ具体的に2025年から始まる大変革に付いて書いていきたいと思います。
歴史を塗り替えるのは間違いなくドナルド・トランプ、イーロン・マスク、そしてジェイミー・ダイモンです。
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