ホンダと日産の経営統合は失敗すると思う。

ホンダと日産の経営統合は失敗すると思う。

おいおいっ!やはり鴻海はルノー保有の日産株を取得する交渉をしていると。なんかテリー・ゴウはカネに糸目は付けない、という感じだろうから経営の苦しいルノーは乗る可能性が結構高い。これはかなり厄介なことになりそうだな。

鴻海はいまEVを作ろうとしているらしいけど、なかなかハードルが高い。ならばいっそのこと日産ごと買収出来たらいいと考えちゃうところが怖い。いい加減にしろって感じだけど。

そもそも鴻海をここまで増長させたのはAPPLEのせいだろっ!APPLEは「軒先貸して母屋盗られる」みたいになってるし。今となっては鴻海の技術と生産能力なくしてはAPPLEは語れないって感じだからね。

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株式市場では連日ホンダとの統合話が好感されてるけれど、持ち株会社でグループ化なんてナンセンスだろう。そんなことでは日産の体質は変わらない。偉そうなことを言うけれど、そもそも日産がダメなのは、現場じゃなくて経営陣で、これこそが日産の伝統なのよ。なので少なくとも社長以下役員は全員クビにするくらいでないとダメだな。

一方ホンダはホンダでここも社長がダメ。技術屋が社長になるという伝統みたいなものはさっさと捨てないと。いつだってホンダは技術と経営のミスマッチが慢性化した状態。放っておけばいずれは日産のようになっちゃうかもしれない。

両社に共通して言えるのは、EVに社運を賭けようとしていること。格別にEVが悪いとは言えないまでも、EVが普及するためには過剰なまでの充電スタンドが日本中、いや世界中に必要で、GSの数倍、いや数十倍はないと走れない。そしてそのための送電網や発電量を確保しないといけないわけで、そうしたインフラを維持しようとすれば電力ロスは膨大になる。つまりエネ効率は非常に悪くなるんだよね。

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なのでいくらEVを作ったところで、無駄だという簡単な計算さえも出来ない経営者では、話にならないから。それとEV普及から5年経ち10年経つと、町中に老朽化したリチウムイオンバッテリーが走りまくってる、なんてことになったら結構恐ろしい。

唯一の希望は自動運転なんだろうけど、これもインフラ(道路環境)が付いて行かないから、法制化にも相当に時間がかかる。それも技術的に完成したとしての話なので、厄介この上なし。さらに本当に高額な自動運転車が普及するのか?という課題もある。

これを今のような大規模なメーカー体勢で実現するには、どれほど莫大なコストがかかるというのだろうか。メーカーコストも、だけど社会コストも膨大です。

こうした事情を考えると、ホンダと日産、それに三菱自工をグループ化するということは、各社のEV依存を今後も続けるためには、恐ろしく投資が必要で、投資金額は会社規模に比例して膨らむことになる。これらの課題を克服するための解は、グループ化や経営統合ではないはずだ。