変革の米国、傍観の日本:掘って捲って叩きまくれ!

変革の米国、傍観の日本:掘って捲って叩きまくれ!

日本らしいというか、日本ってこんな国だったっけ?日本人ってこういう民族だった?って思う事が最近増えたような気がするのは俺だけかな?

例えば米国で従来の民主党政権と真っ向から対立するトランプ政権が発足するという時に、昔だったら日本の政治家はプライムイシューのような感じで、日米関係はどうなる?みたいな議論をしていた気がするけど、今は全然関心がないような、そんな感じにみえたりね。

変革の米国、傍観の日本

トランプの政策を見ていると、日本がいまのスタンスをとるなら日米関係は最悪の時代に突入するのはほぼ確実。というか日本政府にはトランプ政権との交渉窓口すらない。外務省がどんなお膳立てをしても、肝心の首相がこの体たらくじゃ話にならないとトランプは激怒するかも。

ブルームバーグは、次々に大統領令を乱発するトランプに対し、議会対応がまったく間に合わないという記事を書いてるけれど、議会すらも大きく変わることを時代が要求しているように見えるなぁ。

そして宣誓式、就任式が終わっていよいよなりを潜めていたジェイミー・ダイモンが表面に出始めた。トランプ政権を裏で支えている立役者、経済政策、金融政策の肝である世界最大の銀行であるJPモルガンのCEOなのだから、イーロンマスク、ロバートケネディジュニアと並んで、強烈なキャラクターが勢揃いした格好。そしてアマゾンのジェフ・ベゾスも思い切り日寄ってきてるし、メタのザッカーバーグは昨年からいち早くトランプ支持派にまわったし、そうなるとグーグルもNVIDIAも呉越同舟の雰囲気になってる。要は米国のビッグテックは全てトランプ支持に回ったというべき。

勿論見せかけの可能性もあって内心は分からないけれど、利益を追求するのが企業なので、当然と言えば当然なのかも。SBGの孫会長も必至で媚を売ってるけどね。

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そういうのを見せつけられて、日本の大企業経営者ってどう思っているのだろう?この変革に付いていく気があるのかな?もちろん変わらなければだめだという危機意識はあると思うけど、具体的に動いているような企業はない?

それよりも、いまだに多くの企業が中国大事、中国の巨大市場が魅力、という観念から抜け出れないでいる。例えば中国売り上げ比率の高い企業。中国の売り上げは思ったほど落ちてなくて、逆に半導体やEV関連の売り上げは増加してるから、中国経済がドン底などとは考えていないのだろうね。けれども多分、それは常態化してる過剰生産のお陰なんだろうし、何れは積もり積もった在庫で立ち行かなくなるのは、目に見えている。

20年ほど前、中国の主要企業は過剰生産の嵐で、特に鉄鋼はそれこそ止めどもなく生産をしていて、過剰在庫とダンピングを今でもやりまくってる。あの不動産開発バブルって実は建設資材の過剰在庫をなんとかしようとして打ち出した国策でもあったわけだけど。でも中国に突っ込んでる日本企業ってちゃんとドル建てで支払いを受けてるとも思えないし、人民元建てを何とか円にスワップするために経団連は親中姿勢を崩さないっていう事情があるのだろうけど。

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そういう事情も含めて、砂上の楼閣なんじゃないか?って思うわけよ。結局人民元を円にスワップするのは日本政府なんだろうし、そうなると紙くず同然の人民元を大量保有していることが問題視されない方がおかしいんだけど。これって日本の政治におけるアンタッチャブルなんだろうなってね。

それでもいつまでもこんな親中姿勢が米国に理解されるのか?っていうと今度のトランプ政権はそんなに甘くないぞ。日本は関税を免れると誰しも思っているかもしれないけれど、そんなことは安倍時代の特例に過ぎないのよ。石破にそんなことが出来るはずがないし、今となっては安倍昭江さんしか話の出来る日本人はいないじゃないか。

自民党がもしも保守派が割れないようなら、立憲が割れないようならもうお仕舞いかもしれないし、ここはもう保守派の新党を立ち上げて連合を組む、くらいのことをやらないとどうしようもない。立憲は恐らく江田憲司が離脱するだろうし、国民民主党に移るか新党を立ち上げるかだろうと思うけど、とにかく自民党が分裂して、立憲も分裂して、維新も分裂して、国民民主と合わせて連合を形成するとかしない限り、政治状況は変わらないと思うんだけど、そんなシナリオを描けて根回し出来る実力者がいるのか?というと絶望的になる。

でも、トランプは前回の選挙で負けて、起訴もされまくって絶望的な状況を這い上がって大統領になったわけで、米国から見れば韓国も日本も変わらんな、って感じだろう。所詮改革なんかできないし、同盟とは名ばかりでいつまでも属国として扱っていればいい、って感じだと思う。情けないけどね。

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まずは大手メディアの崩壊から

昨年は米国でも大手メディアの崩壊が着々と進んだ年でもあった。だからいくら大手メディアやネットメディアが反トランプの姿勢であっても、等々米国民の世論を覆すことが出来なかったばかりか、明らかにSNSの前に敗れ去った年となった。

そして日本も今年は大手メディ敗北の年になると思う。ガーシーが突然芸能界の暴露を始めて、ジャニーズがあって、松本の件があってさらに今回中居の件で大揺れに揺れているTVメディア。これもまた情けないことだけど、全部「下ネタ」がきっかけじゃないか!(情けない!)

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それでも、度重なる隠蔽報道にもかかわらず、YOUTUBE、インスタ、TIKTOKそれにニコ動というソーシャルメディアによって剥がされまくっていることで、まずはフジテレビというポンコツメディアが沈んだ。これはね、ほんのさわりに過ぎなくて、とにかく次々に隠蔽体質が捲られることになると思う。それもメディアだけでなく恐らく政治・行政・司法にも波及すると思う。

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週刊文春じゃないけれど、とにかく日本社会にはびこる隠蔽体質は、要するには既得権を守ろうとする最終手段なのだから。大手銀行の貸金庫盗難問題も今回金額が大きくなりすぎて露見したけれど、隠蔽されているものだらけだしね。

隠蔽はバレたらまずは取引の道具にされます。そして必ずどこかにバレます。だからこれが、癒着を生み、社会の硬直化を生み出す。そしてそこにカネのやり取りが必ず生じるわけで、経済の活性化も恐ろしく阻害します。

何故日本ではベンチャーが育たないのか?について評論家や学者は分ったふりをしていろいろ言うけれど、代謝のない組織だらけの日本は有体に言えば隠蔽と癒着で雁字搦めになっていて、それが強烈な参入障壁になっちゃうからです。

そうした体質を変えるには、いまはもうSNSしかないと思うし、その流れは分断が進めば進むほど大きな流れになると思うしね。米国を見ているとつくづくそれを感じるんだ。

 

それに気付けないポンコツ政治家にはさっさとやめてもらうしかないんだけれど、選挙制度もポンコツとくれば、既成政党を否定するところから始めるしかないし、だからこそ骨格の在る新党が必要なんだと思うけどね。その意味では国民民主党と江田憲司と捨て身の自民党保守派が合体するという奇跡が起こらない限り、日本は改革できないかな。

党是なんかどうでもいいから日本社会の崩壊を止める、この一点で連合すべきで、こまいことは捨てろ!と言いたいね。