SNSじゃなく政治をやれ!日本保守党の無自覚なゴタゴタ
- 2025.02.23
- 放言

日本保守党は個人的にはもうダメなんじゃないかって思う。この党の党首は作家の百田尚樹氏で事務総長を名乗ってるのが有本香氏。先の衆議院選挙で国政政党に昇格したわけだけど、当のご本人たちに公党としての自覚が全く感じられないんだよね。
そもそも、この党は自民党が無理矢理法制化した「LGBT理解増進法」に反対して、その義憤から立ち上げた政党だということだけど、国政政党に昇格してもその課題について何も活動していないということや、そもそも党員を会費を払って募集しているものの、党員が政治に参加したという形跡も全くない。国政政党になったならば、党員の政治参加をしっかりと考えるべきで、党員の意見を党運営に反映してゆく必要が基本的にはあるんじゃないかと思うけれど。その意味では党首や幹部の党員による公選ということも必要なんじゃないのかね。うちの党はそういうことしませんというのなら仕方なけれど、それはそれで一定の評価を受けても仕方ない。
百田尚樹氏はTV業界出身で、作家としても大成功を収めていてネームバリューは高いのだろうけど、政治家としての実績は何もないし、ほとんど自由人のような大人げない発言に終始している人物。勿論、それなりに言論には説得力があるとは思うけれど、ほぼほぼ全て批判であって、メディア人としての立ち位置を変えることはない。物事を面白おかしく評論することが公党の党首の仕事と勘違いしている節がある。
一方有本氏はジャーナリストの視点から舌鋒鋭く様々な政策批判を繰り返す人物。日本保守党の党運営も有本氏主導で行われていて、恐らく資金管理も有本氏が行っている。なので日本保守党では百田氏は単なる政党の象徴的な存在であって、百田氏の作家としてのネームバリューを利用して一定の支持者を獲得するための手段なのだろう。そして有本氏もまた、公党の実質的な運営者としての自覚はほとんどなくて、国政政党になれたら政党助成金が得られ、党費と合わせて党の運営がしやすくなると考える。けれどもこの人もいつまでたっても批判を繰り返すジャーナリストでしかなくて、そもそも「政党助成金が多すぎる」と批判を繰り返していた人物です。
両人ともに先の衆議院選挙では落選の憂き目を見ているけれど、そのことに対する反省も対応も多忙を理由にされているようには見えないし、問題は「多忙」の理由が自身のYOUTUBEやニコ生配信であるとすれば、それこそ本末転倒だろう。
当然、公党になってからは、そうした党運営の批判を表立って浴びることになるだろうし、いま繰り広げられてる月間HanadaやWILLとの諍いもいかがなものか、と思う。そもそもそうしたジャーナリズムの世界でこれまで生きてきたのは両氏なのではないか?そうした保守系の言論誌上で様々な批判記事を寄稿してきたわけで、そもそもHanadaやWILLは媒体に過ぎないのであるから、どのような記事を掲載しようがその自由は尊重すべきではないのか?
にもかかわらず、日本保守党批判を繰り返す飯山あかり氏の原稿を掲載したからと言って立腹し、第三者(菅原 潮氏:猫組長)を介してHanadaのYOUTUBE番組で不満を爆発させるといった行為は、容認できるものではないし、それこそが米国民主党がビッグテックに対して行っていた検閲や偏向報道と何も変わりはないのでは?と思う。
さらにはそうしたことをテーマにして自身のYOUTUBEやニコ生で収益化を図り、自身の所得にすることはすなわち、日本保守党という公党の私物化に他ならないと思う。これは公党の党首や運営者として最もやってはいけないことだと思うし、もしも容認されるならそこでは日本保守党の看板は使うべきではないと思うが。
先の衆議院選挙では衆議院議員を3名排出したけれど、国会というフィールドで党の主導権を握れずに、国会活動は各議員の自主性に依存しているのも穏やかではない。百田党首と有本氏はSNSの片手間で党運営や政治活動を行っていると受け取られても仕方ないだろうし、実際はそうとしか見えない。
HanadaやWILを「所詮は金儲け」と断じた有本氏だが、百田、有本両氏もまた金儲けの誹りは免れない。儲かっているか否かは別にして、現在の姿は政治を手段にしているとしか見えないのは残念だ。
それでも日本保守党に救いがあるとすれば、3名の国会議員がそれなりに活動をしているという事で、N国の浜田議員と同じような立ち位置で頑張っているのだろう。しかしそれも長くは続かない。弱小な国政政党は党首や事務局が全面に立って政治活動をしている姿がないと、成り立たないものだ。
常に批判する側にいた人が、飯山あかり氏という一人の批判を受け流せないとこが分かった。批判するのは良いけれど批判されると感情的になって、立場を忘れて逆批判をしても何もならない。たとえ常軌を逸した個人の批判であっても、自らの政党の政策実現のため、邁進すればいいだけのこと。SNSで党勢を拡大しようと考えているからこそ、飯山氏の批判が気になって仕方なく、果てはHanadaやWILLとも事を構えるような態度をする。
このままでは日本保守党は単なる仇花になり下がるだろうと思う。舌鋒鋭い批判のジャーナリストや作家の正体はその程度の物なのかもしれない。
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