対米自動車輸出関税25%決定!3月27日(木)前場

対米自動車輸出関税25%決定!3月27日(木)前場

日経平均株価 ¥37,674(▲¥353)

自動車関税25%決定で反落した期末配当権利取り最終日。

前場の相場概況

トランプ政権による自動車関税が25%で4月2日に発動!というニュース。案の定、手心を加えることのない関税率とともに発動が決定した。2日の相互関税発表はもしかしたら伸びるかもしれないけれど、いずれにしても連邦政府の財政基盤を立て直すために本格的に取り組むという姿勢が鮮明になってきた。

そうなると次は半導体ということになるのかも。とにかく今の米国で最も弱いのは自動車と半導体ということになり、自動車はまだしも半導体を中国に席巻されるようなことにでもなると(というかもうなってる?)それこそ軍事的なアドバンテージが吹き飛んでしまいかねない。

そして4月の相互関税が厳しいものになるのなら、米国経済は完全にスタグフレーションに突入するかもしれない。

こうなってくると、FRBも手の打ちようがなくなる。毎度のことだけど、FRBの金融政策は必ず後手に回ることになるから、この局面でスタグフレーションに突入したことを確認して利下げしても遅いし、政権が何のためにこうした関税政策を取っているのかも十分に承知しているから動けないのだろう。

パウエル議長は「60ミニッツ」というTV番組に出演した際に、米国連邦政府の財政(負債)は、限界だとはっきりと言っていた。今すぐに対策しなければ手遅れになると。もちろん、6月の1400兆円の国債償還のことを言っているわけで、トランプ政権はなんとか可能な限り低い金利でロールオーバーすることを狙っている。

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連邦政府の予算を切り詰めて、国債の利払いの増加を何としても吸収するという決断は、FRB(パウエル議長)も十分に分ってるわけで、トランプ政権の選択した「半ば意図的なスタフレ」が十分に確認出来たら利下げを行うと思う。関税を課して、物価が上昇しても需要が減れば必ず物価は下がる。

けれどもあと2ヵ月余りしか時間の猶予がないことを考えると、この相場、厳しい下げになるのかもしれないし、その覚悟だけはしておいた方がいいと思ってる。昨日までの戻り相場では、みんな楽観論に傾いてしまって、大丈夫か?と思っていたけれど。今回ばかりはそんなに甘いことにはならないと。

さて前場の日本市場は大幅GDスタートから、恐らくショートカバーが主導しての買いが入った。もう権利取りの買いはほとんどないだろうし、それでもこの状況で買われるというのは、それしか考えられないし、必ず売り物の出るだろうと思っていたので、本当にデイトレと割り切って、買いが先行した1570とか8035でお茶を濁した格好。

腹を括って昨日売り建てて勝負するべきだったかな?と多少の後悔もあるけれど、まぁ、とにかく厄介な期末を越えた後でも十分に間に合いそうな感じなのでね。無理しても仕方ないので。

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前場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥24,840(▲¥510)
空売平均)¥25,026×1840
買戻)¥24,735×1840(+¥530,000
大幅なGDから徐々に買いが優勢になって、戻し基調。それでも権利取日ということもあって、様々な思惑もあるだろうし、またショートカバーも当然あるということで、買われるのは分からなくもない。けれども、昨夜に伝えられた自動車関税のニュースは、重荷になることは間違いないわけで、上昇してきたので、一応売り上がった格好になった。

あくまでもデイトレと割り切っていたので、売られたら早々に買い戻して手仕舞い。今日あたりポジションに固執しても仕方ないしね。とにかくこれが年度末でなければ、昨日大量に売りポジを建てていたと思うけど。まったくやり辛い相場スケジュールなんだよね。

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8035 東京エレクトロン ¥22,305(▲¥365)
空売)¥22,580×1000
空売)¥22,565×500
空売)¥22,540×500
買戻)¥22,330×500(+¥105,000
買戻)¥22,320×500(+¥122,500
買戻)¥22,310×1000(+¥270,000
自動車の次は半導体だろうと思ってる。とにかく半導体を何とかしないと、米国の明日はない、くらいにトランプ政権も考えていると思うし、株価は下がっているけれど、実際は半導体は今のところはほとんど減速していないはず。特にAI関係の投資は活発で、今年はAIが本格的に広がると見てる。なので、落ちてくれたら買っても勝負できるだろうとは思ってるけど、如何せんこの先の荒波は想像を超えるかもしれないし・・・。今じゃないと思うんだよね。


3350 メタプラ ¥4,950(▲¥100)
買)¥4,965×8000
買)¥4,950×2000
買)¥4,945×2000

買)¥4,935×2000
売)¥5,020×14000(+¥900,000
買)¥4,940×6000(含み益¥60,000
地合いがあまりに悪化してしまって、ここは一旦は放すことにして寄り付きで手仕舞い。そして売られてきたので、再度買い始めたけれど・・・。でも¥4,500くらいがいいんだけど、虫が良すぎるな。それとこれは現物で、と思っていて信用で買ってしまった!なので、下げてくれたら現物で買い直すつもり。

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前場の収支:+¥1,450,000


雑感彼是

第四北越銀行と群馬銀行、静岡銀行と八十二銀行と山梨中央銀行、千葉銀行と千葉興業銀行。地銀の統合ラッシュが始まってます。というか、今に始まったことじゃないけれど、国内不況で中小企業が業績不振、少子化で住宅ローンが伸びず、投信も詐欺的な手数料ではこれも伸びず。大企業や外資向けで商売するには資本不足。

けれども本質的には行員の質が劣化しているというか、情報不足というか、胆力不足というか・・・、型通りの業務しかできないし、貸付でもリスクは取れないし・・・。結局のところ、社会情勢の悪化に対応できる原資がないんだよね。

その上国内利上げとなると、今度は厳しいリスク管理が必要になってくる。

こうなるのは国内景気が悪い証でもある。結局地銀株も先行き不透明だから買えないよねぇ。