中身ボロボロの米国金融市場!?関税は禁じ手だったなぁ・・・
- 2025.04.13
- 放言

日本人って結構Mな人種だから、株が暴落して損してもみんなが同じように損してるなら、あまり文句は言わないで我慢する人種なんだろう。結構こうなってもトランプ大統領の評価は意外なほど高いんだけど、なんかしっくりこないんだよ。
米国では連日反トランプ集会やデモがいたるところで発生してるんだよ。損したらダイレクトに怒るというのは、分かりやすいしね。でも、そういうのは当然のことなんだよね。
けど日本人はいくら石破がデタラメをやってても、リハックに出演した自民党税調会長の宮沢が国民を舐めくさった発言をしても、怒らないから不思議というかMな国民なんだよね。そういう国民性にも理由はあって、やはり首相よりも日本に君臨しているのが天皇陛下だっていうことが影響してるように思うのよ。
日本は何だかんだといっても天皇という象徴が治める国という思い。その部下の首相や国会議員が不始末をしても寛容なんだろうなぁって思えてきた。なんか国民の意思表示は選挙でしか出来ない、みたいな風潮があって、個人の生存権は意外に蔑ろにされてるような、雰囲気がある。
そういう感覚って民主主義が機能し辛い方向にどんどん誘導されちゃった結果なんじゃないかってね。普通これだけ重税を課されたら、世界中黙って大人しくしてる国民はいないさ。年貢だって五公五五民とか、六公四民になったら、百姓一揆だって起こって当然なのになぜか今の日本人は大人しく耐えてるだけ。
保守勢力が「万世一系の皇統」が守るべき第一の国体、みたいなことを強調し過ぎるのも個人的にはしっくりこないんだけどね。明治以降、将軍家を廃して新たな政権を作ろうとしたとき、権力の象徴として天皇を頂いたというのはいいけれど、いざという時には天皇に責任転嫁しちゃったという汚点もあるし、政治家も天皇の部下という意識が常にあるんだろうね。
天皇の政治参加は許されないから、今は何の責任もないけれど、なんか政治家も官僚も逃げてるというか、口ではいろいろ綺麗ごとを並べるけれど、どこかに部下の気楽さみたいな部分があるような。
まぁそれは置いておくとして、ちょっと今回の米国の振る舞いに対しては、世界中に相当の遺恨を残すと思うんだよ。米国って言ってみれば富と権力の象徴みたいなところがあって、おまけに最強の軍事力も持っていて、ドルを基軸通貨にして世界貿易の半分を通貨で牛耳る存在で・・・。
そんな国が金融ジャブジャブを始めて世界中の投資資金を呼び込んで好景気。資産は右肩上がり。でもやりたい放題が特に1990年代からは目立ち始めて、とにかく世界をコントロールするという驕りが当たり前に変わってきた。
でも、気が付くと、株価や資産の右肩上がりは、連邦政府予算やFRBのジャブジャブに比例して生じた現象で、そのための連邦債務がいよいよ制御不能な領域になっていた。いくら国際的に権威を振りかざしていても内情は借金で首が回らなくなってるという・・・。
トランプが大統領になって、はっきりと国家再建を言い出した。これって大統領自身が実質的な国家破綻状態を認めてるってことじゃないか?
トランプも馬鹿じゃないから関税で貿易黒字にしても意味がないことくらい知ってるよ。けど今の時代、プーチンのように軍隊で言うことを聞かせようとするのは無理筋なので、関税という武器で世界中を脅しまくることにした。やってることはプーチンとトランプは同じようなものだね。
けど、問題は、それが果たして通用するのか?ということ。とにかく米国債金利の動きを見ていると、世界最上級の安全資産のはずの米国債がまるでリスク資産のようになってる・・・。これって今までになかった値動きだからね。
米国内は政治的分断と同時に貧富の分断が起こってる。けど、この分断って米国内だけの話じゃないんじゃ?世界的にも分断が起こってるけれど、米国の明確な見方は母国イギリスと属国日本くらいしか思い当たらないぞ!イスラエルは戦争中だしね。
要はそういう米国を世界の投資家が今までのように見てくれるのか?ってことだよね。国家間の信頼関係というのもあるけれど、傍若無人な振る舞いを続けてきたのは米国だからね。
どうも今回は、世界を犠牲にして米国だけ良ければいいという発想があまりに露骨過ぎる気がする。世界は日本国民のようにMじゃない!中国はバリバリ米国に逆らって勝負に出てる感じがするし、ロシアもなかなか米国の言うことを聞かないだろうし。オペックなんか腹を括っちゃって増産して原油価格を下げちゃうという勝負に出てるし。
なんかいままで優雅に飛んでたヒンデンブルグ号が、ちょっとした火災からまる焼けになってゆっくりと落ちるシーンを思い出したよ。
ヒンデンブルグの浮力は大量の水素ガスだった。空気よりも軽いけど、火が付きやすいんだよね。
米国経済の中身はハイレバでジャブジャブの投資資金だからなぁ・・・。これもなかなか火が付きやすいぞ!その発火点が米国債金利かもしれないというのが、嫌な感じの正体なんだろうけどね。
新NISA・・・S&P、オルカン。老後の資金は大丈夫かいな?
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