日本市場は中東情勢を織り込んだように見えるけど:6月13日(金)後場

日本市場は中東情勢を織り込んだように見えるけど:6月13日(金)後場

日経平均株価 ¥37,834(▲¥338)

イスラエルとイランの戦争が何処まで広がるのか!?米国の腰は思い切り引けてるし・・・。

後場の相場概況

米国はいままでイスラエルを同盟国として支援してきた。米国内のユダヤ人勢力は政治や経済において隠然とした勢力を維持しているから。もっと言えば、米国の中枢はユダヤ系で支配されているから。仮にもその母国とも言えるイスラエルが何をしようと、支援するというのが米国のスタンスと言っても良かった。

ところが昨今のイスラエルは、勢力拡大のために、周辺国への干渉を強め、またヨルダン川西岸地区のパレスチナ自治地区に対し入植と称した弾圧と武力による占領を繰り返してきた。今のガザ地区の紛争は、そうしたイスラエルの傲慢な態度に対する反撃という意味合いがあった。

しかしガザの事件を機に、ネタニアフが首相に返り咲くと、対イスラエル勢力はイランが支援しているという事実から、強硬な態度に出た。まずは報復としてガザ地区への徹底的な弾圧を開始し、さらにヨルダン川西岸地区への強硬な態度を強め、レバノンのヒズボラを駆逐しレバノン南部を占領した。

そして最終的にはイランの核武装を排除することを宣言して、遂にイラン核施設やテヘランへの直接攻撃に踏み切った。トランプ大統領就任直後の会談ではネタニアフ首相はイランを攻撃するので支援してください、と頼んだものの、今は抑えろとトランプ大統領に制止され、ならば単独でも攻撃しますと答えたという。

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そこから米国の腰は俄然引けだした。トランプ大統領はイランと争う気は全くなく、またイランとの核開発に関する交渉もポーズだったと言われてる。

またイスラエル国内にもネタニアフ首相に対する抗議デモが常態化するとともに、世界各国がイスラエルの態度を批難している。そんな中に合ってネタニアフ首相は、遂にイラン直接攻撃に踏み切った。勿論そうする理由があるのだが、長くなるのでここでは言及しない。

しかし今回の攻撃は、前回のような米国が仲裁したポーズなどではなくて、本気で攻撃し、イランはドローンで反撃していると言われてる。

イランも革命防衛隊の長官が殺害されては、黙っているわけにもいかないのは明白で、まして核施設はイランの生命線と考えているわけで・・・。そう簡単な戦争ではないはずなのだ。

にもかかわらず、株式市場は、特に日本市場は前場で織り込んだと。大引け後も反発は止まらず・・・。イケイケ相場ならでは、の解釈だ。

後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥24,640(▲¥445)
空売平均)¥24,592×2720(含み損¥130,000

週末と言うこともあってイスラエルのイラン攻撃で大きく上げた日経平均も後場には戻りはじめ、大引け後のCFDもさらに上昇している。いつものようにそれでイラン攻撃を織り込んだと言わんばかりの日本市場だけど、今回はそう簡単ではないような気がするのでね。この週末にもどんな展開になるか分からないので、持ち越したけれど・・・。すでに¥200以上担がれてる・・・。

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8306 三菱UFJ ¥1,934.5(▲¥29)
空売)¥1,985.0×4000(含み益¥202,000
空売)¥1,982.5×8000(含み益¥384,000
空売)¥1,982.0×4000(含み益¥190,000
空売)¥1,981.5×8000(含み益¥376,000
空売)¥1,981.0×8000(含み益¥372,000

8316 三井住友 ¥3,570(▲¥58)
空売)¥3,669×4000(含み益¥396,000
空売)¥3,666×4000(含み益¥384,000
空売)¥3,665×8000(含み益¥760,000

8411 みずほFG ¥3,895(▲¥87)
空売)¥4,008×4000(含み益¥452,000
空売)¥4,006×4000(含み益¥444,000
空売)¥4,001×4000(含み益¥424,000
空売)¥4,000×4000(含み益¥420,000

結局き戻さずに持ち越してしまったメガバンク。これでイスラエルのイラン攻撃を織り込んだというのなら、月曜までに相当担がれるだろうけど、個人的には今回は早々甘い状況ではないような気がするし・・・。どんな展開になるのか分からな週末と言うこともあって、ポジションを手仕舞いする気になれなかったのも事実。


6501 日立 ¥3,987(▲¥85)
空売)¥4,030×4000
空売)¥3,990×4000
買戻)¥3,950×8000(+¥480,000

7203 トヨタ ¥2,555.0(▲¥61.5)
空売)¥2,586.0×4000
空売)¥2,564.0×10000
空売)¥2,563.5×6000
空売)¥2,563.0×4000
買戻)¥2,550.0×24000(+¥417,000

6758 ソニーG ¥3,735(▲¥39)
空売)¥3,743×4000
空売)¥3,701×4000
空売)¥3,699×4000
買戻)¥3,670×12000(+¥532,000

今日のような展開だと売るのが無理筋のようになりそうな銘柄は手仕舞いしておいた。

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1699 原油先物 ¥401.3(△¥24.3)
買)¥400.3×20000(含み益¥20,000

買)¥386.8×100000(含み益¥1,450,000

1605 INPEX ¥2,122.5(△¥61.5)
買)¥2,122.5×4000(変わらず)
買)¥2,110.0×2000(含み益¥25,000
買)¥2,107.0×4000(含み益¥62,000
買)¥2,106.0×2000(含み益¥33,000
買)¥2,105.0×4000(含み益¥70,000
買)¥2,103.0×2000(含み益¥39,000

急激な上昇のために、後場近くになってからは利食いがでて垂れてきた原油関連銘柄。イランにとってもホルムズ海峡は生命線なのでそう簡単に封鎖するとも思えないけれど、戦火が広がるようなことになると、原油価格はここから急騰していく可能性もある。

こんな時馬鹿な話だけど米国はシェールの増産が労働者不足でまったく対応できないというお粗末。いざとなると原油が高騰する下地は十分にある、と言うわけだよ。


本日の収支(前場・後場合算):+¥1,060,000


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雑感彼是

株式市場は中東情勢をほぼほぼ無視してると思う。とりあえず、急落はみせたものの、すぐに戻ってしまうことを見ても、特に米系短期筋などはむしろ、押し目を買ってきてるし、ドル円相場もガン無視に近い動き。客観的に観ていると、今のところはイランは大規模な反撃に出たわけでもないし、戻るような動きをしても不思議ではないけれど・・・。

少なくとも事前に米国と打ち合わせもしているだろうけど、それでもトランプ大統領の意向を無視しても、攻撃を開始してしまうネタニヤフ・・・。こういうのを見ていると、やはり米国の意向は軽くなってるとしか思えない。

俺はね、こういうことが重なってくると、今後ますます米国は・・・。

まぁその辺のことは後で書くとしても、2025年と言うのは世界の大きな転換点のような気がするんだよね。これで、核融合に量子コンピュータの時代がすぐそこまで来ていることを考えると・・・、世界が変わるのは天命なのかもしれない。

これから俺たちは、凄い時代に生きることになるのかもしれないよ。