米軍攻撃終了で一旦の安心感も:6月23日(月)前場

米軍攻撃終了で一旦の安心感も:6月23日(月)前場

日経平均株価 ¥38,175(▲¥227)

トランプ大統領は完全に核開発施設を破壊したと言うが・・・

前場の相場概況

米国のイラン直接攻撃に対して、マーケットはあまり動揺していないように見える。週明けなのでもう少しへこむと思っていたけれど、結局経済に対する悪影響がいまのところ測れないということもあるし、また核施設のみを狙った限定的なもの、という点も過度の不安を取り除く要因になってる。

けれど、米国大統領と言うのは歴代ほぼ全員戦争をしてる。戦争は嫌いだと言ってるトランプ大統領もとうとう本格的な攻撃を断行してしまった・・・。これは、終わりでなくて始まりのような気がするんだよ。少なくとも米国が他国を直接攻撃したわけで、しかも宗教絡みの紛争なわけだから、このままでは済まないと思うけど。

これでトランプ政権の政策は、ほぼ完全に失敗したと見るべき。となると落ち着けばドル安に向かうと考えてるんだけど・・・。

さて、それにしてもイスラエルやイランってどれだけ兵器を持ってるんだ!?って感じ。イスラエルなんか攻撃もしてるし、迎撃もしてる。あれだけぶっ放してると弾薬はどうする?ミサイルは?

同じことがイランにも当てはまる。弾道ミサイルを一体何発持ってるんだ?ってね。中国や北朝鮮からの供給は途絶えてるらしいし、このままの状況を維持するのは容易じゃないはず。

もっともイスラエルには米軍が供給するのかねぇ。でもイスラエルは財政破綻しそう・・・。一方イランはホルムズ海峡封鎖は出来ないよ。なにせ原油を売らないといけないので。

そういういろいろなことを考えると、当面警戒すべきはイランの極超音速ミサイルと核がどうなってるか?だね。持ってたらヤバイのは言うまでもないけれど・・・。

前場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥25,115(▲¥315
空売平均)¥25,782×4960
買戻)¥25,000×2960(+¥2,310,000
買戻)¥24,950×2000(+¥1,660,000

一旦は買い戻してみたけれど、円安の動きが気になって、戻りが売れないでいる。今日は主力株の板を見ていても買いが疑心暗鬼なのだろうと見えて、活発な取引が出ない。当たり前かもしれないけれど、市場はイランの出方を見てるのかもしれない。

そういう意味では、後場戻ってきたら、再度狙うつもりだけど・・・。


7011 三菱重工 ¥3,524(△¥74)
買)¥3,500×16000
売)¥3,565×16000(+¥1,040,000

7012 川崎重工 ¥10,495(△¥165)
買)¥10,610×1000
買)¥10,500×2000
買)¥10,475×1000
売)¥10,700×2000(+¥400,000
売)¥10,680×2000(+¥275,000) 

7013 IHI ¥15,780(△¥380)
買)¥15,730×1000
買)¥15,650×1000
買)¥15,600×1000
売)¥16,100×2000(+¥820,000) 
売)¥16,080×1000(+¥480,000

米国から防衛費3.5%(GDP比)を要求されているけれど、これは現時点(1.8%)のほぼ倍増で、予算規模は8.5兆円の追加・・・。それを丸々飲むというのは無理な相談。でも分かりました、となったらまたぞろ防衛増税の規模が増えるだけ。

常に隙あらば増税を狙ってる財務省は、米国の要求です、とばかりに喜んで増税するに違いない。なのですぐのすぐ、と言うわけではないにしても将来的にこの3銘柄の株価は上昇するんだろうとは思う。

週末に書いた通り、今日は買いで物色される素直な展開だったので獲れたけど、買持してみると流石に居心地が悪いというか・・・。今の相場で買いで持ってること自体落ち着かないしね。

と言うわけで、早々に利食いしてしまったけど・・・。


前場の収支:+¥5,450,000


雑感彼是

第二次大戦以降、今まで米国が関わってきた戦争や軍事介入を調べてみたんだけど、こうしてみるととにかく常に戦争行為に加担してると言っても過言ではないね。この表に今回のイラン空爆が加わるんだろうと思うと、嫌な感じがする。

米国か勝利してるのは規模の小さい紛争で、軍事介入したとき限定かな。それでもその後の経緯を見ると成功例は極めて限定的だ。となると今回の介入は・・・。

米国の主な戦争・軍事介入 勝敗一覧表

戦争・介入名 期間 米国の目的 結果 評価
朝鮮戦争 1950–1953 韓国の防衛、共産主義の拡大阻止 休戦(分断継続) △ 引き分け
ベトナム戦争 1961–1975 南ベトナム防衛・共産拡大阻止 米軍撤退・共産化 ❌ 敗北
グレナダ侵攻 1983 共産政権の転覆 短期制圧・親米政権樹立 ✅ 勝利
パナマ侵攻 1989 ノリエガ排除・米国人保護 ノリエガ逮捕・新政権 ✅ 勝利
湾岸戦争 1990–1991 クウェート解放 多国籍軍勝利・解放成功 ✅ 勝利
ソマリア介入 1992–1994 人道支援・治安回復 モガディシュ撤退 ❌ 失敗
コソボ空爆 1999 民族浄化阻止・セルビア圧力 セルビア撤退 ✅ 勝利(限定)
アフガニスタン戦争 2001–2021 タリバン排除・アルカイダ壊滅 長期駐留→撤退・タリバン復権 ❌ 敗北
イラク戦争 2003–2011(継続中) 大量破壊兵器排除・政権転覆 サダム政権崩壊→混乱拡大 ❌ 戦略的敗北
ISIS掃討(シリア・イラク) 2014–現在 テロ撲滅・地域安定 拠点は壊滅→治安不安続く △ 不完全勝利
リビア空爆(NATO) 2011 カダフィ政権崩壊支援 政権崩壊→内戦と混乱継続 ❌ 不安定化

トランプ大統領は完全にイラン核施設を破壊したと言ってるけれど・・・。

イランも米軍が来るのが分かってて、何もしていないというのは納得できないしねぇ・・・。