県税懸念で利益確定売りが先行：7月9日（水）前場

日経平均株価　￥39,677（▲￥11）

前場の相場概況

そうしたトランプのSNSへの投稿によって、大きくGUした日本市場は、利益確定売りが先行してマイナス圏へ。日経平均は一気に値を崩したけれど、内容は直近で囃された防衛関連、半導体、電線といったセクターで日経平均の寄与度の高い部分の下落が響いた。

一方割安と見られてるバリュー株的位置づけの、船、金融、自動車、などには買いが入って、買いの傾向の変化日、みたいな感じになってきた。けれども根底には、トランプ大統領の関税政策に対する不信感が根強いということがある。

高値の米国株は、徐々に利食いがでて調整する可能性が濃厚な雰囲気になりつつあるけれど、ドル円が大きく円安に傾いているために、日経平均は大きく突っ込むこともないような・・・。

けれども個人的には、日経平均が￥40,000付近にいることが、ちょっと不思議だと思ってるのでね。日銀が利上げ出来ないこの状況は必ず、副作用が出ると思うし、利上げしたら下で、一気に不動産が崩れる可能性もあるし、消費も弱くなるのは目に見えている。

なので、なかなか難しい株価の位置にあると思ってるけどね。

前場の取引とポジション

6501 日立　￥4.087（▲￥32）
買）￥3,959×16000
売）￥4,117×16000（+￥2,528,000）

今の地合いを左右するのはトランプの関税関連の発言とその結果変化する外部要因だけ。関税を懸念して売りが先行したけれど、米国のインフレ懸念もあって、長期金利の上昇に伴う円安、という要素があるからね。売っては見たものの、売り建てはなかなか出来ないという・・・。

8035 東京エレクトロン　￥27,015（▲￥250）
買）￥26,820×2000
売）￥27,630×2000（+￥1,620,000）

5803 フジクラ　￥7,652（▲￥163）
買）￥7,560×8000
売）￥7,879×8000（+￥2,552,000）

円安方向に大きく傾いたにもかかわらず、トランプ関税に対する不確定要素からGUは売りと決めていた。昨夜のSOXが高かったこともあって、エレクとフジクラの両方がGU。となれば売しかないと。

3350 メタプラ　￥1,543（▲￥22）
買）￥1,500×30000
買）￥1,490×10000
売）￥1,579×40000（+￥3,260,000）　

ドル不安が高まれば、ビットコインに買いが入るという新しい図式になっているので、GUスタート。ここで手仕舞いしようか悩んだ末に、全ポジをいったん閉じようということで、朝寄りで売った。それにしてもビットコインが1600万を付けたときは買い直そうか迷ったけど・・・。

9501 東京電力　￥550.3（△￥0.3）
買）￥514.0×10000
買）￥513.0×10000
買）￥512.3×20000
買）￥512.0×40000
売）￥552.3×80000（+￥3,288,000）

昨日大きく上昇した東電だけど、ここもGUで売ろうと・・・。それでもビビッて売る必要はなかった！？

前場の収支：+￥10,380,000

雑感彼是

トランプ大統領は相当に焦ってると思う。世界がトランプ大統領の言うことを聞かないから、事務レベルの協議などまともに進むはずがないわけで、それを強引にねじ伏せようとするわけだ。でも、ある意味そうした米国の傲慢な姿勢に世界はウンザリしてるわけで、この貿易交渉は、大きな転機になることはもはや避けられないと思う。

とにかく今のトランプ大統領はやりたい放題だ。世界の秩序もルールもへったくれもなくて、ただただ強大なドルと軍事力を背景に、米国の貿易赤字を黒字化することがMAGAであると妄信してる。無能なスタッフで周囲を固め、恫喝を繰り返すことで、米国の地位を引き上げようとする。

誰かが諫めなくてはいけないのだが、大統領の権力の前にひれ伏すばかり。そんな権力者を世界は冷ややかな目で見ているだけ。トランプは米国を300年前の重商主義にタイムスリップさせようとしている。

愚かの一言。

米国が貿易赤字になることでドルを供給し、それが米国内に再投資され、または高価な米国製品を購入するために使われるという構造を全否定。万が一米国が強制的な関税政策によって黒字になれば、世界中ドル不足に陥り、米国からの投資は引き上げられ、米国製品は売れなくなるのは、今どき中学生でも理解できる道理。

一体何処の誰が、このようなとんでもない愚策をトランプに進言したのだろう？

このままではトランプ大統領は、世界の歴史上の狂人リストの仲間入りは避けられないと思う。明らかに狂ってる。イーロンマスクが愛想を尽かすのはもっともな話だ。