日本のインフレ懸念はさらに高まってる!::7月9日(水)後場

日本のインフレ懸念はさらに高まってる!::7月9日(水)後場

日経平均株価 ¥39,821(△¥132)

円安が株価を支える構造は変わらない!?だがインフレ懸念は・・・。

後場の相場概況

トランプ(米国)はアルミ、鉄鋼に加えて銅に50%というとんでもない高関税をかけると言い出した。そんなことをすれば、米国内の製造業はとんでもなく高い仕入れを行わなければならず、それだけでなくて公共事業費は跳ね上がるばかり。

アホなことに中国がレアメタルの輸出を止めると激怒したくせに、アルミと銅はほぼほぼ輸入で、自国の産業を圧迫するだけ。それって原油価格が上昇するダメージと同じようなネガティブ効果になるんじゃないのか?

ちょっといくら何でも、暴君ぶりが過ぎるだろう。

いま日本は選挙の真っただ中にあって、石破首相の政策の出鱈目さが批判の的になっている。ことさら同様に日米貿易協議に関しても、赤澤大臣のアポなし渡米が批判のやり玉に挙がってるけれど、いまのところ自動車に関しては終始一貫「ゼロ関税」を主張していて、それがネックで他の分野の交渉も進んでいない状況。

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これをも批判に晒されてるけれど、日本としては、100点満点の態度だと個人的には思ってる。どうせ、関税だけでなく、防衛予算も為替も、さらには米国債の引き受けといった要求を同時にしてるだろうから、そもそも同盟国にあるまじき理不尽を強いているのだからね。

日本製鉄の一件では資本規制を堂々とやるし、資本の自由化ももはや過去の話になりつつある。つまり、自らの政策、主義・主張に合わない状況は、片っ端から排除し、ディールと称して変更強制するという、とんでもない暴君ぶりを発揮してる。

結局重商主義の成れの果てに何が起こったか?と言えば不平等な貿易条件を力で押し付けること。植民地政策や不平等条約による搾取、ときて挙句の果ては戦争まで起こす。これが西欧の歴史なのではないのか?

MAGAという大義名分は、有名無実化してしまうほど、権力を誇示しようというのだろう。本来、覇権とMAGAは別物のはずだろう?

と言う背景のなか、日本のインフレ懸念はさらに高まりつつある。10年国債は1.500pを越えてきた嫌な展開。

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後場の取引とポジション

9501 東京電力 ¥546.7(▲¥3.3)
買)¥540.0×20000(含み益¥134,000
買)¥539.0×10000(含み益¥77,000
買)¥538.0×20000(含み益¥174,000
買)¥537.0×10000(含み益¥97,000
買)¥536.0×10000(含み益¥107,000
買)¥535.0×30000(含み益¥351,000

今日の暑さは尋常じゃなかった。そして電力自体は相当に厳しい状況になってきてると思われる。これでEVが各社の計画通りに普及していたならば、今頃は・・・と考えると恐ろしいよ。

高値を警戒しつつ、まだまだ囃されると思うので、入れると判断した位置では、入るしかないと・・・。

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3350 メタプラ ¥1,537.0(▲¥28)
買)¥1,540.0×10000(含み損¥30,000
買)¥1,537.0×30000(変わらず)

1600万を引っかけたビットコインだけど、これって恐らくドルへの不信感の高まりなんじゃないかと思う。次々と繰り出す高関税に対し、新興国ではドル不足に陥るのは時間の問題。中国には笑えない高関税をかけ続けて、結局は米国債を売るしかないような状況に追い込まれるのでは?と思う。

日本は、日銀が国債を半分以上引き取ってジャブジャブ政策を継続中だけど、米国も政権の言う通り米銀が引き受けるとすれば健全性は担保されるけど、FRBは恐らく引き受けない。

そうなったら政権は強引な手法を使うのだろうけど。

そういう意味では、ビットコインへの需要はまだまだ衰えないのでは?とも思うのでね。


本日の収支(前場・後場合算):+¥10,380,000


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雑感彼是

今の株式市場は本当にカオスな状況で、これを的確に予想できている投資家がいるのか?と思うくらい、何が何だか分からなくなってきてる。そういう意味では流石に、個別銘柄に手を出すのが怖くなってきて・・・。

結局は相場になってる2銘柄の押し目を買うだけの後場となってしまった。

でも、少し長いスパンで観れば、いまの株式市場は必ず厳しい下げに見舞われると思うし、それはそう遠くない時期だと思う。なぜなら、今の重商主義的な関税政策が、今日の経済システムで機能するはずがないと思うから。

こういうのは必ずどこかに重大な歪をもたらすはず・・・。

今はそれしか言いようがないけれど、米国内に工場を作ればすべて解決する、などというまやかしは、あり得ない。

まぁまぁ、覇権国は債務によって衰退するというけれど、その前に必ず暴君が現れるもの。こと経済に、いや貿易に関して言えば明らかにトランプは暴君になってると思う。