いよいよ9月相場へ臨戦態勢かな。トランプ関税の歪が一気に!
- 2025.09.03
- トレード予想

円安に傾いたにもかかわらず、日経CFDは下げてるよね。米国市場が下げてるので、連動してるということなんだろうけど、こういう株価の動きを見ていると、9月相場は企業業績云々、景気云々では予想できないということになってるよね。
ちょっと世界的にここにきて急激に、財政懸念が強まってる。特にイギリス、ドイツ、フランス等のEU主要国の財政懸念が台頭し始めて、おまけに政治的な懸念も加わってきて超長期金利が急騰したことが理由だと思うけど。
そろそろ無秩序に上昇してきた株も、騰がり過ぎ感が非常に出てきてることを、超長期金利の上昇が意識させる展開になっていたんじゃないか?と思う。超長期金利が上昇するということは、インフレになると市場が予想しはじめてることの裏返し。言い換えると通貨価値がどんどん下落してゆくという動きがどうやら止められそうにないということ。
米国市場も長期・超長期金利が上昇し、同様に日本も同じようなことになって来て、言ってみればこれって世界同時株安の入り口に来たんじゃないか?ってことだって感じるもの。
相当にここまで株高が、どうしてこんなに?と言うレベルまで進んだ。需給が、と言えばそれまでで、なぜそうなったのかは全く分からない。トランプ関税が強引に導入されて、一旦は急激に下げたけど、落ち着いたと見ると、一気に過剰流動性資金がなだれ込んだ。所謂押し目買いというやつだったのかもしれないけど、その流れがいままでずっと続いてきちゃったんだね。
冗談のようだけど、あのバークシャーもこの状況で日本の商社株を買い増しなんかしてるほど、市場には先高観があったのかもしれないけど。というかインフレになるのだから、株は買いという投資家の勘なのかもしれないけれど。
でも、米国は9月に利下げをせざるを得ないと投資家は考えてるし、週末の雇用統計とFOMC前のCPIを見ないと何とも言えないけれど、今回の0.250pだけは利下げすると市場は見てる。じゃその理由がトランプ大統領が執拗にFRBに圧力をかけてるから、ということもあるのだろうけど、それ以上に米国の不動産関連がヤバイことになってると、個人的には思ってて、多分商業用不動産に関しては地銀各行が、住宅については政府系金融の発行してる債券が相当危機的なんじゃないか?って思ってる。
そこに資金を投入しなければならないけれど、米国債の借り換えが非常に危機的な状況で手が回らない。だから利下げをして、何とか流動性の危機を回避しろってトランプは言ってるに過ぎないと思うんだ。
けれども、それだけでFRBがインフレを無視して動けるのか?って言うと、少なくとも債券市場は利下げなんかとんでもない!って言ってるような気がする。普通に考えて、株価史上最高値圏で利下げするってあり得ないことだから。そんなことをすれば、米国は一気にスタフレのトリガーを絞ることになりかねない。
だから、金融市場がこんなことになるから、ただ単純に高関税を課せば米国財政は安泰、みたいな政策はするなって言うことだよ。だって・・・日本のバブルが崩壊した原因は、バブってた不動産への(銀行貸し出し)総量規制がきっかけだった。異常な過熱感の在る相場のなかで当局によって資金を制限する行政指導が行われたわけで、市場は大きな懸念を抱いたってことだった。
考えてみれば、トランプの高関税って性質は違うかもしれないけれど、過熱したマーケットに対するネガティブ効果と言う点では同じなんじゃないか?って思うのよ。まずそれに反応したのが欧州市場であって、次は日本市場に波及するのは仕方ないんじゃないか?
ここにきてゴールドも急騰してるし、ビットコインも買われ始めてる。それはイコール、ドル価値の下落なんじゃないかな。何となれば供給過剰が見えている原油だって、上昇してるじゃないか!こんなの明らかにドル安方向じゃないの?
で、ドル円は、と言えば日銀の氷見野副総裁が余計なことを言うから、円安に動いたけれど、いやいやこれは一時的なんじゃないか?って思う。って言うか日銀には沈黙期間ってのはないのかよ!ほんと、アンポンタン揃だなぁ・・・。
凄いな、ドイツDAXは▲2.21%かいな!
なんかいよいよ9月は臨戦態勢かもしれないなぁ・・・。
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