過大投資と限界が同居しているAI市場 2

過大投資と限界が同居しているAI市場 2

結局よくよく調べて見ると、AIを巡る巨額投資と言うのは、半分以上は虚像のように見えてくる。その核に居るのがOpenAIとNVIDIAなのは言うまでもないけれど、海外でしきりに話題になってるのが、今のAIを巡る巨額投資合戦と言うのは、結局のところ投資をする→GPUを購入する、投資をする→クラウドを利用する、みたいな所謂循環投資のようなことになっているのでは?という疑念だよね。

これら一連の巨額投資に米銀メガが絡んでいないことが腑に落ちないと書いたけれど、どう考えても数兆円というキャッシュフローが様々な企業からいとも簡単に出てくるはずがないから、通常投資ならばそこには必ず資金調達が発生するはずなんだよ。

Advertisement

昨日も2件ほど超大型に出資報道があったけれど、考えて見るとこれが毎日のように報道されてるわけで、いちいち足し算するわけではないけれど、総額30兆円、40兆円という規模の投資になると思う。そんな投資を民間企業が平気でやれるはずがないんだよね。まして大量の社債でも記載しない限り、そして金融機関を介在しない限り絶対と言ってもいいほど無理な相談なんだろうと思う。

なので、今のAI業界の大型投資は明らかに半分以上は同一資金による循環投資で、会計上の実質的な重複計上をしてることになる。で、その流れがあまりにも複雑すぎて明確に出来ないという盲点があるわけで・・・。

Advertisement

例えばNVIDIAがある企業に5兆円出資する。と、その企業は資本増強が出来てしまう。それでその資金でNVIDIAのGPUを大量購入したら、NVIDIAには投資資金は会計上温存され、なおかつGPUの売り上げが立ってしまう・・・。

一粒で、二度も三度も美味しいということになっちゃうんじゃないか?

そう考えると、今のAIは確かに実需で巨額投資は行われているだろうけど、それに匹敵するくらい循環取引があるんじゃないかと思ってるんだよ。

ここが、もしかしたらAIバブル崩壊の最大のトリガーかもしれないと思ってるんだよね。だとすれば、バブル崩壊は意外に早いのかも、と思ったりしてるんだ。

このことは書くまい、と思っていたんだけど、やはり付け加えておくことにする。週末温泉に浸かりながらふと考えて、調べてみた結果なんだけどね。