日米トップの経済政策が問われる局面

日米トップの経済政策が問われる局面

トランプ大統領ってひとは、本当に自己顕示欲の塊みたいな人だな、とあきれる。そもそもイランに対して「無条件降伏以外は受け入れない」と再三発言していることで、原油価格がどんどん上昇!ついにはこの週末、WTI$90を超えてしまう始末。やれ制空権は確保したとか、ホルムズ海峡を護衛するとか、いろいろ出てるけど、結局各国の艦船は通過しようとはしない。それで米国側は保険を提供しますとかアナウンスしてるけど、こうなると積荷より人命の問題だっての!カネじゃないんだよね。

いろいろ発言すれば、原油価格が上昇すると、少しは自重してもよさそうだけど、この人は火に油を注ぐかのように次々に言いまくる。まるで自己顕示欲の塊で、口には出さないけれどほぼほぼ世界中、各国の首脳や言論人、経済学者等、一般人も含めてドン引きだね。

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高市首相にしても、米国との関係強化は分からなくもないけれど、85兆円の対米投資の扱いやら、各種要求の数々、そして何よりも減税政策の効果を蹴散らすような原油価格、LNG価格の上昇・・・。米国の勝手なふるまいに翻弄されなければならない。

そして積極投資政策を打ち出す強気姿勢も、円安と金利上昇によって腰折れかねない。もっとも高市政策そのものに対しては、個人的には常に批判的だった。特にこの状況で経済政策の指針は本当にお粗末で、まるでトランプと同じように日本国内をインフレにしたいみたいな感じ。金利は上げてくれるな、どんどん積極投資して強い日本を作る、みたないね。これってまるでトランプと同じです。

どうしても金利を上げなければ、インフレは止まらないというのは金融当局の、誰の目にも明らかで、少なくとも市中の物価上昇は本当に厳しいということ。日本がインフレになるとそれは即、スタフレになって経済的には歴代総理最悪となりかねない。物価は上がるは、貨幣価値は下がるは、金利はつかないは、じゃ日本は貧乏一直線じゃないか?

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狂ってると言えば、石破が取り決めた$85兆円の対米投資に対して、何も言えない、何もできない、というんじゃそれこそ日本は貧しくなるばかり。石破政権で交渉役だった赤澤が伝書鳩外交をして強引に飲まされた、というか米国の機嫌を取るために、二つ返事してしまった石破ー赤澤のヘッポココンビはまだ、現職衆議院議員なのだからね。

やはり米国でも日本でも、トップの志向が近いと状況は似てくるね。高市もどうせケンカするなら、へぼ野党ではなくて、自民党内のリベラル議員だろうし、もっと言えば米国に対して苦言を呈する、くらいのことをしないとダメなんじゃないの?要するに圧倒的な支持で大勝した、ということは高市の評価ではなくて、期待なんだと思う。その期待とは、日本が笑顔で米国に貢ぐことじゃないはず。そんなことでは憲法改正なんかできないよ。

総理大臣になったのだから、親米路線もいいけれど、安倍路線ではない独自路線を出さないといけなかった。早くも夫婦別姓問題で、リベラルに巻かれてるし・・・。経済政策はとにかく稚拙で、ブレーンが良くない。

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いまさら勉強されても困るんだけど、例えば、

「インフレを抑えるため金利を上げます」

金利を上げると税収は減り、財政負担が増えますけど。そうなると積極財政の財源が・・・

「積極投資と減税は絶対やります」

ということは赤字国債増刷ですか?

「それはやりません」

じゃいったいどうしろと?

「それを工夫して財源を絞り出すのが官僚の仕事。使えるものは全部使う、という気概で」

でも対米投資に85兆円も・・・

「それは私が話を付けます」

こんな矛盾だらけの会話でいいんですよ。とにかく総理大臣というのは、こういう問題で強権を示さないと物事が進まない。「あれをしたいなら、これがダメ」という選択肢を示されて選ぶだけ、というのが今までのいかれた総理大臣の仕事だった。けれど、あこがれてるサッチャーがなぜ「鉄の女」と言われたか。それは政策的な矛盾、外交的な矛盾を押し通すことで、物事に決着をつける政治家だったから。

トップというのは強引に流れを変えようとすると、様々抵抗にあうけれども、そこで妥協と選択は必要ないと思うんですよ。そして押し通すなら自身の責任と進退を常にかける覚悟。トランプ大統領にはそれがないけれど、高市総理はどうなんですかね?