株式は上昇するけれど下落するものでもある
週末になると不穏な動きが出てくるイラン・米国紛争。紛争というか明らかに戦争のような感じだけれど、停戦して以来幾度となく双方の攻撃が繰り返されていて、和平合意に調印したところで、こうした動きは止まらない。イランは、60日間という協議期間などは無視するだろうし、とにかく核兵器を保有するまでは、やめないと思う。
一方こうした動きを見ているイスラエルからすれば、もしもイランが核兵器の所有に動くような兆候があれば、それこそ戦術核の使用も躊躇わないと思う。互いに核を持ち合うことでした、パワーバランスは維持されないだろうし、結局大国間のそれと同じになる。怖いのは、イランが核兵器製造技術を供与され、核弾頭を作ってしまうとそれこそ、人類2度目の核攻撃に発展する可能性が高い。そして核を使い始めたらそれこそキリがなくなる。
そのときにトランプ政権には、それを止める力があるのか?というと軍事力を行使して圧力をかけるしか手段を持っていない。それほど、現時点の中東は緊迫してるということだ。ホルムズ海峡ばかりが注目されてるけれど、実際にはそれどころの話ではないということを、ある程度認識しておく必要があると思う。
仮に核が使われるようならば、当然株式市場は暴落するだろうからね。
さて、それでなくても、AI・半導体相場と化した株式市場に大きな変化が起こりつつあると思う。決定的なことは、もちろんスペースXに投入された大量の資金が、行き詰まりを見せていること。そしてウォーシュFRB議長が従来のFRBの金融界・経済界における役割を見直そうと動き始めてること。
このまま、AI相場が続くのであれば、現状の金融体制は近い将来破綻するというシナリオ。つまりは、QEしか経済を維持できないとする構造をこのまま放置すれば、確実にドル価値は極端に低下せざるを得なくなるということ、そして膨れ上がったFRBのバランスシートの正常化に向かわざるを得ないということで、これ以上市中から米国債を吸い上げるような政策は継続できないということ。
さらに言えば、日本の金利上昇が、金融巻き戻しのトリガーになることがほぼ確実になってきたことも非常に重要と思う。日銀の政策は、今後の利上げを強く示唆するものであって、それはインフレが一向に収まる気配を見せないということ。もちろん、日米金利差が1.700p台の現状から、1.500pに近づくプロセスで円キャリーの巻き戻しは起こるだろうし、日本企業によるレパトリも当然あり得る。
これに関していうと、いま財務省はドル円が¥161でも介入の雰囲気はない。片山財務大臣は強気発言を繰り返しているけれど、おそらくベッセントとの話し合いのなかで、米国、すなわちFRBの金融政策の変化についても認識しているのだと思う。
そして今の為替水準が円安の天井付近という認識を日米で共有したのかもしれない。
そうした金融情勢の変化は、今の株価の割高感を際立たせるようなもの。AIに関していうと、巨大データセンターの建設は続くのかもしれないけれど、そろそろ投資家はメガテックの勝ち負けを意識し始める頃。実際、メガテックの資金不足が目立ってきているし、今後の事業計画に遂行のためには、社債に頼らざるを得なくなっている。もちろん事業資金確保のための増資もあるだろう。
スペースXのような巨大IPOを先んじて成功させてしまったら一息つけるだろうけど、他のハイパースケーラーも資金調達に躍起になってる。グーグルもメタも社債三昧だしね。
ここで重要なのはそうしたとんでもない資金は、お金持ちが自腹を切るのとはわけが違うし、ファンド資金を投入するというのでも、年金資金でも足りないし、ましてプライベートクレジットでも追いつかない。で、レバレッジ運用資金が切り崩されるわけだよね。ゴールドの価格が上昇しないのは、資金確保に動いているということの証でもあると思ってる。
もうすでに、株式市場は終わらないイラン戦争と金融構造の変化という嵐にさらされはじめてるわけで・・・。もしかしたらそのスタートラインに今、あるのかもしれない。
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