【ボリス・ジョンソン】またも厄介な人物が国際政治に登場!

【ボリス・ジョンソン】またも厄介な人物が国際政治に登場!

現在国際政治の台風の目は、改めて言うまでもなく米国大統領ドナルド・トランプです。アメリカ・ファーストを掲げ、世界中に垂れ流された米国の国益を軌道修正する政策は、一見すると(米国の)独善的政策のように感じられ、またツイッターを多用した発言は物議を醸すこともしばしばで、ある意味世界は翻弄されてきました。

そして今度は、英国の首相に選出が決まった元ロンドン市長でメイ政権の外務大臣であったボリス・ジョンソンが国際政治に名乗りを上げました。

トランプ大統領も実に厄介な人物ですが、ボリス・ジョンソン(第77代英国首相就任予定)もまた負けず劣らずの厄介者ぶりを発揮しそうです。

典型的な野心家ジャーナリストだった

出自はかなり複雑でルーツはオスマン帝国の内務大臣にまでさかのぼります。階級社会である欧州にありがちな変遷を経て欧州議会議員の父(英国国籍)とその最初の妻との間にニューヨークでボリスは生まれました。

従ってボリスは米英二重国籍を持っていたわけですが、メイ政権で外務大臣就任時に二重国籍のままではないか、という疑惑が物議を醸しました。

現在では米国籍離脱が確認されているものの、外相当時の国籍問題は結局明らかにされてはいません(二重国籍であったことは間違いないが、敢えて踏み込まない?)。

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ジャーナリストとしてはEC懐疑派の立場をとり、過激なでっち上げ記事を連発して注目を集めました。そうした過激な立場が、時として左派から認められ徐々に頭角を現したわけです。

そして政治的な混乱で保守派のEU懐疑派からも認められるようになり、政治コラムニストの地位を確立。2001年に政界入りで庶民院議員を2期務めた後ロンドン市長に当選。

市長2期目には庶民院議員に当選しその後約1年間掛け持ちをしていました(何とも不思議ですが法的には可能だそうです)。

2016年、第一次メイ内閣で外務大臣に示された。その後穏健なブレグジット(EUと合意の上の離脱)に反対し外相を辞任。そして今年メイ首相辞任に伴う保守党党首選で新党首に選出されました。

ご多分に漏れず下半身に難

1987年に最初の婚姻をして以来、少なくとも三度の婚姻を繰り返し8人の子供を設けていますが、婚外子も4人以上いることが分かっています。

常に婚外で所謂愛人と交際を繰り返していて、もはや英国メディアはボリスのゴシップに飽きて話題にしなくなったほどです。

しかしながら常にそうした話題を提供するたびに、政治家としての人気が高まるばかりであるのは日本では想像できません。

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イタリア元首相のベルルスコーニが、未成年少女の買春など、幾度となく犯罪行為を繰り返しながら4度の首相経験があることと類似性があると思われます。

つい先月(6月)党首選の最中にも関わらず同居中の女性と喧嘩となりDVで世間を騒がせたばかりです。その下半身の躾はイタリア元首相のベルルスコーニよりは幾分マシな程度でトランプ大統領といい勝負?ではないでしょうか。

筋金入りのブレグジット推進者

ボリス・ジョンソンはジャーナリスト時代から一貫してEC-EU懐疑派として批判し続けてきました。

実際政界入りのきっかけも保守派のEU懐疑派の後押しがあったからですが、当初から人気が高く、2016年の世論調査ではポスト・キャメロンの筆頭候補と言われていました。

当時首相のキャメロンはEU残留派で、国民投票を実施して離脱派を抑え込もうとしました。その情勢を読めない安易な選択が完全に裏目に出て、ブレグジットを引き起こしてしまったわけです。

しかしキャメロン首相辞任を受けての保守党党首選に何故かボリス・ジョンソンは出馬することなく、テリーザ・メイ首相が誕生すると、穏健なEUとの合意離脱に反対し外相を辞任したわけです。

そうした経緯から、ボリス・ジョンソンは筋金入りのブレグジット推進者であって、今年10月まで延期されているブレグジットでEUとの最終合意に至らない場合は、合意なき離脱を敢行するとみられています。

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トランプ大統領は合意なき離脱を歓迎

そして反EUの立場を鮮明にしている米国トランプ大統領は、ボリス・ジョンソンの英国首相就任を大歓迎としています。

ボリス・ジョンソンが英国首相となれば、米英対EUの対立構図が鮮明になる可能性が高く、改めてブレグジット(合意なき離脱)の影響が大きな懸念となりかねません。

そうなると、日産や日立と言った英国に生産拠点を持つ企業や、メガバンクなどは大いに影響を受ける可能性がありますが、最大の懸念は再建計画を発表したドイツ銀行であることは言うまでもありません。

9月以降の株式市場の動向には、注意が必要です。

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