米中合意の内容がすべての相場:10月11日(金)後場

米中合意の内容がすべての相場:10月11日(金)後場

日経平均株価¥21,798(△¥246)

米中合意は間違いないだろうけど、市場の興味はその合意内容じゃないのかな?

後場の相場概況

トランプ大統領は本人自身が喉から手が出るほど欲していたノーベル平和賞を取り損ねた。米国大統領でノーベル平和賞を受賞した人は4名。セオドア・ルーズベルトは日露戦争の終結に尽力した功績?、ウッドロウ・ウイルソンは国際連盟の設立に貢献したこと(ただし米国は加盟しなかった)、ジミー・カーターは大統領退任後21年もたってから人権問題への貢献ということで、そしてバラク・オバマは核軍縮演説で。

トランプ大統領の言い分は、過去の4人より自分の方がはるかにまし、というもの。確かに今になって眺めたら、4人ともそれほどの功績があったとは言い難い。しかもセオドア・ルーズベルトは戦争大好き人間、ウッドロウ・ウイルソンは1919年に脳梗塞で倒れ何もできないにも関わらず、1921年まで大統領に居座った。ジミー・カーターは在職中に何もできなかった大統領として評価され、オバマは歴代でもっとも腰の引けた大統領として中国の台頭を許した、と評価は下がるばかり。

確かにトランプの言い分も分からなくはない。けれども比較論は意味はなく、北朝鮮の金正恩と会談しただけで、受賞の芽はなし。受賞なら来年の選挙は勝利確実となるだけに、ご当人は至って不満だろうね。

Advertisement

と言うわけで、株式市場は米中交渉の部分的合意は確実ということで、それを前提に買い優勢で推移した後場。ザラバ中から大幅高で推移していたダウCFDということもあって、大引けが近付くに従って、上げ足を伸ばした格好だった。

まぁ、市場がそういう考えならば、仕方ない。でも、自分としては売りポジションを外すつもりは毛頭なく・・・。ただ、さらにポジションを積み上げることは自重した。

今のポジションでもやられるとなると、相当にきついことになる。

後場の取引とポジション

6758 ソニー ¥6,230(△¥94)
空売)¥6,243×1000(含み益¥13,000
空売)¥6,242×2000(含み益¥24,000
空売)¥6,241×1000(含み益¥11,000
空売)¥6,240×4300(含み益¥43,000
空売)¥6,239×5600(含み益¥50,400
空売)¥6,238×1100(含み益¥8,800

後場、結構な幅でGUスタートになって、前場に建てたポジション近くまで押しこまれてしまった。堅調に推移したけれど、トヨタの¥161高と比較するといささか見劣りする。

それでも流石に後場は、大引けにかけて持ち上げる動きに嫌気がさして、2時過ぎからは板をほとんど見なかった。

Advertisement

個人的には、こういう相場の雰囲気の中に入ると、まったく勝てるきがしなくなってくるんで、見ても弱気になるだけ。三連休は売り建て玉持ち越し。方針通り。


9984 ソフトバンクG ¥4,156(▲¥34)
空売)¥4,210×5000(含み益¥270,000
空売)¥4,201×5000(含み益¥225,000
空売)¥4,202×5000(含み益¥230,000
空売)¥4,228×5000(含み益¥360,000

ソニー同様に後場寄りはGUスタートになったんで、いや~な感じで板を見ていたけど、すぐにGUを否定され、再度買いが入る前に、1時過ぎからドカドカと売り物が来た。

やはりこのタイミングで売りたいと思ってる大口もいるんだ、と思えたね。内容はすでに嫌と言うほど書いてきたので。

それよりもかなり楽しい板だったので、思わず板画面を拡大して見てたよ。

Advertisement

6954 ファナック ¥19,465(△¥255)
空売)¥19,445×1200(含み損¥24,000
空売)¥19,500×1800(含み益¥63,000

流石に指数連動銘柄だけあって、後場も堅調な動きになった。前場にポジションが中途半端だったから、買われたところで追加した。三連休越しのポジションとしては、これで精いっぱい。

状況からして買えるとも思えないけど、指数連動なので。やられる時は理屈なくやられる。それは覚悟の上。


本日の収支:(前場・後場合算)-¥1,610,000


後場の独り言

大引け後、ダウCFDも日経平均CFDもどんどん上昇中!こんなことになるのか?って思いながら見てる。

Advertisement

発表前にこれだけ上昇してしまうと、さらに上に行きそうでビクビクしてる。その感覚は、残念だけど俺の相場感覚じゃないし、ここまできたら、流石に「材料出尽くし」じゃないの?というのが真っ当というもんだ。

今回の交渉の成果って一体なんだろう?と考えてみたけど、中国は今になって米国の農産物や豚肉を大量に買うと言いだしてる。それはアフリカ豚コレラの影響が余りに甚大で、やむを得ずという側面が強い。

それで中国側としては、何とか今以上の案税引き上げはご容赦ください、という姿勢になってることは確かで、あとは中国国内への外資に対する金融規制を撤廃するというのが条件だろう。でも、それ以上の知的財産権問題や資本の自由化問題は折れない(と思う)。

となるとあとは、期限付きで段階的にその両方をやります、みたいな提案をしてるんじゃないかな。香港は50年の期限付きで民主主義を守るみたいな条件で返還になったけど、10年もたたないうちにまともな選挙さえ出来なくしてしまった。

その香港方式を恐らく米国に提案したに違いない。それで合意できれば・・・中国の考えそうなことで、トランプ大統領がどういう判断をするか、でトランプの(大統領としての)資質がわかるはずだ。

株・揉み合い突入はデイトレの出番

Advertisement