ようやく米中の呪縛が解けるのか?:12月13日(金)後場
- 2019.12.13
- トレード日記
日経平均株価¥24,023(△¥598)
もうトランプ相場は懲り懲り。そう思う投資家も少ないくないはず・・・。
後場の相場概況
トランプ大統領が中国案に対して妥協したことで、米中合意の第一弾が実現することになった。そしてこれで、1年半以上続いた米中貿易戦争に翻弄された相場が、一区切りを迎えることになる。
それにしても、この1年半を振り返ると、株式相場はちょっとどうかしてしまったのでは?と思われるような「狂った相場」だった。投資家のセンチメントがトランプツイート一発でひっくり返るという相場は、折しもの金融ジャブジャブとあいまって、完全に金融相場、すなわちファンダメンタルズを無視した相場となった。
実際、経済指標も企業業績も昨年よりもかなり落ち込んで着ているにも関わらず、米国市場は史上最高値を更新しまくって、そして日本市場も追随するかのような値動きになった。
しかし日本は今、本当にリーマンショック級の景気悪化の只中にある。肝心なことは、米中合意になったところで、中国経済は全く回復しないだろうし、日本企業の業績もしかり。
それでいて株価が上昇するという相場には、本当に呆れるしかなかった。
しかしそれも、ここにきて少しは冷静になるのではないか、鎮静化するのではないか、と思うし、これで足元(企業業績)をしっかりと見極める相場になってくれるかもしれないと思う。
後場の取引とポジション
6758 ソニー ¥7,443(△¥142)
空売)¥7,450×16300(含み益¥114,100)
ここまで日本市場を牽引してきたソニーだが、そろそろ調整しないとどうしようもない、ということで、¥7,450が取引量が多く、結果的に一本値での売り建てとなった。
窓空けてぶっ飛んでの十字線に近い陽線コマということで、出来高も880万株となって直近のクライマックスかもしれないと言う読み。
8306 三菱UFJ ¥595.7(△¥15.6)
空売)¥599.5×100000(含み益¥380,000)
空売)¥598.0×40000(含み益¥92,000)
空売)¥597.6×20000(含み益¥38,000)
メガバンクの今日の強さは俺の目には、バイング・クライマックスと映った。とにかく異常といってもいい強さと上げ幅。出来高も1億2千4百万株と大商いとなった。
これで、天井打ちの可能性はかなり高いと思うので、売り玉は持ち越し。直近の金融株買いも一段落だろうしね。
8316 三井住友 ¥4,056(△¥97)
空売)¥4,075×10000(含み益¥190,000)
UFJと同様の見方。こちらも1千4百万株と良くできた。
8604 野村 ¥557.6(△¥2.6)
空売)¥560.8×50000
空売)¥562.0×5000
空売)¥561.8×8000
空売)¥561.3×10000
買戻)¥556.4×20000(+¥88,000)
買戻)¥556.2×20000(+¥92,000)
買戻)¥556.0×23000(+¥148,400)
買戻)¥555.7×10000(+¥56,000)
空売)¥558.0×20000(含み益¥8,000)
空売)¥558.1×10000(含み益¥5,000)
空売)¥558.2×19000(含み益¥11,400)
空売)¥558.3×26000(含み益¥18,200)
空売)¥558.5×5000(含み益¥4,500)
さて一足先に利食いモードに入ったのでは?と思わせる野村の今日の値動き。これで2日続けて10日線割れとなった。これは8月16日の上昇開始から僅かに1度しかない。しかもその時は、陰線、陽線と続いたけれど、今回は陰線、陰線だ。
そういう意味では、野村の動きは日本市場よりも2日位早い先行指標のような感じになっている。その辺は見逃せないね。
4324 電通 ¥4,120(▲¥5)
空売)¥4,180×3000(含み益¥180,000)
空売)¥4,175×7000(含み益¥385,000)
米中合意関連銘柄の来週の値動きは本当に分からないので、本来なら半導体、電子部品で思い切り勝負なのだろうけど、勇気が出なかった。そこで、前回担がれた電通ということになる。
将来的にはこの銘柄、再度底値を確認するような動きになるんじゃないか?と思ってて、とてもじゃないが5月の大きな窓は埋められないと思う。はっきり言って日本のメディアの癌のような企業。
6033 エクストリーム ¥2,009(▲¥13)
買平均)¥2,011×3200(含み損¥6,400)
去年10バガーの大相場となって、一相場終了の解体を経て、曲がりなりにも75日、25日線のGCとなっているわけだが、夏ごろから¥2,000を挟んだレンジ相場に移行している。
その間に業績が付いてきて、なかなかの割安銘柄となっているわけだが、すでに10ヵ月もの間、株価は横ばいを続けている。
10バガーのプロセスで3度高値を回復してる稀有な銘柄だけに、少しは弄られてもいいような気がするので。
本日の収支(前場・後場合算)+¥650,000
後場の独り言
米中合意がこのタイミングだったと言うことはつまり、海外勢の最終局面だったから、と言える。とりあえずファンドの決算も終了し、企業決算の目途もたったこのタイミングでの、いわばクリスマスプレゼントのようなもの。
来週からはとにかく海外勢はクリスマス休暇に入るわけだよ。もちろん、取引を全くしないと言うことでもないだろうけど、去年のようなことはまず考えられないと思う。
個人的には今日の上昇でいっぱいいっぱいになるのでは?と思っている。今後は年明けの3Q、そして通期の睨みになるはずで、買われまくった半導体や電子部品をどう評価するか、内需をどう見るか、という相場になることを望むよ。
もうすでに、日本株には割安感は全くない。それどころか、経済状態を考えれば割高もいいところだと思う。なので、水準を訂正するような値動きになれば、日経平均は¥2,000ほど調整しないと(業績との)つり合いがとれないね。
本当にトランプツイートの馬鹿相場が終わるかどうかは分からないけれど、少しは落ち着くと思うので。
-
前の記事
材料出尽くしどころかぶっ飛んだ日本市場:12月13日(金)前場 2019.12.13
-
次の記事
中身のない米中合意第一弾は日米中経済に影響はなし!? 2019.12.14