こんな相場が一体いつまで続くんだろう?
- 2020.02.19
- 放言
今の株式市場は本当に強いから、少々の悪材料では下げないんだなぁと改めて感じる。はっきりしていることは、日米ともにETFの比率が相当に高まってて、個別の業績評価等がかなりマイルドになるみたい。だから下げないし、上がっても落ちるのが結構早かったりもする。
俺みたいな個別株一本で勝負している投資家にとっては、まっこと遣り辛い時代になった。でね、そうなると株価を決めるのは、指数とかETFとかで、それは金融政策に大きく依存してるからね。たとえば、米国企業の今期なんか、明らかに昨年よりも悪いスタートになるし、中国の状況からしても、苦戦する年になるのは決定的なんだけど、米国株は史上最高値を連発してる。
これは明らかにFRBが短期市場に資金供給をしてるから。確か毎月6兆円ずつ、7月までは遣るらしい。これを米国市場は金融緩和と受け取って、つまり今後3月から7月まで30兆円の金融緩和になるってことが、大いに影響しているわけだ。
FRBの金融政策と米国株式市場はリーマンショック以降完全連動なんだよね。それが、2018年中盤で利上げを始めたことでおかしくなった。それが2018年10月14日から始まった下落トレンドになった。この年は年末の12月25日のクリスマス暴落があって2019年が始まるとすぐに急落、これでビビったパウエル議長が、利上げ中止を宣言して反発に向かったわけだろう。
その後、FRBはトランプ大統領からの圧力、米中対立の悪化懸念を理由にして利下げに踏み切った。だからこそ、2019年は株高の上昇トレンドが復活して後半は史上最高値連発で、2020年の現在に至ってるということ。
そう考えると、新型コロナ流行という超ネガティブな材料に直面しても、毎月の(FRBの資金供給)が支えちゃう。もはや、米国株は下がり様がなくなってるんだよな。
さて、そこで日本はどうかというと・・・
今の日本市場は、とにかく日銀は何もしない、米国は利下げを行い、かつ金融緩和を継続中、となればこの局面は円高になってもおかしくないし、誰もがそれを予想してたと思うけど、どうしても円高だけは御免だ!という政権の意向かどうかは知らんけど、GPIFが相当積極的に外債購入に動いてる。その動きを見てか、ドル円レートは円安を完全にキープしちゃってる。
これは株式市場にとって相当効くというか、極悪の10-12月期GDP(▲6.3%)であってもこの程度の調整にしかならないんだね。このGPIFの外債購入は、日銀のETF買いよりもはるかに効果が高いとあって、今後もこの効果が持続する限り、日銀は政策対応しないだろうと思う。
なので、正直に言えば、従来の尺度で株価を予測すると全部外れる、という感触を持ってるんだ。今回も大きな売りポジションを建てたけど、日本株の下落要因がこれだけあっても、為替が円高にならんとなかなか下げない。
けどね、今のドル円は完全にお上がコントロールしてるんで、それが終わるまでは動かないのよ。だから海外勢も日本株を叩くことができない。従来の相場なら今頃とっくに日経平均¥23,000は割れて¥22,000勝負してるよ。それで今の日本経済の状況ならば、¥21,000とか下手すると¥20,000の攻防とかになるはずなんだ。
いやはや参るよね。これだけ政策的にガチガチにされたら、為替も動けないし、従ってドル円連動の日経平均も動けない。
今夜も戻されてるし、ちょっとヤバイね。とても俺くらいの知識と経験じゃ、太刀打ちできないレベルになってる。悔しいけど、今の相場は中国だけでなく全部が「官制相場」なんだろうね。そんな相場が暴落なんかするはずないかぁ・・・。
でも、余りにもファンダメンタルズとの乖離があり過ぎるよ。こんな状態がいつまで続くんだろう・・・。
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