パウエル議長は再度勝負に出るのか!?

パウエル議長は再度勝負に出るのか!?

うわっ!瞬間だったけれど、ドル円が¥104.99とか、突っ込んだ!しかし本当に突っ込むとはなぁ・・・。

それで、米国債10年物金利は0.771Pとか、WTI原油が$44.25とか、VIXが47.33とか。各種指標は凄いことになってきた。そして現在の欧州市場も悲惨なことになってる。軒並み▲3.0%~▲3.5%で推移。

待てよ、この状況じゃ、いや、ここから一段下げるような展開になったら、いよいよFRBが我慢の限界と言うことで、さらなる0.5P利下げをやるかも・・・。その可能性が結構出てきてると思うね。今夜中に決断するんじゃないか?もしやるとしても、明日の朝4時頃だと思う。臨時でFOMC開催して、またいろいろ議論して、という段取りは踏むはず。前回は、全員一致で根性決めて0.5P利下げしたのに、呆気なく市場に振られたよね。また臨時FOMCを開いても全会一致はまず無理。今回ばかりはいろいろ弊害についても議論しなきゃいけないだろうから。

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なので、仮にやるとしても大引け後ってことも十分にあり得る話だね。

でもこうなってもまだ俺は、FRBは動けないと思ってる。というのも、今日になってHYG(ハイ・イールド債)が、ちょっとおかしくなってきてるし、CLOも買いが入らなくなってる。ということは、今度FRBが金利を弄ると、もしかしたら何とか資金の逃避先としての役割を果たしている債券市場に、変調をきたす可能性を否定できなくなっている。

やはり前回の電撃的な0.5P利下げは、致命的だったような気がしてならないんだよね。少なくとも、「強いドル」を維持することで、いままで世界のマーケットのバランスを取ってきたわけだから。日本株だけ見ても、本来経済のファンダメンタルズからしてもっと暴落するはずだったものが、強いドル=円安でなんとか踏ん張っていたわけ。それが、0.5P利下げで梯子を外された格好になったわけ。

しかも、米国経済は少なくとも内需は非常に堅調に推移しているのに、株価が下げたというだけの理由で利下げをしてしまったわけで、(新型コロナの影響もあって)金利が安くなったからさらに需要が伸びるという雰囲気は微塵もなく、それどころか、各国との金利差という米国の強みを自ら放棄してしまったことで、円キャリー、ユーロキャリーの意味も失われつつある。

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だったら残された手段は、米国債、日本国債を買うしかない。けれども日本国債は玉がないから、どうしても米国債しかないという結論に達しても不思議じゃないよね。

ただし、本当にHYG(ハイ・イールド債)とCLOの値動きだけは見ておかないと。いつ火がつくか分からない状況になってる。FRBが再度利下げして、何とかなればいいけれど、それが通用しなかった時は、一斉にハイリスク債券を売って国債に乗り換えるだろう?

その動きが出たら、今回の新型コロナウイルス相場はファンダメンタルズ相場に成りつつある今、一気に金融危機相場の色合いが強くなり、そうなったらFRBには全く打つ手はないよ。

パウエル議長はそれでも勝負する根性があるんかな?

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