若手トレーダーの日本株予想に同意

若手トレーダーの日本株予想に同意

YOUTUBEを見てい若い日米ハーフのダン・高橋というトレーダーの動画を見つけたのだが、彼が今後の日本市場を予想する上で面白い分析をしていたので、その面白い部分だけをちょっとご紹介します。

動画そのものを掲載すれば済むのかもしれないけれど、片言の日本語がやや気になるし、変な笑い方をする癖がちょっと嫌なので、俺なりに分かり易く書いちゃった方がいいかなと思ってます。最後にLINKは貼っておきますので休日にジックリ派は見てもいいかもしれません。

彼は日本株はまだまだ下がると予想している。その根拠の一つに各指数の天井打ちの時期と株価の位置の違いを挙げている。結論からすれば、投資家は「リスクの高い株式から売る」というもの。それをチャートで解説してます。

マザーズ指数5年週足

マザーズ指数は東証マザーズ上場の全株式を時価総額加重型指数です。ピークは2018年1月で、それ以降はこの2年以上、まったく上昇の兆しするないほどに下げ一方で推移してる。すでに2018年11月には200週線を割り込んで、2019年1月まで暴落。あのクリスマス暴落の時だね。

マザーズ言えば小型株が大半で、一部の大型株(ミクシイやそーせい)が同居してて本当に使えない指数なんだけれど、それでも基本はハイリスク銘柄の指数ということで、値動きはもうメチャメチャのハイボラだ。

そして決定的なのは、あの2019年1月のボトムを現時点で既に大幅に割り込んでいるということ。海外投資家はハイリスク銘柄から手放すというわけで、真っ先にボロボロに売られてると言うことだね。

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TOPIX指数5年週足

TOPIXは東証株価指数と言って、東証1部全銘柄の時価総額加重平均指数ということで、米国のS&P500とかなり近い感じのもの。今の日本株の実態を把握するのには、日経平均よりもはるかに信頼度が高いと思う。

そのTOPIXだが、ピークは2018年1月でマザーズと同じ。けれどもマザーズのように2019年1月の暴落をまだブレイクしてはいない。もちろん200週線はブレイクして相当に危険な位置に来ているが・・・。

そうなると、ハイリスクのマザーズが真っ先に投げられて、次に200週線割れまで、東証1部全体が売られている状況だが、まだ2019年暴落水準には達していないと言うことだね。

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日経平均株価5年週足

さて最後は日経平均。225種の優良株で構成されていて最もリスクの少ない銘柄群であると見ることができる。ピークは2018年10月でそこから年末のクリスマス暴落を経て2019年1月に200週線を割り込む位置まで墜落。しかし、現状はまだなんとか200週線をギリギリ維持しているような、そんな株価の位置にいるわけだ。

となると、日本株全体を考えると、まず小型が売られ、次に東証1部の225以外の銘柄が売られ、そして最後に日経平均が売られてると言う構図になっていて、株式相場全体として下落方向のトレンドになっていると判断できる。

このブログでも何度か日経平均とTOPIXの下落の差を話題にしたけれど、このまま時系列が進むにつれて、TOPIXが75週線と200週線のDCになるのは相当確率が高いわけで、やがては日経平均もそういう傾向に成ってゆくという予測はできるよね。

と言うことは日本株のピークは2018年1月~10月ということになり、すでに底から下落トレンドが始まってると見るべきで、今回は新型コロナウイルス騒動で下落が加速してると言うことになる。

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日本市場の感想

俺はほとんどの取引を日経225でやっているわけだが、とにかく思い切り違和感を感じてたのが、消費税増税後の海外勢の買いだった。米中貿易戦争が一応決着らしき方向が見えたことも大きかったけど、とにかく半導体・電子部品がメチャメチャ買われたことが大きかったと思う。そのセクターは、消費税増税の内需に対する悪影響などまったく関係ないからね。

それにしたって海外勢は狂ったように買ってたし。なので昨年の後半はもう、売り坊止めようか、と言うくらいに苦戦していた。ポジションを持ち越せば必ず翌朝はGUされて担がれるの繰り返しだったものなぁ・・・。

今年は5Gが本格的に始まるということで、半導体・電子部品に対する期待が非常に大きい。けれどもそれが新型コロナウイルスの登場でかなり怪しくなってきてることが、日経平均が弱ってる原因なのはほぼ間違いない。

俺も、日経平均はダン・高橋氏のように200週線をこの後、ブレイクするだろうと思う。なぜなら、こうした下落トレンドに加えて、FRBという強敵が出現したから。ここが17日、18日のFOMCではさらに0.5%の利下げを行うということを、米国株は現時点で80%くらい織り込んでいると言われている。

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もしそれが見えているのなら、安倍政権がGPIFを使ってまたしても外債の大量購入に踏み切らない限り、円高が止まらないと言うことだよ。しかも、もっと最悪なことは、国内金融機関が3月に日本株を大量に売ってくる可能性が指摘されてる。保有して配当を狙うよりも、自己資本の毀損が続いてる地銀や信金などは待ったなしに売ってくるだろうし、災害続きで資金需要の高まった損保あたりも売ってくるかもしれないし、単純に国内株式から米国債の乗り換えておくという選択肢も?ただその場合でも円高は痛いだろうね。

こう考えると、日本市場は、完全に袋小路に嵌ってしまってるよ。またぞろ日銀がETFを1000億円のロットで買い始めてるけれど、日本経済にとってほとんど何の影響も及ぼさないね。

そこに立ちはだかるのが、夏場に収束するとは限らないとWHOが言いだした、新型コロナウイルスだ。ここは中国と癒着があるから、データも一応最も豊富に入手できているはず。となると、こうした情報は侮れないわけだよ。

ふと気がつくとドル円は¥105.358だって。厳しいねぇ・・・。

株の暴落いつ終わる!?もっと深い分析!!高橋ダン

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