相場の断末魔がやってくるかもしれない:今夜、または来週がクライマックスか!?

相場の断末魔がやってくるかもしれない:今夜、または来週がクライマックスか!?

今夜(21日)の米国市場は今年で最も重要な一日となるかもしれない。

いま、これから米国市場の寄り付きまで1時間半という時間帯で、米国ダウCFDは$488高と好調に推移している。そして日経平均CFDは何と¥1,225高となっていて、週初に期待が持てる状況だ。その要因はドル需要によって、ドル円が円安に傾いたことが大きく、現在¥110前後を維持しているからだ。

単純に考えれば、ドル需要はまだまだ旺盛で、引き続き円安方向を意識していると言うことかもしれないけれど、米国債10年物金利を見る限り、1.000%前後まで沈んでいて、それを裏付けるような格好になっている。もちろん、WTI原油も$22台から大きく反発し$28台を付けた後、揺り戻されての$26台で推移している。

現時点では、相場は大底を模索していることは確かで、米国ダウで言えば恐らく$19,000辺りがボトムだった可能性はあるだろうし、日経平均も¥16,000台は大底と理解してもいいレベルには違いないとは思う。

しかし、早ければ今夜あたり、遅くても今月中には、米国で大きな金融事故が起こる可能性がかなり濃厚となっている。

具体的には、米国ヘッジファンド、米国公的ファンド、そして日本ではSBGのビジョンファンドに大型投資をしているサウジアラビアが、今回の原油暴落によって資金需要が出たのか、はたまた契約上の問題なのかは定かではないが、投資資金の引き上げを強引に迫っているという情報が入ってきている。

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そのことを裏付けるように、9984SBGは何と▲17.22%という通常ではあり得ない大暴落を昨日演じている。これは、ソフトバンク株を仕込んだ米系ヘッジファンドが資金を引き揚げたのはもちろんだが、他の海外短期筋も同様に資金を引き揚げた結果だと思われる。そしてその理由は間違いなくサウジ資金の引き上げであると推測する。SVF1号ファンドからサウジ資金を引きあげられたら、SBGは恐らく立ちゆかなくなるだろうし、SBGの融資した邦銀、特にみずほFGは極めて厳しい状況に立たされるはずだ。

一方、米国でも、あのレイ・ダリオ率いる巨大ヘッジファンドであるブリッジ・ウォーターが、破産状態に追い込まれつつあるという情報もある。それだけでなく複数の巨大ファンドが危険な状況になっていて、株式を投げ売った結果、米国市場の暴落に繋がったことはほぼ間違いないと思われる。

従って、これらの情報がかなりの信ぴょう性を持つとすれば、SBGの暴落は止まらないことになるし、日本市場ではSBGの寄与度を考えるとSBGショックに見舞われる可能性は十分すぎるほど想像できてしまう。そしてそれ以上に米国でもしもブリッジ・ウォーターが解散を余儀なくされる事態に発展すれば、それは最後のダメ押し的な一撃となるかもしれない。

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今回の新型コロナ暴落は、当初米系ファンドはかなり甘く見ていたし、当然のように逆張りで対応したのだと思う。ヘッジファンドはショートを早々と手仕舞いして、買いに転じていた。しかし、今回はそこからの暴落のほうが激しかったわけだ。信じられないことだが、あのレイ・ダリオでさえ最大の窮地に立っているのが、今の新型コロナ暴落だということ。そしてこれがリーマン級というなら、当然いくつかの金融事故は免れるものではない。しかし、とにかく爆発的に増大した金融資産の状況の中での暴落である以上、そんな簡単な話で済むはずがない。

当局が利下げし、金融緩和をすればいいという単純さは通用しないのだ。

 

こうした予想は杞憂で終わることが大半だろう。しかし、どう考えても株式市場の暴落規模からして、大きな金融事故が発生しないと考える方が不自然だろう。リーマンショックの時、GMが事実上破たんし国営化され、投資銀行はすべて破綻状態になったこと、さらに無限大のデリバティブを引き受けていたAIG救済のため、法律や規則を改正し、なおも天文学的な資金を投入せざるを得なかったことを考えると、今は何もなさすぎる。

そう、これから、相場の断末魔がやってくるのかもしれず、その時が唯一無二の買い場になることは、歴史が証明している。

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