普通なら利食いタイミング:3月31日(火)後場

普通なら利食いタイミング:3月31日(火)後場

日経平均株価 ¥18,917(▲¥167)

後場日本市場は下落となったけど方向感のない相場だと思うので、明日は全く分からない。

後場の相場概況

非常にいやらしい値動きになった後場の日本市場。これは、年度末ギリギリでのポジション整理をする必要のあった投資家(地銀とか!?)のポジション整理だった可能性が濃いね。昨日の段階で先物の大きな売りポジションを持っていたのが野村だったということも、かなり引っかかる。

いずれにしても、日本市場は結局、配当権利分を回復できないということで、投げが加速したという側面もああっただろうし、今日の新型コロナの感染状況も気になるという感じだったのかな。東京都は昨日に感染者が減少したので、ロックアウトはない、という投資家の見方もあったけど・・・。

医師会が安部首相に対し、緊急事態宣言をすぐに出してくれないと医療崩壊の可能性がある、とコメントしてた。実際に東京都は、新型コロナを受け入れ可能なベッド数が昨日の時点で500あまりしかないという報道もあった。

さて、NYで感染頭打ち気味となった米国は、ここにきて俄然強気になってるのかも。予想では週末の雇用統計までは大きな動きはないか?とも思っていたけど、下がったにしろいまだVIXは50代をキープしているので、小動きというわけにはいかないのだろう。

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先ほどから欧州市場が始まったけど、何やら今日は大きく買われてのスタートになっている。こちらもイタリアの感染者数が頭打ちになったということもあるのかもしれない。

だがいずれにしても、新型コロナで株価が上下するのは、あまり納得できるものじゃなくて、問題は経済への影響、業績への影響、そして金融事故などのアクシデントがあるか否かを織り込みに行くような相場にならないと嘘だ。なぜなら、それがなされなければ上昇しても先が読めず意味がない気がするので。

後場の取引とポジション

8306 三菱UFJ ¥403.0(▲¥23.1)
空売平均)¥411.2×97000(含み益¥795,000

後場、大いに迷ったのがUFJ。なにゆえにこれほど売られてるのかが分からない。もちろん、東京がロックアウトなんてことになると、メガバンクは大きな影響を受けるだろうけど・・・。ただ年度末の持ち株整理だった可能性が濃厚で、また今夜の米国市場はなんだか、下げそうにないので、失敗した感濃厚。


7203 トヨタ ¥6,501(▲¥296)
空売平均)¥6,775×12000(含み益¥3,280,000

前場にトヨタを売ってみたわけだが、自動車は全く買われる気配がなかったので、他の自動車も売る気になった。トヨタは、後場寄りでイケイケの4000株追加で勝負することにした。

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5108 ブリヂストン ¥3,323(▲¥86)
空売平均)¥3,361×12000(含み益¥460,000

さてブリジストンはもちろん自動車関連だが、これだけの状況になってこの会社の業績がいいはずがない。それはだれもが考えることだとは思うけど、企業自体の財務体質が万全だから、厳しい評価も受けずにきたという感じ。

しかし、今回の新型コロナに関しては、厳しい状況だと思う。なにせ自動車が売れないばかりか、交通量そのものも減っている。いくらタイヤは消耗品とはいえ、最近では中国や韓国の廉価な製品が大きくシェアを伸ばしているのも事実で、大手は厳しいだろうね。


7201 日産 ¥356.6(▲¥28.3)
空売平均)¥373.1×58000(含み益¥950,000

さて、いち早く底割れモードに突入した日産は、後場厳しく売られた。とにかく今の日産は車は売れない、自動運転に莫大な開発費がかかる、という2重苦の上に、相変わらずルノー問題が決着する気配がない。

そこで三菱商事がルノー株を10%取得するという案が報道されているけれど、相手はほとんど国営企業なので、どんな手段を繰り出すのか予想がつかない。

つまり今の日産には、儲けたくないというとんでもないバイアスが企業全体にかかってると考えるべき。利益は不振のルノーに全部吸い取られるからね。なので、そんな企業の社員のやる気が出るはずもないわな。

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2914 JT ¥1,996(▲¥57.5)
空売平均)¥2,028×23000(含み益¥730,000

明日から受動喫煙の防止策が全面的にスタートする。いわゆる改正健康増進法と東京都の受動喫煙防止条例が施行になるってやつだ。これに関してだけでなく全世界的に新型コロナ感染で重症化するのは喫煙者、という認識が広まっていよいよJTも窮地に立たされることになるだろう。

電子たばこを推進しているけれど、どの道禁煙が過度に進めば、電子たばこも思うようには広まることはない。なので配当権利取りが終われば、必ず売られると思ったわけだが、あにはからんや今日の前場までは、配当だた取りというおまけがついてしまった。

大口はやることがエグイと思いながら、後場は売る覚悟をしていたので・・・。流石のJTも厳しくなるだろう。


4661 OLC ¥13,820(▲¥270)
空売)¥14,005×2500(含み益¥460,000

流石に2カ月近くも閉園ということになると、影響は大きいだろう。急落から戻り一巡とみて、売り参戦することにした。


本日の収支(前場・後場合算):-¥1,280,000


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後場の独り言

前場が終了した後、今日はポジションを建てるつもりはなかった。しかし、受動喫煙防止条例の記事を読んでいるうちに、流石にJTは売らないと仕方なし、という感じになってきた。もっとも以前から決まっていた問題だから、材料にはならないということもあるけれど、権利落ち後に上昇した昨日や今日の前場を見ていると、JTは意図的にいじられてると思った。テクニカルでも25日線タッチからの陰線だからセオリーでは売りだと思った。

そう考えているうちに、自動車関連のチャートを見始めて、ドル円も¥108.50の水準は戻りのいい線かも、ということで売りに気持ちが傾いた。しかし、これほどトヨタが売られるとは予想外だったね。なにか、理由があったのかもしれんけど、いまのところは思い当たらないし、見つけてもいない。

さて、今夜の米国市場は上も下もどちらにもあるような、そんな感じの日足。けれども昨夜$690上昇した意味がよくわかってないし、またその利食いが出るんじゃないか?という期待感は少しだけある。

米国の投資家でも、今回ばかりはV字で株価が回復するとは思っていないだろうし。普通なら利食いになって当然の局面ではあるけどね。

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