評価不足の日本株:5月7日(木)前場
- 2020.05.07
- トレード日記
日経平均株価 ¥19,587(▲¥31)
世界で最も新型コロナ対策の優れた日本だぞ!もっと評価されてもいいはず・・・。
前場の相場概況
どうも経済再開が暗礁に乗り上げそうな欧米の状況があって、株式市場は揉み合うしか仕方ない状況に入っていると考える。米国は新型コロナと言うよりもむしろ秋の大統領選挙睨みということで、国民の9割が中国に反感を持っている今、その材料をどう使うか、にトランプの再選はかかってる。
その前に経済をなんとか再開しておかないと、米中で揉めると株価は当然下がるからね。このところの米国市場はなんというかトランプ政権の焦りが反映されているのかもしれない。
そして欧州は・・・まずはイタリア、英語が規制緩和に失敗しつつある。そして今度はフランスもまた感染や死者が増加に転じてしまった。あとはドイツだが・・・。こうなってくると、規制緩和して経済活動を始めたらどうなるか、ということが欧州で分かってくるような感じ。
今回の新型コロナの感染を止めるのは容易なことではないのは明らかで、感染拡大が止まっているとされる中国が果たしてどういう状況下にあるのか、興味深くなってきてるね。おそらく感染無視の状態なんだろうけど。
今回の新型コロナは、従来なら国家が隠蔽すればそれで通っていた部分が、隠し通せなくなると個人的には考えるのよ。ここまで大々的に新型コロナで騒いだら、もはや単なる「風邪」ですませなくなってるしね。そういう意味では日本(安部政権)の対応は、(国内で)批判だらけだけど、意外に正解かもしれない。
いまでさえ海外から見れば(口には出さなくとも)日本の状況は奇跡だと感じてるはず・・・。このままいけば日本は新型コロナ封じ込めに成功するかもしれないと、個人的には思ってるんで、安易に売りポジも建てられんなぁと思い始めた。
前場の取引とポジション
6758 ソニー ¥6,756(▲¥50)
空売平均)¥6,792×8600(含み益¥309,000)
ソニーは75日線を前にして、めっきりと弱弱しくなってしまった気がする。ここまで来て買いをためらうということはつまり、決算に関して相当なネガティブ感を海外勢はいだいているのかも。なので勝負とまではできないけれど、とりあえず流れだと思うので売り建てた。
9984 ソフトバンクG ¥4,462(▲¥146)
空売平均)¥4,526×13000(含み益¥830,000)
悪い噂しか出なくなってきたSBG。冷静に考えてみると、史上空前の安さと叫んで買った英国系ファンドとか、米系ヘッジファンドとか、とにかく狙いは会社分割くらいしか考えてないかも。新型コロナで米中対立が一層激しさを増せば、ますますSBGは窮地に立たされる。
なのでここから上を買うことに意味はないと思うので。
8306 三菱UFJ ¥410.4(▲¥4.6)
空売平均)¥417.2×163000
買戻)¥409.5×163000(+¥1,255,000)
個別に何が悪いとか、そういうのは関係なくて、メガバンク辺りの値動きは需給とか、経済の状況とかに左右されるんだろう。そういう意味では、メガバンクの株価は、今の日本経済の投影、みたいな部分が大いにあるかもしれない。
もっと長いレンジで考えて、メガバンクが買えるのは数カ月先のような気がするし、金融緩和という材料は各国中銀が出しまくった後だからね。
UFJは戦略的に大きくミスをした。海外の銀行を買収して規模を拡大しようとしたけれど、それはグローバル化の戦略であって、大きく減損になったのも偶然じゃないような気がする。セクターで言えば銀行に陽は当たらないかも・・・・。
6954 ファナック ¥17,230(△¥70)
空売)¥18,235×500
空売)¥17,900×1000
空売)¥17,870×1000
空売)¥17,615×500
買戻)¥17,010×3000(+¥2,665,000)
自動車関連と個人的には位置づけてるファナックだけど、もしもアフターコロナを考えて投資するなら、これほど有望な銘柄もないかもしれない。自動車にしても5Gにしても、これからはさらに製造ラインの無人化が推進されると思うし・・・。なので珍しく決算で経営陣が強気の発言に転じたよね。
ここがああしたコメントをするのは、よほど自信があるのだと思う。
今の株価の位置は、ちと高いから、もう少し押してくれたら、買ってみようとは思ってる。
7201 日産 ¥336.9(▲¥11.4)
空売平均)¥379.1×112000
買戻)¥340.3×112000(+¥4,340,000)
7203 トヨタ ¥6,408(▲¥86)
空売)¥6,603×4000
空売)¥6,485×4000
空売)¥6,513×2000
空売)¥6,511×2000
買戻)¥6,382×12000(+¥1,816,000)
7270 SUBARU ¥2,033.5(▲¥31.5)
空売)¥2,128×4000
空売)¥2,099×4000
空売)¥2,096×2000
買戻)¥2,055.5×10000(+¥545,000)
5108 ブリヂストン ¥3,209(▲¥56)
空売)¥3,338×4000
空売)¥3,295×4000
空売)¥3,284×2000
買戻)¥3,211×10000(+¥990,000)
このGW中の持ち越しで自動車セクターを狙ったのが、結果的には正解となった。GW明けの物色という意味では相変わらず半導体と電子部品という図式。そして小型株は強烈な買われ方をしてるんで、今回は意外に強い相場になる可能性もあるかも。新型コロナの影響という意味では、業績云々で買われてる銘柄よりも、アフターコロナの期待感が優先されてる気がしないでもない。
けれどいずれにしても決算前に、こういう買われ方をするのは、メチャメチャ怖くて値幅を狙うよりも、短期で回したほうがいいかもね。
まぁいずれにしても自動車は・・・世界の多くの企業が生産再開するようだけど、たとえ作ったところで売れなきゃ話にならん。そういう意味ではGMが意外にも1-3月期、好決算だったらしいけど、4-6月期は駄目だろうし。在庫があるから当面操業しなくても大丈夫、みたいなコメントが出てる。
そうしたことに象徴されると思うけど、今は在庫処分でいいかもしれないけれど、結局自動車はアフターコロナが描けないんだろうね。今後、どうなるか分からないし、実際に売れなきゃ作っても仕方ないわけで・・・。なので自動車の受難時代は当分続くと思うしね。タイミング次第ではまだまだ売り勝負できそうな気配。
前場の収支:+¥8,940,000
前場の独り言
さて、ようやく相場が始まった。退屈しきって身体も鈍ったGWだったけど、俺としては病気療養中の身なので、ゆっくりできたのは有難かった。
さて、新型コロナ相場は、現状悪化とアフターコロナの両にらみ、綱引き相場になりつつあるのかも。けれどいくつかのシナリオがある。最悪のシナリオは、経済活動を再開して再び感染者や死者が急激に増加に転じる場合。欧米ではもしかしたらこのシナリオが結構濃厚になる可能性がある。
それでも経済を何とか回さないと、ということで感染者や死者が増えてもある程度我慢して経済活動再開を続けるというシナリオもある。そうなってくると、今日の富士フイルムの株高が物語るように、アビガンしかない。
アビガンは、中国でも大量生産されていると言われてて欧州は中国アビガンが大量に供給されてるらしいが、日本製アビガンの需要は引く手あまた。今日から当面45カ国に対し日本政府は無償供与するらしいけど、これも順序が完全に逆だろ。まず国内の承認手続き(条件付き承認から通常承認へ)が終わって医師の処方で使えるようにしてからの話じゃないのか?
いずれにしても、日本製アビガンを世界中が欲しいんだよね。
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