新型コロナ第二波始まる!?
- 2020.06.20
- トレード雑感
昨夜米国市場がピークから▲$600近く下落し、さらにCFDで▲$236大引け後に下げて取引を終えた。今日は来週の予測をするために、原因をいろいろ調べてたけどよくわからずにダラダラと1日を過ごしてしまったわけだが、やっと原因がわかったので、それを書くことにする。
やはり新型コロナの感染爆発が原因だったことはほぼ確実になった。19日の感染数は世界的に1日で18万人と爆発したことを、いち早く察知した米国投資家は第二派を懸念して売りに出たということになる。報道ベースではたぶん、米国市場の引け後なんだと思うけど、大口の情報力は並外れてるわけで、それが米国市場のザラ場中に察知していち早く売ったと考える。
いままで米国は新型コロナといえばニューヨークしか問題にしていなかった。ウォール街もあるし経済の中心ということもあるから無理はないのかもしれないけれど、しかしもちろん米国の他地域だって重要だってことは言うまでもないしね。今の米国の感染拡大地域は、19日1日でカリフォルニア3,608人、テキサス4,497人、フロリダ3,822人、アリゾナ3,246人で、ニューヨークは1,167人だった。ということは、1日で33,000人以上という高水準のまま落ちなくなってるんだね。
そしてそれ以上にブラジルはとんでもない突出したたった1日で50000人以上というまさに異次元の事態に突入したわけで、まったく打つ手がない状況に陥ってる。このままだと、南米はおそらく全滅するんじゃないか?というくらいの危機感に覆われはじめた。
ここで考えなくてはいけないことは、中国経済は2月に大幅に落ち込んでいるけれど、3月以降は急激に回復して5月が何事もなかったように以前の水準に回帰しているけど、一方米国は第二派となると再び経済活動の自粛、外出の自粛が視野に入ってくる。それでなくても人種差別問題で、デモが全米各地に広がって感染者をどんどん増加させている状況だから、中国にとっては願ったり叶ったりというやつだ。
米国がいくら対中強硬路線を実践しようと中国は全く怯まないと思う。それどころか、米国経済はひたひたと自滅への道を歩みだしているように見える。昨夜の米国株の急落は、間違いなく新型コロナ第二波に対する懸念であって、全米に広がるようなら内需は壊滅してしまう可能性さえ出てきたという判断だろうね。
さて、中国も非常にやばかったけれど、今度は日本経済を揺さぶるのは米国の国内経済かもしれない。輸出企業で例えばSUBARUなんかは米国オンリーだからかなりラッキーなポジションだと思われていたけれど、今度は途端にそれどころではなくなってきたということだ。
とにかく米国依存の高い輸出企業がかなり厳しい状況に追い込まれる可能性が出てきているわけで、それならば、半導体は高いことも(米国依存が低いから)納得できる。
で、来週の株式市場を占ううえで、明日(21日)の感染状況が非常に重要になる。もしも明日、20万人超えなどとなれば来週もみ合いという予想は完全に覆ることになるかも。なので今夜は「日本株を読め!」は書けない。
しかし、状況はかなり厳しくなってきてる。これで最も危ないのが日本市場では小型株で、新値をとる勢いのマザーズ指数をみても個人投資家が群がってるのはよくわかる。それが、月曜に暴落するようなことにでもなれば、センチメントはガラリと変わってしまうからね。
俺も買い持ちしてて非常にピンチなのだが、これで月曜はほぼドテンすることで決まりかなと思ってる。来週は荒れるよ。6月決算を意識したファンドも我慢できずに売ってくるだろうから、暴落サプライズまであると想定しておくべきだ。
いよいよ勝負になった。
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